【ツアー報告】深山の渓流に棲むヤマセミに会いたい!(再追加設定) 2017年2月2日

(写真:クマタカ 撮影:宅間保隆様)

27日、21日に続いての再追加設定で再びヤマセミの姿を求めて出発となりました。この日の天気予報はズバリ晴れでしたが、やや風が強く寒い1日になるとのことでした。早朝の東京駅前はかなりの冷え込みでしたが空は見事な青空で、高速道路上では見事な富士山も見ることができました。

2日、この日も予定通り08:00に出発することができ、渋滞なく順調にバスは進み、途中休憩を挟んでも2時間ほどで現地に到着しました。到着後は観察機材の準備をして出発する予定でしたが、たまたまミサゴの姿があったことからまずは望遠鏡を使って観察することにしました。その後周囲を見回してみるとどうやらヤマセミの姿があるらしいとのことで双眼鏡を使ってよく見てみると、対岸の枯れ木にヤマセミが止まっていました。ただ望遠鏡に捉える間もなく飛び立って常緑樹の中に逃げ込んでしまいました。強風が吹く寒い中でしたが、とりあえずしばらく待ってみることにしました。すると飛び立ったヤマセミが湖面スレスレを飛んで逆側に回り込んだとのことで、バスにて移動し反対側から探してみることにしました。ちょうどヤマセミが飛び去った方向が見えることからしばらく待ってみましたがヤマセミは現れず、どうやらもっと上流方向に飛び去ったようでした。ただ上空にクマタカが舞い始め、両翼を大きく持ち上げたような独特の飛翔を観察することができました。その後は一旦移動して各自昼食としました。ただ、この場所はお昼前後にやくクマタカが飛翔するため周囲を見ていると、いつもとは全く逆方向の尾根低くクマタカが舞い始めました。一旦見失いましたが、横枝に止まっていたため望遠鏡を使ってじっくりと観察することができ、その後飛び立った際には幅の広いクマタカらしい翼の形などをしっかり観察することができました。午後からは再度ヤマセミ観察の可能性の高い場所を歩きました。ここでは過去に観察例がなかったイソヒヨドリの姿があり、キセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ、ジョウビタキなどが見られ、薄暗い遊歩道では数十羽のエナガの群れに混じる、ヤマガラ、シジュウカラ、コゲラ、またアカゲラも見られ、その後は美しいオスのルリビタキが見られましたが残念ながらヤマセミの姿はありませんでした。その後は再び最上流部まで行き周囲を探し、さらには下流の橋のある場所でもヤマセミの姿を探しましたが結局ヤマセミの姿を見ることができませんでした。ただ、当地では大変珍しいハヤブサが現れてトビに襲い掛かったかと思うと、さらにもう1羽が現れてじゃれ合うかのような飛翔を見せてくれました。さらに驚いたことにはもう1羽が現れて、最後は3羽並んで飛翔する様子を観察することができました。

今回は幸先よくヤマセミの姿を見ることができましたが、飛翔する姿だったため望遠鏡を使ってじっくりと観察する機会はなく残念でした。一方では2か所でクマタカの姿を見る機会があり、珍しく木に止まっている姿を見ることができました。またミサゴ、ハイタカ、ハヤブサといった猛禽類との意外な出会いがありました。ヤマセミと出会うことはなかなか難しいですが、今後も何かしらの形で企画をしていきたいと思います。この度はお疲れ様でした。

石田光史

イソヒヨドリ 撮影:宅間保隆様

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