【ツアー報告】とても珍しいスミゴロモを観察してきました!

2016年6月12日(日)~21日(火)に催行されました「ボルネオ奥地 バードエキスペディション」で写真のスミゴロモを観察しました。

スミゴロモはコウライウグイスの仲間ですが、日本で見られるコウライウグイスのような鮮やかな黄色をしておらず、「墨衣」という和名が示す通り、墨色の衣を羽織ったような黒い色をしています。その黒い体に真っ赤な嘴がよく目立つので、一見するとクロヒヨドリと似たような印象を受ける鳥です。ところが、ひろい地域に分布するクロヒヨドリと異なり、ボルネオ島のサラワク州のごく狭い地域の山地にのみ生息する、とても珍しい種です。写真のような地味な鳥なのですが、「墨衣」という趣のある和名には惹かれるものがあり、初めて知った時から出会いたい鳥のひとつでした。

 

このスミゴロモのように和名や分類に、歴史やストーリーを持った鳥はたくさんいます。そのような背景に思いを馳せながら観察するのも、バードウォッチングの楽しみ方のひとつではないでしょうか。

 

サラワク州奥地の山地は訪れるには大変な場所ですが、サバ州の探鳥地ではなかなか出会うことができない鳥とも出会えるので、ボルネオで新たな鳥たちと出会いたい、冒険心のある方にはお勧めです。ご希望が多ければ、来年も企画しようと思っていますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

 

田仲 謙介

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