【ツアー報告】フォトツアー初冬の羅臼でシマフクロウを撮る!(追加設定)2021年12月3日~5日

(写真:シマフクロウ 撮影:稲毛桂子様)

魅力的な野鳥たちが目白押しの北海道。特に道東、知床エリアはバードウォッチャーならば毎年でも訪れたい憧れの場所でしょう。この時期には早くもオオワシをはじめとした冬鳥たちがやってきていますが、誰もが憧れるのが北海道でのバードウォッチングですが、それぞれの種にはそれぞれのベストシーズンがあり、それらすべてを一気に網羅できないのも事実です。今回は道東エリアの一部に留鳥として生息しているシマフクロウを撮影することを主な目的としたシマフクロウにこだわったフォトツアーです。シマフクロウは国の天然記念物に指定されている日本産では最大のフクロウ類で、全長70cm、翼を広げると180cmにも及びます。夜行性のためその姿を見ることは難しいのですが、道東の一部の宿泊施設ではお客様に提供するために活けられている魚を狙って夜な夜な見られる場所があり、そういった場所では運が良ければではありますが見られることが知られています。この時期はシマフクロウの繁殖期前のためオス、メス共に行動が活発で、つがいで見られる可能性が高いことが特長で、日没が早いため観察時間を長めに確保できること、厳冬期に比べて観察地が混雑していないこと、そして雪景色で見られる可能性が高いことからシマフクロウ観察、撮影にはベストシーズンであると考えています。さらに出会いの可能性を高めるため、このツアーではシマフクロウの撮影機会を2度設けるという他には例がない日程を組んでいます。

3日、早朝から快晴の中、羽田空港までやってくると我々が搭乗予定の便には現地天候不良による天候調査の表示が出ていました。ただ結果的にはフライトが決定したことから通常通りに進行し、予定通りに搭乗して出発。ただし羽田空港に引き返す可能性がある条件付きのフライトでした。これといった不安なく中標津空港に近づいたものの突然の視界不良と揺れ。期待は大きく旋回しながら時間を稼ぎ、2度の着陸を試みましたが結果的には14:30に羽田空港に引き返す判断となってしまいました。

*諸般の事情により詳しい内容をウェブサイトでは公開しておりません。

今回はまず中標津空港周辺の気象状況の悪化に伴うトラブルに見舞われ、結果的には急遽、出発日を変更して再出発するという展開になってしまったため4日間の日程になってしまいました。ただ、シマフクロウ観察、撮影に関してはベストシーズンであること、また1ツアー中に2度の撮影機会を設けるという徹底した行程であること、さらに今年はたまたまヒナが無事に巣立ったことから3個体のシマフクロウを撮影する機会に恵まれるなど、大きな成果を挙げることができました。日程変更があったにも関わらずご参加いただけたことに感謝いたします。一方、オオワシや海ガモ類の個体数が少なく、冬の小鳥類も全く姿がなくやや残念でした。今回訪れた羅臼町は1年を通してさまざまな生き物が楽しめる貴重な場所です。春から初夏にかけてはミズナギドリの大群やシャチ、夏はマッコウクジラやヒグマにも出会えます。ぜひまた季節を変えてお出かけください。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

オオワシ 撮影:安部哲也様

 

シマフクロウ 撮影:山尾文明様

 

シマフクロウ 撮影:古瀬清隆様

 

シノリガモ 撮影:稲毛桂子様

 

コオリガモ 撮影:安部哲也様

 

シマフクロウ 撮影:山尾文明様

 

シマフクロウ 撮影:古瀬清隆様

 

オオワシ 撮影:稲毛桂子様

 

オジロワシ 撮影:安部哲也様

 

シマフクロウ 撮影:古瀬清隆様

 

シマフクロウ 撮影:稲毛桂子様

 

シマフクロウ 撮影:安部哲也様

 

オオワシ 撮影:古瀬清隆様

 

シマフクロウ 撮影:稲毛桂子様

 

シマフクロウ 撮影:安部哲也様

 

シマフクロウ 撮影:古瀬清隆様

 

コオリガモ 撮影:稲毛桂子様

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