【ツアー報告】冬の道東でシマフクロウとユキホオジロに会いたい!2025年12月17日~19日

季節を問わず魅力的な野鳥たちが目白押しの北海道。特に道東はバードウォッチャーならば憧れの場所でしょう。その道東エリアの一部に留鳥として生息しているシマフクロウに出会うことを主な目的としたツアーに、新たにユキホオジロを探す行程を加えました。まずシマフクロウは国の天然記念物に指定されている日本産では最大のフクロウ類で、全長70cm、翼を広げると180cmにも及びます。この時期はつがいで見られる可能性が高いことが特長で、日没が早いため観察時間を長めに確保でき、厳冬期に比べて観察場所が混雑しておらず、もちろん雪景色で見られる可能性も高いのです。一方、ユキホオジロは冬鳥として渡来するものの、採食行動の特性から行動範囲が極めて広く、北海道の人気種の中でも出会うことが難しい種といえるでしょう。

17日、先週は強烈な低気圧の通過に伴い、道東地方は暴風雪になってしまい、我々のツアーも搭乗予定の飛行機の欠航のため残念ながら中止になってしまいました。ただこの日の東京都内は幸いなことに早朝から穏やかな快晴になり、順調に羽田空港にご集合ただいたことから、名簿、搭乗券を配布し、搭乗に際しての注意事項、この日の連絡事項をお伝えしてから中標津空港に向いました。中標津空港が近づいてくると、この日は真っ白な大地はもちろん、摩周湖、屈斜路湖、そして根室半島まではっきりと見えました。

*諸般の事情により詳しい出現状況をウェブサイトでは公開しておりません。

前回のツアーが暴風雪による欠航のため中止になってしまいましたが、今回は3日間を通して概ね穏やかな晴天でした。シマフクロウは2日間ともに出会うことができ、今回はオス、メス、幼鳥の3個体を見ることができました。そしてここまで見ることができなかったユキホオジロにようやく出会うことができ、雪原を歩く姿や群れ飛ぶ姿を堪能できました。ほかにもベニヒワ、ケアシノスリ、ハイイロチュウヒに出会う幸運があり、水辺ではコクガン、ミミカイツブリ、コオリガモ、クロガモ、ホオジロガモなどに出会うことができました。北海道は季節を問わず魅力的な野鳥が楽しめます。今度はぜひ夏にお出かけください。この度はご参加いただき、ありがとうございました。

石田光史

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