【ツアー報告】フォトツアー12月の冬の道東めぐり 2021年12月10日~13日

(写真:クマゲラ 撮影:渡邉哲文様)

過去、冬の道東めぐりといえば流氷がやってくる時期に合わせて2月に企画していましたが、実は寒さが厳しくなる前、また積雪量が多くなりすぎてしまう厳冬期よりも小鳥類の動きが良いのがこの12月なのです。またシマフクロウに関しても厳冬期は出現率が低く、毎回悩まされるのですが、この時期は出現率が高いも魅力です。またこれらに漁港での海ガモ類撮影、そして漁船を使ってウミスズメ類に接近することができる落石クルーズを組み合わせ、新たに12月にもフォトツアーを企画してみました。誰もが憧れる北海道ですが、厳冬期は積雪量の多さやかなり厳しい寒さのため、なかなか訪れる勇気がわかないといった方にも比較的ご参加しやすい時期設定となっています。ただ、この冬は北海道は予想以上に暖かく、風景はまるで早春や秋といった感じで、雪が全くないといった場所も多く、やや目論見が外れたかといった印象の中での出発となってしまいました。

*諸般の事情により詳しい内容をウェブサイトでは公開しておりません。

今回はこのツアーの目玉の一つだったシマエナガの撮影が叶わず、また最終日に予定していた落石クルーズが強風で欠航になるなど、思ったような成果を挙げることができず残念でした。またオオワシや海ガモ類が少なく、冬の小鳥類もほぼ見られずといった状況でした。一方でハシブトガラやシロハラゴジュウカラ、アカゲラ、漁港ではコオリガモといったお馴染み顔ぶれの撮影は十分に楽しめ、クマゲラやオオアカゲラの登場、さらにはモモンガの撮影ができるなど思いがけない出会いもありました。またシマフクロウに関しては、今年はヒナが無事に巣立ったことから過去に経験したことがないような良いシーンに恵まれ3個体が同時に見られたシーンは印象的でした。知床羅臼はこれから流氷シーズンを迎え、春から初夏にはミズナギドリの大群やシャチ、夏にはマッコウクジラやヒグマのシーズンを迎えます。また季節を変えてぜひ北海道にお出かけください。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

アカゲラ 撮影:渡邉哲文様

 

シマフクロウ 撮影:渡邉哲文様

 

タンチョウ 撮影:渡邉哲文様

 

シノリガモとコオリガモ 撮影:渡邉哲文様

 

シロカモメ 撮影:渡邉哲文様

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