【コラム なるほど・ザ・世界の鳥たち】世界には何種のツルがいる?

(写真:南アフリカのケープ地方に生息するハゴロモヅル)

世界には何種のツルの仲間が生息しているかご存知でしょうか。ツルの仲間は世界に広く生息するグループで、南アメリカを除いた4大陸に生息しています。分布は広いのですが、種数はわずか15種だけという小さなグループです。しかし、日本は稀に迷ってくる鳥も加えると、7種も記録されていて、世界中で見られるツルの約半分もが見られる、「鶴の国」なのです。その7種のなかでも、見ることがもっとも難しいのはソデグロヅルとアネハヅルでしょう。アネハヅルはヒマラヤ山脈を越えて渡るツルとしても有名な、移動性の高いツルですが、日本では何年かに一度、現れるだけのツルの仲間です。そして、このアネハヅルにもっとも近縁なツルこそが、南アフリカのケープ地方に生息するハゴロモヅルです。この2種だけでアネハヅル属を形成することもあるほど、この2種は分類的にも似通ったツルの仲間です。しかし、長い飾り羽がカッコイイ雰囲気を与えるアネハヅルに対して、ハゴロモヅルは写真を見ていただいてお分かりの通り、とてもかわいい印象を与えるツルです。そして、ブルークレーンという英名が示す通り、青みがかった灰色が美しく、この色が緑の平原でとても映えるのです。今年は、あなたのリストに、この美しく可愛らしいツルを加えてみませんか?

田仲謙介(海外バードウォッチング担当)

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