【ツアー報告】真夏の宮古島 アカショウビンとアジサシ類 2022年7月10日~13日

(写真:マミジロアジサシ 撮影:熊谷正弘様)

10日、午後、お客様が全員揃って宮古島空港を出発。太陽が3個位あるのではと思うような強い日差しが降り注ぐ中、最初のポイントへ向かう。電線にヨナグニカラスバトがとまり、キンバトやシロハラクイナが路上を歩き、早速、宮古島へ来たという雰囲気となる。路上の水溜り近くで待つと、キンバトがやってきて水溜りの周りを歩く。リュウキュウアカショウビンやリュウキュウサンコウチョウが飛び回り、リュウキュウキビタキが鳴く。耕作地をゆっくり走り、キンパラの群れやシロハラクイナの親子、電線にとまっているチュウダイズアカアオバトなどを観察、撮影する。18:00にホテルに戻り、その後は夕食。そして夜間観察に行く。日暮れ頃になるとヨナグニカラスバト、キンバトやリュウキュウアカショウビンが一斉に鳴き、インドクジャクもネコのような奇妙な声で鳴く。翼を広げると1m近くもあるヤエヤマオオコウモリがばっさばっさと飛ぶ。薄暗くなるとリュウキュウアオバズクやリュウキュウコノハズクが一斉に鳴き出す。今年はほとんどの個体が繁殖をしていないリュウキュウコノハズクだが、近くで鳴く雄を数個体みなさんでたっぷりと堪能してホテルに帰る。

11日、早朝にホテルを出発。路上のあちこちでキンバトが餌を啄む。水溜り近くで待つとオオクイナの成鳥が出てきて水浴びをするが近すぎて車内からの観察となる。水場ではリュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、キンバト、ヨナグニカラスバトなどがあちこちで鳴く。リュウキュウヒヨドリが何回か水浴びに来た後、リュウキュウアカショウビンが水浴びにやってきたのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。すると、アカショウビンが卵の殻を咥えてきて池に捨てる。その卵を見ると孵化しなかった卵のようだ。その後、何度もリュウキュウアカショウビンが水浴びにやってくる。キンバトが何度か池の周りを歩く。リュウキュウキビタキの雄も池の上までやってくる。その後は耕作地をゆっくり走る。狭い道路で、ミフウズラがどんどん車に近づいてくるが車内からしか見られない。滅多にないチャンスなのにどうすることもできなくてみなさんで車内から観察する。11:00「皆愛屋」というお豆腐屋さんがやっている美味しい“ゆし豆腐そば”の昼食。その後は干潟へ行き、遠いけどシロチドリ、ムナグロ、チュウシャクシギ、キアシシギなどを観察する。次の場所ではツバメチドリをじっくりと観察、撮影する。宮古島に戻り、耕作地をゆっくり走る。コチドリ、キンパラ、キンバトなどをみなさんでじっくりと観察、撮影する。その後は船に乗って沖合の岩礁へ行く。岩礁の上にはクロアジサシが数百羽いて幼鳥も見られる。岩礁から飛び出すクロアジサシやマミジロアジサシが次から次へと船に向かって来て、頭上や至近距離を目線の高さで飛んでいくので大盛り上がりとなる。エリグロアジサシ、ベニアジサシも飛び回り、「近すぎて写真が撮れない」という贅沢な声もする。もちろん、みなさんでじっくりと観察、撮影する。アジサシ類をたっぷりと堪能し、あっという間に楽しい時間は過ぎていく。帰りにベニアジサシ30羽程がダイビングをしてて、その下には1m程のカツオかマグロが小魚を追うシーンに感動する。18:00にホテルに帰り、19:00から近所の料理屋さんで夕食。

12日、早朝にホテルを出発して水場へ行く。リュウキュウアカショウビンが数回水浴びにやってくる。今日も卵の殻を咥えてきて池に捨てる。リュウキュウキビタキの雌雄も水浴びに来る。カラスバト、キンバトも池の周りを歩く。リュウキュウサンコウチョウの尾の長い雄が池の近くに来て、数人が写真を撮る。みんなが観察している池の後ろをオオクイナが歩いていく。その後は耕作地をゆっくり走る。ミフウズラ2羽が耕作地を歩いててなんとかみなさんで観察、撮影する。10:40無料の橋では日本一長い伊良部大橋を渡る。橋の長さは3,540m(サン・ゴ・ショウ)。橋の上の駐車場でウミガメ3頭を見付けて盛り上がる。漁港の近くでエリグロアジサシ数ペアが抱卵してるのでこれらをそっと観察、撮影する。お昼は「おーばんまい食堂」で海鮮丼の昼食。昼食後、干潟へ行くとクロツラヘラサギが餌を捕り、チュウシャクシギが羽を休めている。プラスティックで出来たオモチャみたいなベニシオマネキがたくさんいて盛り上がる。13:00雪塩製塩所でお買い物。ここの雪塩ソフトクリームが絶品なのでみなさんで買い食いする。その後は湿地に到着。カイツブリ、ムラサキサギ、オオバン、バンなどをみなさんで観察、撮影する。ヨシゴイが飛ぶが直ぐにヨシ原に隠れてしまう。リュウキュウヨシゴイの出現を待つが見ることが出来ずに宮古島に戻って、耕作地をゆっくり走りながら山ほどのキジバトとシロハラクイナの親子などを観察する。17:00にホテルに帰り、18:30から近所の料理屋さんでイセエビの豪華な夕食。

13日、早朝にホテルを出発。ヨナグニカラスバトやキンバトを見ながら進むとアダンの枝にとまっているリュウキュウアカショウビンがいてみなさんでじっくりと観察、撮影する。田中一村の絵画にありそうな景色なのだ。6:30に水溜りの2か所に分かれて待つ。すると1か所にキンバト2羽に続いてオオクイナ成鳥が水浴びに来る。さらに、もう1か所にもオオクイナ成鳥が来て水浴びをする。森ではアオバズクの巣立ちビナがいるとの情報だったが見付けられなかった。その後、耕作地をゆっくり走る。数回、ミフウズラが車の前を横切るがじっくりは見られない。ツバメチドリの成鳥や幼鳥、水路でイソシギ、ヒバリシギ、バンの親子などをじっくりと観察、撮影する。耕作地の池でリュウキュウヨシゴイの雌を見付けるが直ぐに草地に入ってしまう。すると、雄が飛来して池の縁にとまりみなさんで観察、撮影するが草地に入ってしまう。その後、耕作地を廻って、再び、池に来るとリュウキュウヨシゴイの雄がじっとしていてみなさんで堪能する。昼食後も耕作地をゆっくり走りミフウズラやシロハラクイナなどを観察。キンパラが水浴びをしててみなさんで盛り上がる。そして、15:15に宮古島空港に到着。真夏の南の海アジサシ類たちや夜間のリュウキュウコノハズク、そして、リュウキュウアカショウビン、オオクイナ、キンバト、ヨナグニカラスバトと楽しいツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

宮島 仁

クロアジサシ 撮影:熊谷正弘様

 

リュウキュウアカショウビン 撮影:熊谷正弘様

 

ミフウズラ 撮影:熊谷正弘様

 

キンバト 撮影:熊谷正弘様

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