【ツアー報告】冬の信州でイスカに会いたい!(再追加設定) 2020年2月11日~12日

(写真:イスカ 撮影:林山直樹様)

ここ数年、皆様からのリクエストが増えているシングル部屋を利用した1泊2日のバスツアー新シリーズ第二弾は赤い鳥として知られ、人気があるにも関わらず毎冬毎冬飛来するわけではないためなかなか出会いのチャンスがないイスカを求めて信州の森を訪れます。イスカは特にマツの種子を好んで食べるため針葉樹の林を探すことが重要です。また嘴が互い違いになっていることが最大の特徴でこの嘴を使ってマツなどの針葉樹の種子をついばんで食べます。今回は再追加設定となり3度目の訪問となりましたが、幸いなことに前回よりも良い天気予報が出ていて両日共に快晴とのことで、まずはお天気に関しては全く問題ない状況での出発とりました。

11日、肌寒い朝ではありましたが幸いにも快晴の東京駅前を予定通り出発してひとまず中央自動車道を走りました。前回もほぼ快晴でしたがこの日はさらに良い天気となり、見事な青空を車窓から見ながら進み、バス車内ではいつものように今回見られる可能性が高い種の解説を行いながらまずはサービスエリアで休憩し、その後はさらにバスを進めました。ただ今回も山梨あたりから強風が吹きだし、周囲の木々が大きく揺れていました。ただ、天候が悪化するようなことはなく、頂に雪を被った八ヶ岳を遠くに眺めながら予定よりもやや早く現地に到着することができたため、ここで一旦観察機材準備の時間をとり、その後はさらに走ってから各自昼食の時間としました。昼食後は再びバスで少々走り、今回の観察ポイントまで進みました。到着後はイスカの姿を探しながら歩きましたが、まず現れたのはルリビタキのメスで、尾羽を振る独特の動作をしながら時折杭に止まってその姿を楽しませてくれました。その後はさらに進みましたが残念ながらイスカの気配はなく、変わって1羽のオオマシコが突然姿を現して枯れ木に止まってくれたため、まずはじっくりと観察することができました。さらに進むと今度は道端からベニマシコの声が聞こえたため見ていると、ちょうど良い枯草に真っ赤なオス個体が止まってくれ、鳥影が少ないものの魅力的な種が楽しませてくれました。その後は道端を歩くホオジロのつがいなどを見ながら時間を見て引返し、途中の道端では地上に降りて採食しているオオマシコに出会うことができ、しばらく見ていると次から次にオオマシコが地上に降り、採食行動をはじめたため微妙に色合いが異なる、さまざまな個体を見ることができました。さらにこの日は3羽ほどのオオマシコの小群にも出会うことができ、かなり赤みの強いオス個体にも出会うことができました。ただイスカの気配は全くなく一旦ポイントを離れることにました。トイレ休憩後はやや時間があったことから再び同じポイントに行くことにし、1時間ほど粘ってイスカの登場を待つことにしました。空は快晴でしたがこの時間からは強風が吹き荒れ、かなりの寒さを感じる状況でしたがひとまず待つことにしました。するとまたまたオオマシコの小群れが我々の目の前のカラマツにやってきて、強風に耐えながらもその美しい姿をじっくりと見せてくれ、その後は下草に降りて種子をついばむ様子も見せてくれました。また帰り間際には地上で餌を探しまわるツグミの群れにも出会いましたが、この日はイスカの気配が全くないまま探鳥を終えることになりました。

