【ツアー報告】富士山五合目で高山鳥に会いたい! 2025年8月28日

そもそもは盛夏の頃にはバードウォッチングに行く場所がなかなか見つからないことから、たった1日でも涼しい場所に行って、これといって歩き回ることなく亜高山帯の小鳥たちをのんびり眺めてみてはどうかといったコンセプトで企画したツアーですが、ここ数年は盛夏の時期が極めて長くなってしまい、バードウォッチングというよりも外出そのものが危険といった認識になってしまうほどです。そんな中、標高約2500ⅿにある富士山五合目で涼めることは幸いといえるでしょう。ここにある水場に小鳥たちが集まるにはここ数日の現地の天気が重要なのですが、天気予報で見ている限りでは、ここ数日、現地では全く雨は降っていないようで期待が持てる状況でした。

28日、この日は早朝から雲が多いどんよりとした空模様で、富士山スバルラインでは一時的に雨が降るとの予報が出ていました。ただ天候がそれほど良くなかったこともあり、東京都内の最高気温は31℃とのことで、ようやく猛暑日の記録が途絶えることになりました。この日も予定通りご集合いただいたことから08:00に出発して富士山五合目に向かいました。バス移動中はこの日に見られる可能性が高い種の解説や昨日の状況、そして水場にやってくる鳥たちに傾向などを話しながら進めました。途中、やや渋滞があったものの比較的順調に進み、談合坂サービスエリアで休憩を挟んでも2.5時間ほどで富士山五合目に到着することができました。天気はずっと曇りベースでしたが、驚いたことに現地に到着すると青空が広がっていて、どうやら天気予報は外れたようでした。前日に比べてさらにひんやりとした空気の中を歩いて現地に向かうと、この日は周囲からメボソムシクイのさえずりが聞こえていました。水場には早くもヒガラの幼鳥、ウソのオス、メスがやってきていて水浴びをしていました。11:05にもヒガラの幼鳥、そしてなぜかウソのオスが2羽でやってきていて、11:25にはルリビタキの幼鳥とメスが一緒にやってきていました。ただこの頃には空が一気に暗くなり、一時的に小雨が落ちてきていました。11:35にはルリビタキのオスの亜成鳥がやってきて水浴びをし、11:40にはここまで声だけだったメボソムシクイ、そしてルリビタキの幼鳥が一緒に水浴びをしていました。12:00頃からは一気に青空が戻ってくる中、12:15には再びメボソムシクイ、ウソのオス、ヒガラがやってきて賑やかになり、12:50にはヒガラは成鳥1羽、幼鳥2羽の計3羽がやってきてさらに賑やかになり、そこにウソのオス、メスが加わってさらに賑やかになっていました。この状況はしばらく続き、13:10にはようやくキクイタダキがやってきたものの、この賑やかさに負けてどこかに飛び去ってしまいました。ただこの時、周囲をミソサザイがウロウロしているようでした。その後、13:35にはカヤクグリがやってきて水浴びをし、13:45には再びウソのオス、メスが仲良く水浴びを始めました。その後は水場はかなり閑散としてしまいましたが、14:30にはメボソムシクイ、ヒガラの成鳥、14:35にはヒガラの幼鳥がやってきて、片付けをはじめようとした15:15には、この日初となるコガラが何回もやってきて水浴びをしていました。雨が心配された1日でしたが、結果的には青空が広がる中で探鳥することができました。

この日の東京都内は最高気温が31℃とのことで、ようやく連続猛暑日の記録が途絶えたそうですが、富士山五合目は昨日よりもさらに快適に過ごすことができました。この日はホシガラスの姿が見られなかったものの、ウソ、メボソムシクイ、ヒガラ、コガラ、そしてルリビタキは成鳥のほか、幼鳥も見られ、キクイタダキ、カヤクグリ、ミソサザイも加わって、さらに賑やかな1日でした。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

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