【ツアー報告】アオシギに会いたい!奥日光ハイキング 2020年11月18日

(写真:アオシギ 撮影:嶋徹様)

アオシギをはじめ、主に平地では越冬しないカワガラス、キバシリ、ゴジュウカラ、コガラといった種を観察する晩秋恒例の奥日光に向かう日帰りバスツアー。紅葉の時期はまだまだ混雑することから時期を若干遅らせ、早くも渡ってきている冬鳥たちにも期待できる時期設定にしています。過去には積雪があったり、小雪が舞ったりすることもあった奥日光ですが、今回は晴天で気温も高く穏やかな1日になるとの予報の中での出発となりました。

18日、早朝から快晴の東京駅前。このツアーは東京からのバスツアーとしては現地までかなり距離があるため出発時間を早めの07:30としていますが、今回も順調にご集合が完了したことから5分ほど早く出発することができました。バス車内ではいつものようにこの日見られる可能性がある野鳥たちの解説を行い、途中にあるサービスエリアで休憩をとった後は日光有料道路を経由して、おなじみのいろは坂から僅かに残る紅葉を眺めながら進みました。中禅寺湖が見えるとやや風があるものの空は快晴で、まずは最初のポイントに向かいました。駐車場で各自観察機材準備をしていただいた後は木道を歩くことにして進んで行くと、早速当地ではかなり見やすい印象があるカワガラスが目の前で潜水して採食をしていました。観察していると時々流木に止まって羽繕いするなど時間をかけてじっくり観察することができました。その後はアオシギを探しながら歩きましたが残念ながらその姿はなく、途中、枝先で餌を探すコガラ、倒木付近で餌を探すミソサザイ、木の幹を登って行くキバシリなどを見るに留まりました。駐車場付近まで戻ってくると2羽のゴジュウカラが間近に現れ、その後はコゲラ、コガラなどもやってきてくれましたが、時間がきたことから一旦各自昼食としました。昼食後は再びアオシギを探して木道を歩くことにし、同様にしっかり探しながら歩きました。するとやや奥まった川の中州で餌を探すアオシギの姿があり、ようやくその姿を見ることができました。しばらく見ていると必死に餌を探していることから、少しずつ近づいてみることにし、最後はかなり良い距離感でじっくりと観察することができました。時計を見るとすでに14:00を過ぎてしまっていたことから、残りの探鳥地を一か所にし、この秋に小鳥たちがたくさんやってきていたズミの実がなるポイントに行ってみることにしました。周辺では渡ってきたばかりのツグミが飛び交い、中にはシロハラの姿もありました。またカケス、アカゲラ、アトリもズミの実にやってきていて、よく見ると数羽のオオマシコがズミの実を食べていました。そのため時間をとって観察することにし、木に上がった個体を望遠鏡で丁寧に見ていきました。真っ赤なオス個体はいなかったようでしたがメスやオスの若い個体など7~8羽が群れていて、最後にはウソのオスがやってきて目の前の小川で見を飲む姿を見ることもできました。

この時期の奥日光としては過去に経験したことがないほど暖かで穏やかな1日でした。ちょっと歩くと汗ばむような中でしたが、なんとかアオシギに出会うことができたほか、稀な冬鳥として渡ってくるオオマシコに出会えたことは幸いでした。ほかにもカワガラス、キバシリ、ゴジュウカラ、コガラといったいつものメンバーが見られ、カケス、アカゲラ、アトリ、ウソも楽しませてくれました。予定よりも少々歩いていただいた1日でした。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

オオマシコ 撮影:柳由紀子様

 

アオシギ 撮影:宅間保隆様

 

ゴジュウカラ 撮影:嶋徹様

 

ウソ 撮影:柳由紀子様

 

ミソサザイ 撮影:宅間保隆様

 

カワガラス 撮影:嶋徹様

 

アトリ 撮影:柳由紀子様

 

カワガラス 撮影:宅間保隆様

 

ミソサザイ 撮影:柳由紀子様

 

オオマシコ 撮影:宅間保隆様

 

カケス 撮影:柳由紀子様

 

ウソ 撮影:宅間保隆様

 

アオシギ 撮影:柳由紀子様

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