【ツアーのお誘い】夏休みは台湾で幻の鳥と出会いましょう

オオアジサシ群中の幻の鳥ヒガシシナアジサシ

トキより数が少ない鳥、ヒガシシナアジサシ!

沖縄などに渡来するオオアジサシによく似たヒガシシナアジサシが、どれほど稀少な鳥かご存知ですか。珍しい鳥と言ってどのような鳥が思いつくでしょうか。日本の野生下で絶滅したトキ、最近になって個体数が激減して絶滅の危険性が高まり、保護プロジェクトが進められているヘラシギなどでしょうか。トキは世界での生息数が約300羽とされていますし、ヘラシギの総個体数もほぼ同じ程度と見積もられています。ヒガシシナアジサシはどうでしょう?

繁殖期にのみ見られるヒガシシナアジサシ

繁殖期にのみ見られるヒガシシナアジサシ

 

たった30羽しか存在しない、幻の鳥!

バードライフインターナショナル(*)の見積もりによると、ヒガシシナアジサシは珍しいトキやヘラシギよりも桁違いに少なく、ほぼ1割に当たる30羽程度と推定されています。世界でたったこれだけの数しか生息していない、非常に珍しい鳥なのです。しかも現在知られている繁殖地はたった2ヵ所だけで、そのひとつの台湾の馬祖列島は台湾領でありながら、地理的に中国大陸に隣接するため、かつては両国の政治的緊張の影響で、軍しか上陸できない島でした。もし今後、以前のような状況が復活すると、観察がとても難しくなる鳥です。

繁殖地の馬祖列島

繁殖地の馬祖列島

 

今こそが観察チャンス!

ヒガシシナアジサシは渡り鳥であるため、繁殖地には夏の間だけやって来ます。では冬はどこで過ごすのか?これがよく分かっていません。最近になってインドネシアの小さな島で確認されたことがありますが、ヒガシシナアジサシが冬を越す場所については、いまだ謎に包まれたままです。そのため、この稀少な鳥を観察するには確実な繁殖地に近づける今こそが、大きな観察チャンスであることに間違いありません。時遅しとなる前に、ぜひ観察に行かれてはいかがでしょう。

 

7月18日出発 稀少種ヒガシシナアジサシと台北の鳥 5日間 のツアーの詳細はこちら

★出発日が迫っています!ご興味のある方はすぐにお電話(03-3503-2611)でお問い合わせください。担当:日比・田仲

 

*バードライフインターナショナルは鳥類を指標に、その生息環境の保護を目的に活動する国際環境NGOバードライフ・インターナショナル(本部:英国ケンブリッジ)の日本法人です。バードライフインターナショナル東京の詳細はこちら

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