【ツアー報告】ハチクマの群翔に期待!五島列島福江島 2025年9月27日~29日

(写真:ハチクマのタカ柱 撮影:亀田政弘様)

秋のタカ渡り観察ツアーの中でもハチクマに絞った恒例のツアー。ハチクマは夏鳥として日本に渡ってくるタカですが、春の渡りと秋の渡りで大きくルートが異なり、秋はひたすら西へ西へと移動を続け、春とは異なり朝鮮半島を経由せずに渡っていきます。その秋の渡りの国内の最終休憩地が今回訪れる福江島で「日本におけるハチクマの出口」とも呼ばれています。ここから飛び立ったハチクマは東シナ海を一気に飛び、中国南東部へ渡ります。そのため、福江島は例年数多くのハチクマが観察される場所として特に有名な観察ポイントとなっています。タカの渡りは天気に左右されることから天気予報を見ていましたが、事前の天気予報は残念ながら3日間ともに雨マークがついてしまいました。

27日、この日の東京都内は朝からどんよりとした曇り空でしたが、この時期とは思えない蒸し暑さを感じました。かなり混雑している羽田空港にご集合いただいた後は、資料の配布、搭乗券の配布、そしてこの日の予定をお伝えしてから搭乗口に進み、少々の遅れがあったもののひとまず福岡空港に向けて出発しました。ただ羽田発が遅れたことから福岡空港での乗り継ぎが時間ギリギリになってしまい、どうなることかと心配しましたが、なんとか福江島に向かう便にすべりこんで出発することができました。ただ到着した福江島空港はかなり激しい雨が降っていてタカの渡りが見られる雰囲気ではありませんでした。空港内で機材準備をした後は翌日からの下見も兼ねて、ハチクマの観察をする大瀬崎展望台に行ってみることにしました。

*諸般の事情により詳しい出現状況をウェブサイトでは公開していません。

今回はまず事前の天気予報が芳しくなかったことから、かなりの不安を持っての出発となり、また福岡空港での乗り継ぎがギリギリになるなど忙しい出だしでした。また初日は天気予報が当たったようで、空港到着時から激しい雨になり、ほぼ探鳥ができませんでした。ただ幸いにも翌日からは天気予報が良いほうに変わり、2日目の早朝、さらにはその後の一時的な雨の後には大規模なハチクマの渡り風景を見ることができました。特に雨上がりに公園から見たハチクマのタカ柱は見事で大変に印象的でした。ほかには少ないながら、ハヤブサ、チゴハヤブサ、アマツバメ、ハリオアマツバメなどが見られ、付近の探鳥地ではカラスバト、ツバメチドリ、コサメビタキ、エゾビタキ、ノビタキ、アカモズなども見られました。また展望台ではマナー遵守の探鳥にご協力いただきありがとうございました。そして特別にご同行いただいた宮島仁さんにも感謝申し上げます。

石田光史

チゴハヤブサ 撮影:坂東俊輝様

 

ハチクマ 撮影:亀田政弘様

 

チョウゲンボウ 撮影:坂東俊輝様

 

ハチクマ 撮影:亀田政弘様

 

ハチクマ 撮影:坂東俊輝様

 

ミサゴ 撮影:亀田政弘様

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