【ツアー報告】ボルネオ ネイチャーウォッチング 2024年4月7日~12日

(写真:ラフレシア)

鳥だけでなくてボルネオの生物をなんでも見ちゃおうという「ボルネオ・ネイチャーツアー」は、タイトル通りに多くの生物に出会えました。最初に訪れた世界一大きな花・ラフレシアの観察場所では、ラフレシアの開花が3日間というシビアな戦いでしたが、タイミング良く2つの花が咲いていました。次に訪れた、オランウータン・リハビリセンターは、伐採などからの孤児や不法飼育されたオランウータンを収容して、再び野生で生存できるよう訓練され、復帰の準備が整い次第自然に戻されている施設であり、現在、約25頭の幼体とともに6080頭のオランウータンが保護区内で自由な生活を営んでいます。餌の時間になると森の中から次々にオランウータンが集まって来て、その場で餌を食べる個体や森に持っていく個体などを見ることが出来ます。偶然、トレイルを歩く親子のオランウータンに遭遇しました。また、ここの森は鳥も多くボルネオヒメハヤブサ、クリイロバンケンモドキなどを観察、撮影しました。そして、スカウへ移動して朝・夕・夜の合計5回キナバタンガン川のリバークルーズに乗りました。当たり前ですがリバークルーズはただ座っているだけでシルバーリーフモンキー、テングザル、スンダブタオザル、カニクイザル、ミケリス、バナナリス、クロコダイル、ミズオオトカゲ、カエル類、トカゲ類などなどが次々に現れました。中でも、川を渡るボルネオゾウに遭遇し、生後1ヶ月程の仔ゾウをお母さんが鼻の上に乗せて泳ぐ姿や土手を登れない仔ゾウをお母さんゾウが後ろから押して、仲間のゾウが膝を着いて鼻で持ち上げようとする姿にみなさんで感動しました。また、野生のオランウータンの親子がベッド(Nest)にいて、子供がゴロゴロ遊んでいる姿に盛り上がりました。もちろん野鳥も70種以上確認し、ワシタカ類6種、サイチョウ類5種やアジアヘビウ、スンダエンビコウ、ルリカワセミ、コウハシショウビン、クロアカヒロハシ、チャイロゴシキドリ、カザリオウチュウ、マレーウオミミズクなどなどが次々に出現しては観察、撮影するのでなかなか前に進めずいつも帰るのが遅くなるという状況でした。そうそう、生物ではありませんが、真っ暗な川の上から見た無数の星が輝く夜空や言葉では表せない燃えるような夕焼けも心に残る思い出となりました。ガイドのゲーリーは日本人のガイディングに慣れているので気持ち良く進められ、ジャングルのロッヂはとても快適でした。ご参加のみなさま、ありがとうございました。

宮島仁

オランウータン

 

シロクロサイチョウ

 

ボルネオゾウ

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