【ツアー報告】サンカノゴイに会いたい!初夏の印旛沼 2019年5月28日

(写真:ヨシゴイ 撮影:刈田宏様)

そろそろ国内の森林に生息する野鳥たちは繁殖を終えるためさえずりが少なくなり、また森の中が暗くなり、さらにはセミの声が増えてきて観察には向かない時期になってきました。ただ、場所を変えればまだまだ野鳥たちが楽しめます。それが今回訪れる湿原です。ここには種類こそ少ないものの、サンカノゴイやヨシゴイ、またオオセッカやコジュリンといった希少種が生息しています。今回は主に2か所をめぐってこれら4種を観察することを目標にしています。ただこの日は次第に天気が悪くなる予報が出ていて、早朝の東京駅前は思った以上にどんよりとしていました。

28日、ほぼ予定通りに東京駅前を出発してまずは途中にあるサービスエリアを目指しました。バス車内では今回もこのツアーで見られるであろう野鳥たちの識別ポイントなどをおさらいしながら進みました。ただ、バス車内からもかなりの強風が気になっていました。休憩を挟んでも最初のポイントまで2時間ほどで到着し、到着後は観察機材の準備をしていただいてから観察ポイントの堤防に上がりましたが、とにかく風が強く三脚が倒れてしまいそうな勢いでした。当地の代表種のオオヨシキリもかなりさえずってはいますが、風が強いからかヨシ原の中にもぐってさえずっていました。しばらくするとヨシゴイがヒラヒラと飛び、たまたま向かい風だったことから前に進まず、意外な形でじっくり観察することができました。またキジやコアジサシの姿もありましたが、期待のサンカノゴイは声を聞くこともできませんでした。1時間半ほど観察した後は一旦利根川周辺のポイントに移動することにし、途中にある道の駅で各自昼食として、その後探鳥ポイントに向かいました。ただかなり風が強かったことから堤防上からの観察は厳しいと判断して、やや予定を変えて堤防下から観察可能な場所に向かうことにしました。到着後はチュウサギが群れる水田を横目に見ながら堤防下に回り込みました。すると意外なほど風を避けることができ、ここでは飛び回るヒバリを観察することはできましたが期待のオオセッカはやや遠くからさえずりが聞えたのみで、コジュリンの姿はなく残念でした。そのためやや離れた場所に向かいましたがここでも残念ながら遠くでさえずっているコジュリンが見られたのみでこれといった成果がなく、仕方なくもう一か所行ってみることにしました。ここでも堤防下に行くことにより風を遮ることができ、幸いコジュリンがさえずってくれたことからようやくその姿をじっくり観察することができました。すっかり夏羽になり真っ黒な頭が印象的でした。そして隣のヨシ原からは幸いオオセッカのさえずりが聞えたため行ってみましたが、やはりかなり遠くでさえずり飛翔を繰り返す個体が見られたのみでした。一旦場所を離れましたが、間近にさえずる個体がいたとのことで戻ってみると、間近な場所からオオセッカのさえずりが聞え、しばらく観察しているとかなり近い場所から舞い上がっては降りるを繰り返すオオセッカがいたことから意外にもかなり近い距離でオオセッカのさえずる姿を観察スリことができました。そしてその後は一旦トイレ休憩をとってから再びサンカノゴイを探すために戻りました。夕方になれば多少は風が収まっているかと期待しましたが強風は相変わらずで、ヨシゴイやコアジサシ、カイツブリなどの姿はありましたが、残念ながらサンカノゴイに出会うことはできませんでした。ただ最後にじっと佇んでいるお地蔵様のようなヨシゴイが見られて幸運でした。

この日は強風もあってか野鳥たちの動きが今一つで、第一の目的だったサンカノゴイに出会うことができず残念でした。ほかの野鳥たちも動きが悪い中ではありましたが、ヨシゴイ、コジュリン、オオセッカ、セッカ、オオヨシキリといった初夏の湿原の野鳥たちになんとか出会うことができたことは幸いでした。大変な強風の中での探鳥、お疲れ様でした。

石田光史

オオセッカ 撮影:山口勝業様

 

ヨシゴイ 撮影:小澤正幸様

 

オオセッカ 撮影:刈田宏様

 

オオヨシキリ 撮影:小澤正幸様

 

オオヨシキリ 撮影:刈田宏様

 

オオセッカ 撮影:小澤正幸様

 

ヒバリ 撮影:刈田宏様

 

ヨシゴイ 撮影:刈田宏様

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