【ツアー報告】真夏の宮古島 アカショウビンとアジサシ類 2025年7月11日~14日
11日 お客様が全員揃って宮古島空港を出発。真夏のギラギラ太陽光線が容赦なく降り注ぐ。近くの池へ行くとムラサキサギの成鳥と幼鳥が飛び立ち、成鳥が木にとまったので早くも盛り上がる。近くの公園へ行くとリュウキュウアオバズクの親鳥が巣立ち雛2羽を連れてとまっているのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。さらに耕作地をゆっくり走るとミフウズラの雌雄がゆっくりと走っていくので盛り上がる。17:30にホテルにチェックイン。夕食後に夜間観察に行くといつもなら大急ぎで逃げていくシロハラクイナがのんびりしている。だんだん暗くなるとリュウキュウアオバズクやリュウキュウコノハズクが一斉に鳴き出し、翼を広げると1m近くもあるヤエヤマオオコウモリが飛び回る。インドクジャクの奇妙な声が南国のジャングルを盛り上げる。メジロの夫婦がぴったりと寄り添って寝ている姿をそっと覗き、琉球列島では宮古島にしか生息していないヒキガエル科のミヤコヒキガエルで盛り上がる。そして、木にとまってちょっと怒ったような顔でこちらを見ているリュウキュウコノハズクをみなさんで観察、撮影してホテルに帰る。
12日 早朝にホテルを出発して水場へ行く。先週と比べると池の水も減っているし、周りに水溜まりもない。池の周辺ではリュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウアカショウビン、カラスバト、キンバトなどが鳴いている。しばらく待つとオオクイナがやって来て池に入ろうとする。ところが、別のグループのカメラマンが池の近くに入ってきてオオクイナは逃げてしまう。その後、池には何も来ない時間帯が続き、嫌な雰囲気となっていると、リュウキュウアカショウビンがやってきて水浴びを始めたので、みなさんでじっくりと観察、撮影する。その後は周囲の道路をゆっくり走る。水路でリュウキュウアカショウビンが水浴びをしたり、キンバトが道路で餌を啄む。愛想のいいシロハラクイナをみなさんでたっぷり楽しむ。昼食後、マングローブ林へ行き、マングローブの植物やプラスチックのオモチャのようなベニシオマネキを観察、撮影。カイツブリ、バン、オオバン、クロハラアジサシなどを見ているとムラサキサギが飛ぶ。虎模様のオキナワチョウトンボで盛り上がる。その後、お買い物と雪塩ソフトクリーム食べてからアジサシ類を探しながら南下する。リュウキュウヨシゴイのポイントへ行き、かなり丁寧に無探したが見付からないので諦めて車に乗ろうとするとリュウキュウヨシゴイの雄が飛び出して逃げていく。さらに、帰り道で道路脇にいるミフウズラ雌雄を全員で観察、撮影してからホテルに帰り、近所の料理屋さんで夕食。
13日 早朝にホテルを出発して周りの道路をゆっくり走ると電線にカラスバトやリュウキュウアカショウビンがとまっていてみなさんで観察、撮影する。キンバトもあちこちで餌を啄む。耕作地でシロハラクイナを観察、撮影し、ため池になぜかこんな時期にキンクロハジロがいる。その後は貸し切りの釣り船に乗って沖合の岩礁へ行く。岩礁にはクロアジサシ200羽程、マミジロアジサシ100羽程いて大きくなった白黒まだら模様のヒナや成鳥と変わらない若鳥があちこちにいる。岩礁から飛び出すクロアジサシやマミジロアジサシが次から次へと船に向かって来るからみなさんで盛り上がる。岩礁に生えているモンパノキにとまっているヒメクロアジサシを発見して、みなさんでじっくりと観察、撮影する。これで今年はヒメクロアジサシ3連勝なのだ。船長が岩礁ぎりぎりまで船を近づけてくれるのでアジサシ類をたっぷりと観察、撮影する。あっという間に楽しい時間は過ぎて帰港する。展望台へ行って、宮古島のポスターにある写真を撮って出発しようとするとリュウキュウヨシゴイ雄が道路の直ぐ脇にいてみなさんでたっぷりと観察、撮影する。10:50に無料の橋では日本一長い伊良部大橋を渡る。橋の長さは3,540m。11:00に昼食。あまり知られていないが伊良部島は新鮮なカツオやマグロが獲れて美味しいのである。まずは漁港の近くでエリグロアジサシをそっと観察、撮影する。溜め池でクロツラヘラサギ4羽、バン2羽を観察して、海岸へ行くとエリグロアジサシやメダイチドリ、キアシシギ、タカブシギ、イソシギなどのシギ・チドリ類が渡ってきていた。コウノトリが海岸へ降りたのでみなさんで盛り上がる。さらにコアジサシやシロチドリのヒナや幼鳥が可愛くてみなさんでたっぷりと堪能する。その後、耕作地をゆっくり走るとミフウズラが出てくるが直ぐにサトウキビ畑に入ってしまう。ツバメチドリの成鳥・幼鳥50羽程が降りていてみなさんでじっくりと観察、撮影する。再び宮古島に戻り水場へ行く。観察の準備をしているとリュウキュウアカショウビンがとまっていてたっぷりと堪能する。その後、リュウキュウサンコウチョウやリュウキュウヒヨドリの水浴びを楽しんでからホテルに帰り近所の料理屋さんで夕食。もちろんヒメクロアジサシの話題で盛り上がりました。
14日 早朝にホテルを出発して、小雨の中をゆっくり走る。その、雨が上がったので水場へ行く。オオクイナが池の周りを歩いて水浴びをするが直ぐに林内へ入ってしまう。枝の上で鳴いているキンバトを数人で観察、撮影する。周りの道路をゆっくり走り、愛想のいいキンバトの雌をみなさんでじっくりと観察、撮影する。シロハラクイナ、リュウキュウサンコウチョウなどを観察して貯水池へ行くと、ムラサキサギが飛び立って木にとまったのでこちらもじっくりと観察、撮影する。ダイサギ、チュウサギ、コサギが並んでいて盛り上がる。昼食後、耕作地でミフウズラを発見するが素早くサトウキビ畑に入ってしまう。公園へ行くとリュウキュウアオバズクの巣立ちビナが3羽になっていた。干潟にはオオメダイチドリがいて盛り上がる。その後、空港周辺の農道をゆっくり走ってツバメチドリをのんびりと観察、撮影してから宮古島空港で解散しました。真夏の南の海アジサシ類やリュウキュウアカショウビン、キンバト、ミフウズラと楽しいツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
宮島仁