【ツアー報告】春の水郷巡り 夏羽のシギを探そう! 2019年4月25日

(写真:オジロトウネン 撮影:宮沢安二郎様)

昨日に引き続いて春の渡り中のシギ類を探す日帰りツアーです。この日は午前中に雨予報が出ていましたが、雨は次第に止んでくるという予報の中での出発となりました。

25日、幸い早朝から雨は降っておらず、集合場所の東京駅前は薄日が射していました。この日も予定よりもやや早くご集合いただいたため5分ほど早く東京駅前を出発しました。バス車内ではこの日見られる可能性があるシギチドリ類の識別ポイントなどを予習しながら進め、途中休憩を挟んでも2時間ほどで現地に到着しました。到着後はやはり雨はなく、曇り空の下、駐車場内で観察機材の準備をしていただきました。雨あがりということもあり、周辺ではホオジロやコジュリンが歌い、畦にはキジのペアが並んでいました。準備が終わった後は前日同様に数日前にアカツクシガモが見られた場所を探してみました。ただやはりこの日も残念ながらその姿はなく、霞ヶ浦では数羽のカンムリカイツブリの姿が見られ、水田では餌を探すタシギの姿がありました。その後は水田を巡り、昨日見られなかったオジロトウネン、そしてタカブシギなどを観察し、その後はクサシギの姿があったため観察をしていると、珍しく白化したスズメが現れて盛り上げてくれ、付近ではコチドリの姿も見られました。その後は昨日、ツルシギの姿があった水田に行ってみましたがその姿がなかったため一旦各自昼食をとっていただいてから千葉県方面に向いました。ただ出発に合わせるようにやや強い雨が降ってきてしまいました。利根川に沿って走りながら探すと、チュウシャクシギの姿があり、さらに進むとさらに大きなチュウシャクシギの群れが見られ、畦にズラリと並んでいる姿は春の水郷らしい風景でした。その後はやや風が強い中、一旦トイレ休憩をとってから茨城県方面に戻りました。戻った後はジリジリとした陽射しの中、昨日も見ることができた5羽のセイタカシギを観察し、周辺には多数のタシギの姿も見られました。また畦には6羽のタカブシギが群れていて順光の中、じっくりと観察することができました。ただこの日はシギチドリ類の姿がかなり少なかったことから、その後はより行動範囲を広げて探してみましたが残念ながら新たな発見はなく、最後は再び昨日サルハマシギが見られた場所に行ってみました。まずはクサシギの姿があり、よく似ているタカブシギとの違いを見ることができ、その後は再びオジロトウネンが見られ、そこからともなくヒバリシギもやってきてくれましたが、すぐに飛んで行ってしまいました。また周辺ではアカハラが歩きながら餌を探す姿もありましたが、同様にシギチドリ類の数は少なく、残念ながらこの日の探鳥を終えました。

この日も前日に引き続いて気温が高い予報でしたが蒸し暑さはなく、風があったおかげで過ごしやすい1日でした。前日に見られなかったオジロトウネンやヒバリシギが見られましたが、鳥が動いてしまったようで前日に見られた多くの種に出会うことができませんでした。春の渡り期はピークが短いためタイミングを逸してしまったようで残念でしたが、またの機会、ぜひシギチドリ類を見にお出かけください。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

チュウシャクシギ 撮影:宮沢安二郎様

 

タカブシギ 撮影:宮沢安二郎様

 

スズメの白化個体 撮影:宮沢安二郎様

 

セイタカシギ 撮影:宮沢安二郎様

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