【ツアー報告】渡良瀬遊水地と城沼・多々良沼(追加設定) 2015年12月27日

今季3回目となった渡良瀬遊水地周辺を巡る日帰りバスツアー。今回も前回同様に周辺にあるいくつかの湖沼とメイン探鳥地の渡良瀬遊水地を巡ります。今回もカモ類、猛禽類、そして最近話題のミヤマガラス、コクマルガラス、そして昨年から連続して観察記録があるオオモズとの出会いにも期待します。この日は引き続き天気予報は晴れマーク一色でしたが、朝から非常に寒く、風も強まってきていました。

 27日、出発予定通の08:00よりも少々早めに東京駅前を出発し、年末ということもあって混雑のない高速道路をスイスイ進み、途中休憩を挟んでも2時間ほどで多々良沼に到着することができました。到着後は観察機材の準備をしましたが、この時間からこのツアーらしい強風が吹いていました。湖畔から湖面を観察すると海を見ているかのように白波が立ち、オナガガモ、ヒドリガモ、カルガモ、マガモといったカモ達が波乗りするかのように浮かんでいました。この日もその中からミコアイサ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリなどを観察し、強風に押されるように早々に現地を後にしました。次に訪れた城沼は地理的な条件から風はそれほど気になりませんでした。ただ、カモ類が少ないのは同様でオナガガモ、カルガモを中心に僅かながらキンクロハジロ、ホシハジロ、コガモが見られ、トモエガモはオス1羽の姿がありました。前日はほぼ寝ていましたがこの日は比較的活発に行動していたことから特徴的な顔の模様までしっかりと観察することができました。また遠めにミコアイサの群れを観察することができ、20羽ほどの群れが潜水と浮上を繰り返して採食していました。そしてここからは前日同様にミヤマガラスの群れを探しながら畑地を走りました。この時間は強風が吹荒れていたせいもあってかミヤマガラスの群れは高く舞い上がってしまい、落ち着いて観察できる状況ではありませんでした。諦めるには少々時間があったことから一旦トイレ休憩を取り、再度探すことにしました。走り出してすぐのところで風を避けるかのように地上採食する50羽ほどのミヤマガラスの群れが見られ、その中にコクマルガラスの幼鳥個体が複数見られました。ただ、白黒模様の成鳥個体がいなかったことからさらに探すと、ミヤマガラスよりもコクマルガラスの方が多い30羽ほどの群れがいました。その中に1羽だけでしたがコクマルガラスの成鳥個体が見られたため望遠鏡を使ってじっくりと観察することができました。その後は渡良瀬遊水地に移動し、遅めのお昼を食べていただいてからオオモズが観察されている場所に向かいました。強風の中、厳しい条件での観察でしたがチュウヒが飛翔し、水辺にはイカルチドリの姿もありました。結局、オオモズと出会うことはできませんでしたが、最後には2羽のミサゴが我々の頭上を飛翔して盛り上げてくれました。そして最後は猛禽類の塒入り観察です。塒入り探鳥は風が強い日の方がタカ類の飛翔が長時間続き、見応えがあることからこの日は観察ポイントには早くから大勢のカメラマンが待機していました。16:00を過ぎても相変わらず強風が吹いていました。ただ思った以上に飛翔するタカ類の姿が少なく、陽が傾いてきた頃にようやく複数のチュウヒが舞い始め、中には上面に灰色みがあり翼先が黒い個体も見られました。そして16:25にようやくハイイロチュウヒのオスが現れましたが、塒とは逆側のアシ原上を舞い始め、一度は塒のある側にやってきたものの再び逆側のアシ原上を舞い始め待機していたカメラマンも大慌てしていました。ただ途中にはメス個体も現れて2羽がじゃれ合うような光景を見る機会もあり、ひとまずオス、メス両個体を観察することができました。

今回はこれぞ渡良瀬遊水地という強風の中での寒い1日になりました。前日に引き続いてトモエガモのオスの姿を見ることができ、観察条件は良くなかったですがミヤマガラス、コクマルガラスの姿も見ることができました。そしてミサゴ、ノスリ、チュウヒといった猛禽類のほか、最後はハイイロチュウヒのオスとメスの姿も見ることができ観察を終了することができました。皆様お疲れ様でした。

石田光史

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