【ツアー報告】カナダ東部オンタリオ州 シロフクロウウォッチング 2024年2月20日~25日

(写真:シロフクロウ)

バーダーなら1度は出逢いたい、あこがれの鳥シロフクロウ。日本では珍しい鳥でほとんど出逢う機会がありませんが、カナダのオンタリオ湖周辺は冬季に定期的に渡ってきており、比較的観察しやすいため、この厳冬期の海外の定番ツアーとなっています。とは言え、冬に渡ってくる鳥であるため、ツアーを作っている半年以上前の暑い時期にはその情報は無く、多くの個体が渡ってきて観やすいことを祈っているのですが、今年は出発前に現地から、「渡来数が少なく、厳しい」と不安になる情報が届き、期待と不安が入り混じりながらの出発となりました。現地ガイドの佐久間さんのお話では今期は2か所で渡来が確認されているため、まずは当初の予定を変更して雄成鳥が確認されているポイントへ行きましょうということになり、最初のポイントへ向かうとカナダ人のバーダー数名が見つめる先に溶けかかった雪の塊のようなものがあり、これがシロフクロウでした。きれいなオスの成鳥でほぼ真っ白です。私もこのツアーには何回も来ていますが、ここまで真っ白な個体と出逢ったのは初めてでした。そして、その後にはオンタリオ湖内の島に渡り、ここでもさらに1羽の個体と出逢うことができ、結果的には渡来の話があった2か所どちらでも確認することができました。このツアーはシロフクロウがハイライトですが、ユキホオジロ、ハマヒバリなどのほか、日本では珍しいアメリカホシハジロ、ヒメハジロ、オビハシカモメ、アイスランドカモメなどの水鳥たちとも出逢えたほか、アメリカ大陸東海岸では珍しいビュラックムクドリモドキという鳥が現れているポイントでは、この珍しい鳥を観よう、撮影しようと集まったカナダ人の珍鳥現場を垣間見る一幕もありました。そして何といっても現地ガイドの佐久間さんの人脈のおかげで情報が集まり、ご友人のお宅など普段は訪れることができない場所を訪れることができて、楽しい思い出となりました。また来冬も憧れのシロフクロウに出逢いに行くツアーを企画しようと思いますので、ご期待ください。

田仲謙介

アメリカオシ 撮影:JT様

 

ウタスズメ 撮影:JT様

 

ショウジョウコウカンチョウ 撮影:JT様

 

ハクトウワシ 撮影:JT様

 

ヒメハジロ 撮影:JT様

 

ビュラックムクドリモドキ 撮影:JT様

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