【ツアー報告】真夏の宮古島 アカショウビンとアジサシ類 2026年6月28日~7月1日
28日、お客様が全員揃って宮古島空港を出発。今年は梅雨明けが早くてギラギラ太陽光線とスコールが交互にやってくる。耕作地へ行くとムラサキサギの若鳥がいて早くも盛り上がる。海岸近くの公園へ行くと翼を広げると1m近くもあるヤエヤマオオコウモリがとまっている。さらに、リュウキュウコノハズクとリュウキュウアオバズクがとまっているのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。今夜、観察する予定の3種を早くも見てしまったのである。その後、ツバメチドリ、シロハラクイナやサギ類などを観察、撮影してホテルにチェックイン。夕食後、夜間観察に行くが、まだまだ明るい。だんだん暗くなるとリュウキュウアオバズクやリュウキュウコノハズクが一斉に鳴き出す。翼を広げると1m近くもあるヤエヤマオオコウモリが飛び回り、インドクジャクが奇妙な声で鳴く。とまっているリュウキュウコノハズクや琉球列島では宮古島にしか生息していないヒキガエル科のミヤコヒキガエルを観察、撮影。さらに、ぴったりと寄り添って寝ているリュウキュウメジロの夫婦をみなさんで観察してホテルに帰る。
29日 早朝にホテルを出発。道路をゆっくり走るとあちこちでキンバトがこっちへ向かって飛んでくる。道路脇の小さな水溜まりでオオクイナが水浴びをしているのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。電線にズアカアオバト9羽がとまり、カラスバトもとまっている。草地ではリュウキュウヨシゴイの成鳥雄と幼鳥3羽が飛び回っていてみなさんでじっくりと観察、撮影する。リュウキュウヨシゴイの幼鳥を初めて見た人がたくさんいて盛り上がる。その後は漁港の外の岩礁を見に行く。以前は200羽がアジサシ類が繁殖していたが、今年はエリグロアジサシ1羽が抱卵しているだけで、寂しい海になってしまった。続けて貸し切りの釣り船に乗って沖合の岩礁へ行く。岩礁にはクロアジサシが数百羽いて白黒まだら模様のヒナも見られる。クロアジサシやマミジロアジサシが次から次へと船に向かって来るからみなさんで盛り上がる。岩礁の上にモンパノキにヒロクロアジサシ1羽がとまっているのを確認してみなさんでじっくりと観察、撮影する。波がまったく無く満潮の時間と合って船長が岩礁ぎりぎりまで近づけてくれる。大きなオオアジサシが飛んでくる。暫く、アジサシ類を見ていると、突然、スコールが来る。急いで、雨が降っていない場所へ避難する。その後、岩礁の上にとまっているアジサシ類をチェックしていくとベニアジサシ2羽がとまっていてみなさんでじっくりと観察、撮影する。あっという間に楽しい時間は過ぎてしまい帰港。着替えて耕作地へ行くと調整池にクロハラアジサシ、セイタカシギ、ツバメチドリ、アマサギなどがいるる。11:05に無料の橋では日本一長い伊良部大橋を渡る。橋の長さは3,540m。昼食後にエリグロアジサシやコアジサシを観察、撮影。さらに近くでエリグロアジサシの繁殖地へ行くが今年は1ペアが抱卵しているだけであった。その後、溜め池でクロツラヘラサギ5羽、海岸でシロドリ、アオアシシギ、チュウシャクシギ、キアシシギなどを観察、撮影しているとオニカッコウが鳴きだす。毎年、この時期に宮古島やその周辺の島で鳴き声を聞くから繁殖しているのだろう。その後はコアジサシの30ペア程のコロニーを観察、撮影して、宮古島へ戻り耕作地をゆっくり走り、ツバメチドリの親子やミフウズラ、シロハラクイナなどを観察、撮影して17:00にホテルに帰り近所の料理屋さんで夕食。
30日 早朝にホテルを出発。周りの道路をゆっくり走ると、キンバトがあちこちで餌を啄ばみ、カラスバトやズアカアオバトが電線にとまっている。水場に行くと既にオオクイナが水浴びをしているので慌てて観察、撮影する。さらにしばらく待つとリュウキュウサンコウチョウやリュウキュウアカショウビンが水浴びに来る。池の周りでは、カラスバトやキンバトが鳴いている。しかし、今年は梅雨明けが早く、毎日、スコールが降っていてあちこちに水溜まりがあるから水場に来る個体は少ないのだ。その後はマングローブへ行き、マングローブに生育する植物たちを観察。池間湿地ではカイツブリ、バン、クロハラアジサシやムラサキサギの成鳥などをみなさんでじっくりと観察、撮影する。その後、雪塩製塩所でお買い物と雪塩ソフトクリームの買い食いをしてから昼食。昼食後はミフウズラを探して農道をゆっくり走るが見付からず、夕方に再び水場に行く。リュウキュウサンコウチョウやリュウキュウアカショウビンが水浴びにやって来る。1.5mほどのサキシママダラが行けの中を泳いでいる。そして、オオクイナも水浴びにやってくるが直ぐに林内へと戻っていく。17:00にホテルに帰り、18:30から近所の料理屋さんで豪華な夕食。
1日 早朝に ホテルを出発。この時期限定のサガリバナを鑑賞してから、水場で待つ人と耕作地を走り回る人に分かれる。水場には水浴びはしなかったがリュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウアカショウビン、キンバト、シロハラクイナ、キジバトなどがやって来て、耕作地を走り回った人はキンバトやシロハラクイナなどを観察、撮影。さらに、途中から川で待っていた人がいて、リュウキュウアカショウビンが何度も来て写真がゆっくりとれたと言ってみなさんから羨ましがられる。その後は農道をゆっくり走ると、農耕地を歩くミフウズラ雌がいてみなさんでじっくりと観察、撮影する。昼食後、再び農耕地を走ってミフウズラを探すが出会わない。ちょっと前までは探すような鳥ではなくてどこにでもいたのに、近年は殆ど出会えなくなっている。原因は分からないがかなり減少している感じがするのだ。川へ行くとリュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウアカショウビン、キンバトが飛び回っている。種に昇格したリュウキュウキビタキがちょろちょろする。そして、リュウキュウアカショウビンがじっととまっていてみなさんで盛り上がって午後に宮古島空港で解散しました。真夏の南の海アジサシ類やリュウキュウアカショウビン、オオクイナ、キンバト、ミフウズラと楽しいツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
宮島仁