12日、この日も幸いなことに早朝から快晴の中、08:00に出発しました。この日はさらに天気が良いようで遠く八ヶ岳、北アルプスの山々もはっきりと見ることができました。この日も午前中は同じ場所に向かうことにし、バスを降りましたがこの日はいきなり鳥影が多い印象で、周囲からはシジュウカラ、ヤマガラ、エナガなどの声が聞かれ、カラマツのてっぺんではヒガラがさえずり、アトリの小群が飛び回っていました。とりあえずこの日も過去にイスカが良く見られている場所で1時間ほど待機しましたが、複数のカシラダカの姿が見られただけで残念ながらイスカの気配は全くありませんでした。そのため昨日と全く同じルートを歩くことにすると、ようやくイスカの声が聞こえ、見てみるとカラマツのてっぺんにメスが止まっていたため、ようやくイスカの姿を見ることができました。ただ真っ赤なオス個体ではなかったことからさらに進むと、今度は針葉樹の林を移動しているマヒワの群れを見ることができ、さらに進むと今度はミヤマホオジロの小群に出会うことができました。草むらの中だったことからじっくりと姿を楽しむことはできませんでしたが、レモンイエローが美しいオス個体も含まれていました。ただこの後はなかなかイスカに出会うことができず、青いルリビタキ、ジョウビタキのメスを見て引き返すことにしました。すると道端に降りて地上採食しているエナガの群れが見られ、付近ではヤマガラ、シジュウカラ、コガラの群れも見られました。そして昨日、かすかにイスカの声を聞いた場所までやってくると、今度は良い距離感からイスカの声が聞こえ、幸いなことにメスが飛んできて松の木のてっぺんに止まってくれました。そのため再び望遠鏡で観察することができましたが、わずかな時間で飛び去ってしまったため探してみると、オス2羽、メス4羽のイスカの群れが比較的低い場所を移動しながら採食し、中には求愛給餌のような行動をしているつがいもいました。そのためしばらくの間、その美しい赤色のオス、そして黄緑色のメスをじっくりと堪能することができ、オス個体はその色の濃さにかなりの違いがあることも印象的でした。そして最後はノスリのホバリングを見て一旦森を離れることにしました。イスカに出会えない場合は最後の最後までイスカ探しをしようと思っていましたが、幸いにも出会うことができたことから昼食は公園で食べることにし、その後は公園内で探鳥を行いました。風が強く吹く中ではありましたが、この日もミコアイサ、カワアイサ、ホオジロガモが出揃ってくれ、公園内ではジョウビタキ、ツグミ、モズといった顔ぶれが楽しませてくれました。湖畔からはカワアイサ、ミコアイサ、ホオジロガモが見られ、間近を泳いでいるカワアイサとミコアイサをじっくりと観察し、最後はそれらに加わるカンムリカイツブリの姿を見て探鳥を終了しました。この日も前回同様に遠くには雪を被った八ケ岳を眺めることができ、帰りのバスの車窓からは見事な富士山の姿も見ることができました。

今回は幸いにも前回を上回る好天の2日間となりました。初日は複数回オオマシコの群れに出会うことができ、特に夕方は強風が吹き荒れ、寒さの厳しい状況でしたが、美しいオオマシコをじっくりと観察することができました。また全く気配がなかったイスカも翌日には姿を見せてくれ、最後の最後でようやく良いシーンに出会うことができ、目線ほどの高さで餌を探したり、求愛給餌したりするシーンをしばらくの間、観察することができました。イスカに関してはいずれの回もかなり厳しい観察条件でしたが、今回もその真っ赤な姿をたっぷり観察することができ幸いでした。またわずかな時間ながら、ミコアイサ、カワアイサ、ホオジロガモといった美しいカモ類も観察することができ、遠くに見えた山々の景観も見事でした。今後もシングル部屋利用ツアーを増やす方向で企画をすすめたいと思います。この度はご参加いただきましてありがとうございました。またの機会にご一緒できましたら幸いです。

石田光史

アトリ 撮影:坂東俊輝様

 

イスカ 撮影:林山直樹様

 

エナガ 撮影:坂東俊輝様

 

マヒワ 撮影:林山直樹様

 

オオマシコ 撮影:坂東俊輝様

 

オオマシコ 撮影:林山直樹様

 

カシラダカ 撮影:坂東俊輝様

 

ルリビタキ 撮影:林山直樹様

 

ミコアイサ 撮影:坂東俊輝様

 

ミコアイサ 撮影:林山直樹様

 

イスカ 撮影:坂東俊輝様

関連記事

ページ上部へ戻る