【ツアー報告】大洗の海鳥と涸沼の猛禽類 2017年2月5日

(写真:シノリガモ 撮影:箕輪篤子様)

おかげさまでご好評をいただきこの日も私の地元である茨城県内の探鳥地2か所を巡りました。この日は前日に比べて気温は高いものの、低気圧の接近のため午後から雨が降るとの予報でした。

5日、天気予報に反して早朝の東京駅前はすっきりとした快晴で、本当に雨が降るのだろうかと思うほどでした。皆様のご集合が早めだったことから、この日は予定よりもやや早い07:55に出発し、途中休憩に寄ったサービスエリアで観察機材準備をしていただき、探鳥ポイントに向かいました。まずは涸沼西端にある干拓地でタゲリ、ホオジロ、ツグミ、アオジなどを観察し、この日はセイタカアワダチソウに止まるベニマシコの姿を見ることもできました。その後はオオワシ観察のポイントに向かいましたが、到着した頃には怪しげな雲がその面積を広げてきていました。本来は非常に寒く、風がある日には長時間の観察が困難な場所ですが、この日は無風で寒さを感じないほどでした。ひとまず涸沼の湖面を眺めてみましたが、この日は驚くようなハジロカイツブリの大群がひしめき合うように群れ、一斉に一斉に潜水と浮上を繰り返し、付近にはユリカモメも群れていました。そしてこの日もミミカイツブリの姿がありハジロカイツブリとの違いを観察しました。杭の上には複数のミサゴの姿があり、カモ類は少なめでしたが、スズガモ、キンクロハジロ、オカヨシガモ、カルガモが見られ、飛翔するホオジロガモの姿もありました。ただこの日はなかなかオオワシの登場がなく、やむを得ずこの場所で各自昼食として12:30まで待ちましたが結局オオワシに出会うことができませんでした。気を取り直して午後からは大洗海岸に向かいましたが、この辺りから小雨が落ちてきてしまいました。最初のポイントでは岩礁に止まって休んでいるシノリガモを間近に観察することができ、気が付くと波打ち際で採食している個体もいました。次のポイントでは幸い雨が止んでいて、まずは岩礁に群れるウミネコ、カモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメを観察し、シロカモメも登場してくれました。また外洋を見るとおびただしい数のアビ類が飛翔する姿がありました。また海上に浮いているオオハムの姿も見られ、ふいに飛んできたアビ類が着水したため見てみるとシロエリオオハムでした。今年は比較的沿岸部にアビ類が多いことが気になっていましたが、外洋性のこの2種を陸地から観察できたことには驚きました。また付近ではクロサギが採食していたためじっくり観察することができました。その後訪れた場所では岩礁帯でスノーケリングしながら魚を探すウミアイサを間近に観察することができ、この日も多数のヨシガモの美しい姿を堪能することができました。やや時間があったことから河口に行ってみるとカモメ類が水浴びの真っ最中でウミネコ、カモメ、ユリカモメの姿があり、堤防上にはウミウ、イソヒヨドリ、海上にはアカエリカイツブリ、ウミアイサも見られました。さらに最後に立ち寄った漁港では、多数のスズガモに混じるウミアイサ、アカエリカイツブリ、ハジロカイツブリの姿があり、ウミアイサはここでも間近にスノーケリングを披露してくれました。その後は一旦トイレ休憩を取り、最後は夕方に合わせて再び涸沼の北部に向かいました。この頃には雨がやや強くなり視界が悪くなっていましたが、バス車内からタゲリの姿を観察し、堤防上からはスズガモ、カルガモに混じるミコアイサ、カンムリカイツブリ、そして当地では珍しいアカエリカイツブリが2羽見られ、杭に止まるミサゴ、最後は地上に降りているチュウヒの姿を見て観察を終了しました。

今日は雨予報ということで午後から小雨が降りましたが、心配されたような大降りにはなりませんでした。結果的には期待されたオオワシに出会うことができず残念でした。ただ、涸沼ではハジロカイツブリの大群の面白い行動が見られ、大洗海岸での探鳥では主役のシノリガモ、ウミアイサを間近に観察することができ、ヨシガモも例年に比べて個体数も多く良い距離感で観察することができました。またアカエリカイツブリ、クロサギ、さらにはオオハムとシロエリオオハムの姿を見る機会があり幸運でした。良好な観察条件ではなかったですが、皆様の協力のおかげで合計60種の鳥たちに出会うことができました。ご参加いただきました皆様、お疲れ様でした。

石田光史

カンムリカイツブリ 撮影:箕輪篤子様

 

ウミアイサ 撮影:箕輪篤子様

 

シノリガモ 撮影:箕輪篤子様

 

ウミネコとクロサギ 撮影:箕輪篤子様

 

ハジロカイツブリ 撮影:箕輪篤子様

関連記事

ページ上部へ戻る