【ツアー報告】冬の真岡市井頭公園と館林 2019年2月13日

(写真:アカハシハジロ 撮影:稲田貢様)

冬季は身近な環境でもさまざまな小鳥類が見られることから、これらの冬の小鳥たちをまとめて楽しみつつ、帰路には途中にある館林市の湖沼でカモ類も観察する冬恒例の日帰りバスツアーです。毎回のようにミヤマホオジロやトラツグミ、ルリビタキ、ベニマシコ、アトリ、マヒワといった冬を代表する小鳥たちが見られているほか、ここ数年はミコアイサの個体数が減っている一方、ヨシガモの数が増え、トモエガモの出現率が高くなっています。ただ、この冬は全国的に冬鳥が少なく、事前下見や直前のツアーでも当地の代表種に出会えたり出会えなかったりと、いつもの安定感に欠ける印象でした。

13日、幸い天気予報が良い中での出発となり、肌寒いながらの晴天の東京駅前を予定通り出発することができました。この日は東北道を走り、移動中のバス車内ではいつものようにこの日期待できる鳥たちの解説などを行い、途中休憩を挟んでも2時間強で井頭公園に到着しました。到着後は各自観察機材の準備をしていただいてから園内を歩くことにしました。まずは駐車場のすぐ裏で地面をノコノコ歩きまわるビンズイの姿があり、緑色みのある体と黒く太い胸の縦斑を見ることができました。池では数は少ないものの、この池の代表であるヨシガモの小群やオカヨシガモの姿があり、付近の広場ではセグロセキレイ、シメ、そして青いルリビタキの姿があったことからやや近寄って観察することにしました。最初はなかなか良い場所に出てきませんでしたが、少々歩いた場所ではしばらくの間、じっと枝に止まってくれたことから珍しくしっかりとその姿を見ることができました。また付近の針葉樹ではカケスの姿もありました。その後は針葉樹の枝先で餌を探すキクイタダキが珍しく低い場所で見られたほか、エナガ、コゲラ、ヤマガラ、シジュウカラの混群を観察し、この冬、当地でよく見られているニシオジロビタキと、付近で餌を探すルリビタキのメスもじっくりと観察することができました。池まで戻ると美しい2羽のミコアイサのオスやコガモ、ハシビロガモが見られ、地面で落葉をひっくり返して餌を探すシロハラ、僅かな時間ながらアカハラなどを見てから一旦昼食の時間としました。昼食後は駐車場方向に戻るように歩き、湿地帯では愛想の良いカワセミが鳴きながら現れて何度も間近にその姿を見せてくれたほか、ここ数年、当地の代表種になりつつあるクイナが現れて餌を探す様子をじっくりと見せてくれ、同時にシロハラやジョウビタキの姿も観察できました。そして最後は最初に観察したのとは別の青いルリビタキがまたまた間近にその姿を楽しませてくれ、井頭公園での探鳥を締めくくってくれました。井頭公園での探鳥の後は館林に向かう予定でしたが、たまたま付近の池に2年連続でアカハシハジロがやってきているとのことで、あらかじめご参加の皆様に相談したところ異議がなかったことから、この日は最後の探鳥地を変更して現地に向かうことにしました。到着後は早速池を眺めてみましたが、幸いにもアカハシハジロの姿がありほっとしながら1時間ほど観察してツアーを終了しました。実は11日に下見に行った際にはその姿はなく、聞くところによると3日ぶりの登場だったとのことでラッキーな出会いでした。

今回は当地の代表種であるミヤマホオジロ、トラツグミに出会うことができなかったほか、全体的に小鳥類の姿が少なく残念でした。ただ、たまたま越冬していたニシオジロビタキに出会うことができたほか、ルリビタキやビンズイ、キクイタダキ、ミコアイサ、ヨシガモ、また幸いにもアカハシハジロにも出会うことができました。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

カケス 撮影:小松崎興太郎様

 

アカハシハジロ 撮影:嶋徹様

 

クイナ 撮影:降屋充様

 

ニシオジロビタキ 撮影:稲田貢様

 

アカハシハジロ 撮影:小松崎興太郎様

 

ニシオジロビタキ 撮影:嶋徹様

 

アカハシハジロ 撮影:降屋充様

 

シロハラ 撮影:稲田貢様

 

ミコアイサ 撮影:嶋徹様

 

ニシオジロビタキ 撮影:降屋充様

 

クイナ 撮影:稲田貢様

 

ルリビタキ 撮影:嶋徹様

 

ルリビタキ 撮影:降屋充様

 

ビンズイ 撮影:稲田貢様

 

ジョウビタキ 撮影:降屋充様

 

ミコアイサ 撮影:稲田貢様

 

ルリビタキ 撮影:降屋充様

 

ルリビタキ 撮影:稲田貢様

 

ミコアイサ 撮影:降屋充様

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