【ツアー報告】アオシギに会いたい!奥日光ハイキング 2018年11月21日

(写真:キバシリ 撮影:上田恵様)

11月恒例の奥日光の森を巡る日帰りバスツアー。今年は追加設定があったため今回が2度目となり、前回に引き続いてアオシギをはじめ、カワガラスやキバシリ、ゴジュウカラ、コガラなど主に平地では越冬しない野鳥たち、また早くも渡ってきているであろう冬鳥たちとの出会いに期待しての出発となりました。通常の日帰りバスツアーは東京駅前を08:00に出発していますが、今回は探鳥地まで距離が長く時間がかかることから30分ほど早い07:30に東京駅前を出発し、バス車内では今日見られるであろう野鳥たちの解説を行いました。前日の予報では晴れマークに曇りマークがついていましたが、早朝の東京駅前は見事な青空が広がっていました。

21日、予定通り東京駅前を出発して高速道路を走り、今回も日光有料道路では少しだけながら紅葉もお楽しみいただきながら東京から約3時間で最初の探鳥地に到着しました。到着後は前回よりもやや肌寒さを感じる中、観察機材準備をしていただいてから歩き出しました。ひとまず前回にアオシギが見られた場所を丹念に探してみましたが残念ながらその姿はなく、その後は別の木道を歩いてみました。このルートでもアオシギが潜んでいそうな場所ごとに足を止めて探してみましたがその姿はなく、毎回愛想の良いカワガラスが各所でその姿を見せてくれ、中にはさえずりのような美しい声で鳴いている個体もいました。また途中ではコガラ、ヒガラ、ゴジュウカラの混群にも出会うことができましたが結局午前中はアオシギに出会うことができませんでした。一旦駐車場まで戻って昼食の時間とした後は思い切って別の場所に行ってみることにしました。この場所は過去にアオシギの姿を見たことがある場所でしたが訪れるのは久しぶりでした。山から流れ出た水が美しく、湿地帯のようになっている場所で周囲にはズミが実っていて以前とあまり変わっていないように感じました。ここでも水際を丹念に探しながら歩きましたが、周囲からコガラやヒガラの声が聞かれ、カラマツに止まるツグミの小群、またセグロセキレイの姿があったのみでした。ただ駐車場付近の雑木林ではキバシリの姿があり、木から木へと移動していく独特の行動を見ることができました。その後はもう一か所、過去にアオシギが見られた場所があることからそこに向かいました。林に入るとエナガの群れに囲まれ、カラマツの高木で餌を探す姿や目線ほどの高さで餌を探す姿が見られ、どこからともなくアトリの群れも現れてその姿を楽しませてくれました。ほかにもふいに現れたカケスが珍しくじっとしていてくれたため望遠鏡を使ってじっくり見られたり、ツグミ、カシラダカの姿を見たりしましたが、ここでも残念ながらアオシギの姿はありませんでした。そのため最後に再び前日にアオシギの姿があった場所に行ってみましたが、倒木付近で鳴きながら動き回るミソサザイの姿が見られただけで、やはりアオシギの姿はなく大変残念ながら探鳥を終了することになりました。

終わってみれば前日よりも天気が良い中での探鳥でした。結果的には目的だったアオシギに出会うことができず残念でした。ただ、毎回良くその姿を見せてくれるカワガラスはさえずりのような声も聞かせてくれ、独特の動きを見せるキバシリやゴジュウカラ、またコガラ、ヒガラ、エナガ、ミソサザイ、また渡ってきたばかりと思われるツグミ、アトリ、カシラダカといった冬鳥たちにも出会うことができました。予定よりも少々歩く距離が長くなってしまったり、予定外行動が多い1日となってしまい失礼いたしました。この度はご参加いただきましてありがとうございました。
石田光史

カケス 撮影:宅間保隆様

 

アトリ 撮影:寺田祐治様

 

キバシリ 撮影:稲田貢様

 

カワガラス 撮影:上田恵様

 

キバシリ 撮影:宅間保隆様

 

ヒガラ 撮影:寺田祐治様

 

アトリ 撮影:稲田貢様

 

ミソサザイ 撮影:上田恵様

 

カワガラス 撮影:宅間保隆様

 

コゲラ 撮影:寺田祐治様

 

カワガラス 撮影:稲田貢様

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