【ツアー報告】真夏の宮古島 アカショウビンとアジサシ類 2025年7月4日~7日

(写真:ヒメクロアジサシ 撮影:大塚敦雄様)

4日、お客様が全員揃って宮古島空港を出発。いつになくスコールがあちこちで降っていて雨の多い年である。まずは近くの水路にムラサキサギの若鳥がいたが飛び立ってしまい周囲を探すが見つからない。耕作地にツバメチドリがいて盛り上がる。近くの池ではクロツラヘラサギが採餌をしていたのでこちらも盛り上がる。公園へ行くとリュウキュウアオバズクがとまっていてみなさんでじっくりと観察、撮影する。さらに耕作地をゆっくり走ると道路の直ぐ脇でミフウズラが慌ててウロウロしている。その後、ツバメチドリ、シロハラクイナ、サギ類などを観察、撮影して夕方にホテルにチェックイン。夕食後、夜間観察に行き、だんだん暗くなるとリュウキュウアオバズクやリュウキュウコノハズクが一斉に鳴き出し、翼を広げると1m近くもあるヤエヤマオオコウモリが飛び回る。木にとまってちょっと怒ったような顔でこちらを見ているリュウキュウコノハズクをみなさんで観察、撮影。さらに琉球列島では宮古島にしか生息していないヒキガエル科のミヤコヒキガエルや2羽で寄り添って寝ているリュウキュウヒヨドリの幼鳥をみなさんで観察、撮影。20:45に土砂降りとなって終了。

5日、早朝にホテルを出発。道路をゆっくり走ると電線にズアカアオバトやカラスバトがとまり、キンバトが採餌をしててみなさんでじっくりと観察、撮影する。その後は水場へ行くが、今年は梅雨明けが早く、毎日、スコールが降っていてあちこちに水溜まりがあるので水浴びに来る個体は少ない。それでもリュウキュウサンコウチョウやリュウキュウキビタキがやってくる。水路へ行くとキンバトのペアが歩いている。さらに、ちょっと距離はあるがリュウキュウアカショウビンがとまり、水路ではリュウキュウキビタキやリュウキュウアカショウビンが水浴びをする。11:20に無料の橋では日本一長い伊良部大橋を渡る。橋の長さは3,540m。伊良部島で昼食。あまり知られていないが新鮮なカツオやマグロが獲れて美味しいのである。昼食後にエリグロアジサシやコアジサシを観察、撮影。アカウミガメがのんびりと泳いでいく。エメラルドグリーンの海をバックに飛ぶエリグロアジサシは美しい。さらにエリグロアジサシの繁殖地へ行き、観察、撮影する。その後、近くの溜め池でクロツラヘラサギ2羽、海岸でエリグロアジサツ、ベニアジサシを観察、撮影。コアジサシの30ペア程のコロニーでは、かわいいヒナがよちよち歩いている。宮古島へ戻り、途中の宮原の池でクロハラアジサシやツバメチドリの幼鳥いて盛り上がる。15:20に貸し切りの釣り船に乗って沖合の岩礁へ向かう。ところが大きな雨雲がこちらに向かってきて雷も鳴っている。船長さんが「一旦、港に戻った方がいい!」と言うので急いで戻る。雨は激しくなり雷がゴロゴロいう。なんとかずぶ濡れは免れて車に避難することができた。それから1時間ほどバケツをひっくり返したような土砂降りで、市内の方では落雷で1万以上の世帯が停電していたという。16:30に雨が上がって虹が出てきたので急いで出港する。岩礁にはクロアジサシが数百羽いて白黒まだら模様のヒナも見られる。クロアジサシやマミジロアジサシが次から次へと船に向かって来るからみなさんで盛り上がる。虹の下の岩礁の上のモンパノキにヒメクロアジサシ1羽がとまっているのを確認してみなさんでじっくりと観察、撮影する。もう、今日は海には出られないと思っていたのでうれしい出会いなのだ。帰港後、ホテルに帰り、近所の料理屋さんで夕食。もちろんヒメクロアジサシの話題で盛り上がりました。

6日 夜中に目が覚めるほどの落雷と土砂降り。早朝にホテルを出発、雨は上がっている。水場へ行くが何も水浴びに来ない。池の周りは水浸しで水溜まりだらけなのである。池の周辺ではリュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウアカショウビン、カラスバト、キンバトなどが鳴いている。周囲の道路で待つと、リュウキュウアカショウビンやシロハラクイナが水溜まりで水浴びをする。外来種のインドクジャクが堂々と歩いていく。湿地に行ってカイツブリ、バン、クロハラアジサシなどを見ているとヨシゴイが飛ぶ。さらにムラサキサギの成鳥などをみなさんでじっくりと観察、撮影する。その後、お買い物とソフトクリーム食べてから昼食。昼食後は農道をゆっくり走りミフウズラを全員で観察、撮影する。さらに、リュウキュウヨシゴイがサトウキビ畑で擬態をしていて観察していると道路に出てきてじっとしているのでたっぷりと堪能する。その後は再び水場へ行く。リュウキュウアカショウビンが水浴びにやって来るが他は何も来ない。ホテルに帰り近所の料理屋さんで豪華な夕食。

7日、早朝にホテルを出発。台風4号の雨雲が掛かって土砂降りなので車内で待機。小降りとなったので水場に行く。リュウキュウアカショウビンがカエルを捕って食べる姿を観察、撮影する。3日間、延べ8時間程待ったがオオクイナは来ることがなかった。農道をゆっくり走りミフウズラを観察してから、この時期限定のサガリバナを鑑賞。さらに貯水池でアオサギ、ダイサギ、コサキを観察していると、ムラサキサギ幼鳥が木の上にとまったのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。台風4号の影響で風がどんどん強くなっていく。昼食後、農道をゆっくり走り、愛想のいいツバメチドリをたっぷりと堪能。さらに白いインドクジャクがいて盛り上がる。農道をゆっくり走りツバメチドリ、リュウキュウツバメなどをみなさんで観察、撮影。宮古島へ戻り、農道をゆっくり走って14:00に宮古島空港到着。みなさんのフライトは台風の影響による遅延などがあったが無事に飛びました。真夏の南の海アジサシ類やリュウキュウアカショウビン、キンバト、ミフウズラと楽しいツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

宮島仁

リュウキュウヨシゴイ 撮影:田中博之様

 

リュウキュウアカショウビン 撮影:大塚敦雄様

 

キンバト 撮影:田中博之様

 

ミフウズラ 撮影:大塚敦雄様

 

エリグロアジサシ 撮影:田中博之様

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