【ツアー報告】フィリピン バードウォッチング 2025年11月14日~20日

(写真:キタタキ 撮影:加藤哲様)
同じ東南アジアでも、最近はタイ・マレーシア・ベトナムを中心にツアーを企画しており、フィリピンは久しぶりの訪問となりました。多くの島から成る国のため、それぞれの島に個性がありますが、今回は治安の良さと鳥の面白さから、パラワン島と首都マニラのあるルソン島を訪れました。
パラワン島では、パラワンコクジャク、パラワンヒタキ、パラワンミノチメドリといった素晴らしい固有種に加え、ごく限られた小島にのみ分布するボルネオコノハズクや、ペット目的の違法狩猟によって個体数が激減し絶滅の危機に瀕しているフィリピンオウムなど、貴重な鳥たちと出会うことができました。 ルソン島に戻ってからは、日本ではすでに絶滅してしまい観察することができなくなったキタタキをはじめとするキツツキ類を中心に、ミドリウチワインコやキバシリモドキなど、この島ならではの鳥たちと出会いました。特にキタタキは、東南アジアから東アジアにかけて広く分布する種ですが、ルソン島の探鳥地は世界で最も観察しやすいと言われています。その評判どおり、今回も複数個体を観察でき、撮影の好機にも恵まれました。
久しぶりのフィリピンでしたが、日本から近いことに加え、探鳥地も撮影用のハイドや道路沿いでの探鳥、穴場の秘密スポットなど多彩で楽しく、宿泊や食事も快適で、とても好きな国になりました。そして今では、「なぜタイやマレーシアばかりでツアーを行い、フィリピンを後回しにしてしまったのだろう」と後悔すらしています。
そのため、今回のフィリピンのコースを来春にも企画することにしました。なお、再来年(2027年)はフィリピンの別の島を巡るツアーを予定しているため、今回と同じコースは早くても2028年以降の実施となります。 ぜひご都合を合わせて、魅力あふれるフィリピンへお出かけください。
田仲謙介











