【ツアー報告】ヤドリギに群れるレンジャクに会いたい!(追加設定) 2016年2月28日

(写真:アトリ)

追加設定となったこの日は前日同様天気予報も良く、早朝の東京駅前は快晴でした。ただ、JRのトラブルがあったことからご集合に時間がかかり、予定よりも10分ほど遅れての出発となりました。また前日同様に関越道に渋滞が発生していたことから東北道回りで現地に向いました。

途中、休憩を挟んで最初のポイントに到着したのは予定を15分ほど遅れてのことでした。まずは観察機材の準備をしていただき、前日同様にヤドリギのある箇所を見ながら散策しましたが、やはりレンジャク類の姿はなく上空を高く旋回するオオタカ、地上を歩き回るツグミの姿があるのみでした。芝生広場まで来ると前日同様にイカルの姿があり、アトリ、シメが一緒に地上採食していました。その後は雑木林まで歩き観察を始めると林の至るところからイカルのさえずりが聞かれ、春のような雰囲気が広がっていました。樹上を探してみるとあちらこちらにイカルの姿があり、望遠鏡を使ってじっくりと観察することができました。また地上にはシメの姿があり、思いのほかゆっくりと採食していたことから望遠鏡を使ってオスとメスの違いを説明しました。観察していると2羽のエナガが鳴きながら飛んできて、驚くほど近い場所に止まり、愛くるしいその姿をしっかりと見せてくれました。特にこの時期のエナガは巣作り中のため、造巣時に尾羽が曲がってしまう個体が多く、今回見られた個体も尾羽の先端が曲がっていました。その後は駐車場まで戻りましたが、途中には3羽のビンズイの姿があり、セキレイの仲間らしく尾羽を振りながら地上採食していました。また池ではマガモ、カルガモ、コガモの姿があり、池の中央部では10羽ほどのハシビロガモの群れがいくつか塊状に浮き、回転するように独特の水面採食していました。その後は1時間ほど走って標高の高い場所まで移動しました。ここも周囲にはヤドリギが見られるため昨日同様にレンジャク類の姿に期待しましたが残念ながら見つかりませんでした。遊歩道を歩いて行くとジョウビタキの姿があり、餌台のある場所では元気の良いシジュウカラ、ヤマガラ、コガラが飛び回っていました。またカラマツには56羽のシメの姿があり望遠鏡を使って観察することができました。そして最後は再び山麓に戻って広大な公園内で探鳥です。小さな池にはマガモ、カルガモ、コガモの姿があり、特にコガモは冬季よりも鮮やかな印象でした。園内では昨日同様に青いルリビタキを観察することができ、カシラダカ、アトリ、そしてこの日はミヤマホオジロのオスとメスの姿もあり、付近にカシラダカもいたため冠羽や模様の違いを見ることができました。またこの日もアオゲラが姿を現し、帰り間際にはホオジロのオス、メスが並んで止まっている姿を観察することができ、その違いを確認することができました。

多くの冬鳥たちがある日突然群れになったり、ある日突然その姿を現すケースが多いことから、直前まで飛来に期待していましたが、結局その姿を見ることができず残念でした。人気のある冬鳥のため多くの皆様に観察していただきたかったのですが、やはり冬鳥は難しいなと思いました。ただ、イカル、アトリ、ルリビタキ、ジョウビタキ、シメ、アオゲラ、カシラダカ、ミヤマホオジロといった冬の小鳥類を楽しむことができ楽しい1日を過ごすことができました。皆様お疲れ様でした。

石田光史

イカル

イカル

 

シメ

シメ

 

赤城山の風景

赤城山の風景

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