【ツアー報告】アカハラダカが渡る!秋の石垣島 2025年9月22日~25日

(写真:アカハラダカ 撮影:小林圭一郎様)
9月22日、石垣空港に全員が集って出発。石垣島では、地元で鳥を見ている方からリアルタイムの最新情報を頂けるので本当にありがたいです。早速、専用バスでカタグロトビのポイントへ行く。ツメナガセキレイが数十羽飛び回っている。日本で体が一番小さな亜種オサハシブトガラスや体色の濃い亜種イシガキヒヨドリ、リュウキュウキジバトが飛び回る。林内をカタグロトビが飛び、枯木にとまるが直ぐに降りてしまう。急いで移動して探すと頭上を飛んで行く。16:20に海岸へ行き、シロチドリ、ソリハシシギ、キアシシギ、クロサギなどをみなさんでじっくりと観察、撮影。その後はズグロミゾゴイを見付けてこちらもみなさんでじっくりと観察、撮影。17:30にホテルにチェックイン。18:45に夜間観察へ行こうとするが土砂降りで待機。18:55に小降りとなったので出発。19:05に夜間観察を開始。翼を広げると約1mもあるヤエヤマオオコウモリがバサバサと飛んでいく。リュウキュウコノハズクの鳴き真似をすると近くにとまって鳴くので、みなさんでたっぷりと堪能する。台風のちぎれた雲が流れてきて土砂降りとなる前に撤収しホテルへ戻ったのである。
9月23日、ホテルで朝食後、8:00にバスで出発し、アカハラダカ観察へ行く。台湾近くにある台風の影響で曇っていて今にも降り出しそうである。霧に覆われていて八重山の島々も見えない。チゴハヤブサ1羽が飛ぶがアカハラダカは見られない。時々、土砂降りとなっては階下に避難する。この展望台は下へ降りると屋根があり、トイレも自販機もある。12時まで観察したがアカハラダカは見られず移動。12:15から八重山そばの昼食。13:20に耕作地へ行く。カンムリワシを探していると、飛んでいるムラサキサギが降りたので探しに行く。水田にいるムラサキサギをみなさんでじっくりと観察、撮影。体色の濃いイシガキヒヨドリやヤエヤマシロガシラなどを観察、撮影しながら耕作地をゆっくりと歩く。ツメナガセキレイが大量に入っていて、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギのサギ類が勢ぞろいし、セイタカシギも採餌している。しかし、カンムリワシは見付からずに移動。14:50に耕作地へ行き、カンムリワシを探しながら歩く。ここにもツメナガセキレイが大量にいて、さらに、かなりの数のヒバリシギがいる。そんな中にトウネン、アカアシシギ、コアオアシシギ、アオアシシギ、タシギ、セイタカシギなども交じって採餌をしている。しかし、ここでもカンムリワシとは出会えずに移動。16:20に別の耕作地へ行き、カンムリワシを探しながら歩く。ここにもかなりの数のヒバリシギがいてアカアシシギ、アオアシシギ、タシギ、セイタカシギやクロハラアジサシなどが採餌や休息をしている。しかし、ここでもカンムリワシとは出会えずに終了。この時期のカンムリワシは森の中に入っているので難しいのである。17:45にホテルへ戻り、19:00からホテルで豪華な夕食。
9月24日、ホテルで朝食後、7:15に公園へ行く。数十羽のツメナガセキレイやカラムクドリ、シマアカモズなどを観察、撮影する。8:00にバスでアカハラダカ観察へ行くと綺麗に晴れていて、西表島がはっきり見える。すると次々にアカハラダカが飛び出して、旋回上昇しては降りていく。リュウキュウサンショウクイや翼を広げると1m近くもあるヤエヤマオオコウモリが飛んで行く。すると、40羽程のアカハラダカが目の前や頭上近くを飛んで来る。ここのポイントは、アカハラダカの数は少ないが直ぐ近くを飛ぶのである。さらに45羽程のアカハラダカが近くを飛ぶのでみなさんで盛り上がる。渡り鳥のツアーはみんなでわいわい楽しめるのがいい。この日は朝の2時間半程で約190羽のアカハラダカを観察したのである。11:00に公園へ行くと振替休日で入れない。そこで道を歩き、イシガキシジュウカラ、リュウキュウメジロ、コムシクイなどをみなさんで観察、撮影する。ドライバーさんから最近、カンムリワシを見た場所があると言うので移動する。ぐるっと回ってバスに戻ろうとすると、カンムリワシの成鳥がとまっていた。すると、何かをハンティングしたようで木から飛び降りる。そんなシーンをみなさんでじっくりと観察、撮影する。12:30から石垣牛ハンバーグの昼食。バスのドライバーさんが三線の唄者でたまたま食事に来ていたバスガイドさんと一緒にミニコンサートとなって盛り上がる。13:45に耕作地を歩く。川沿いにジャワアカガシラサギがいたが直ぐに飛んでしまい数人しか見ることができなかった。耕作地にはツメナガセキレイとヒバリシギがたくさん入ってて、コチドリ、シロハラクイナ、エリマキシギ、オグロシギ、タマシギ、シマキンパラなどの新しい種を観察、撮影する。16:00に耕作地へ行き、カンムリワシを探していると、カタグロトビが飛来してとまる。しかし、スコールが迫ってきたのでバスに避難する。16:20に耕作地へ行きムラサキサギ、カルガモ、タイリクキジなどを観察し、場所を移動すると木にとまっているカンムリワシを発見して、みなさんでたっぷりと堪能する。今年は異常なほどいつまでも真夏のような暑い。18:00にホテルに戻る。
9月25日、ホテルで朝食後、8:00にバスでアカハラダカ観察へ行く。今日も綺麗に晴れていて、周辺に島々がはっきり見える。アカハラダカも次々に飛び出し、旋回上昇して渡って行く群れと降りる群れがある。9時頃に50羽以上の鷹柱が出来て展望台が囲まれるような形となって大盛り上がりとなる。今日も2時間程で約150羽のアカハラダカが渡って行ったのである。10:40に公園へ行くとツメナガセキレイが50羽程、駐車場の木にエゾビタキ数羽がいるが、ズグロミゾゴイはまったくいない。11:30に場所を変えるとアカショウビンが道路を横切り、エゾビタキがあちこちにいる。お客様がリュウキュウコノハズクを見付けてみなさんでじっくりと観察、撮影する。13:00にカタグロトビのポイントへ行くがカタグロトビは出てくることはなく石垣空港へと向かったのである。アカハラダカの激近に盛り上がり、カンムリワシや渡り途中のシギ・チドリ類をたっぷりと楽しむツアーとなりました。激熱の中、お疲れ様でした。
宮島仁