【ツアー報告】冬の琵琶湖で一日60種観察にトライ!(追加設定) 2022年1月16日

(写真:ホシムクドリ 撮影:竹村章様)

毎年たった一度だけの機会ではありますが、すっかり恒例になっている冬の琵琶湖。これまでは大阪駅発着で企画していましたが、大阪、東京とそれぞれの方向からご参加いただきたいといった考えから、今回からは真ん中を取る形で米原駅発着のツアーに企画変更しました。幸いご好評をいただけたようでそれぞれの方向から多くの方々にご参加いただくことができました。冬の琵琶湖は過去、大雪など天候悪化があり心配ではありましたが、今回は前日同様に晴天予報が出てくれ、結果的には前日以上に快晴無風数の一日になり、日中は春のような陽気になってくれました。

16日、米原駅前にご集合の時点で早くも青空が見える中、予定通り10:00に出発して最初のポイントを目指しました。到着後は各自観察機材の準備をしていただいてから歩き出しました。昨日に比べるとかなり積雪が少なくなっている中、早速、ジョウビタキが飛び、地面にはシメが降りていました。林に入るとアトリの群れがハンノキに群れていて、付近にはアオジ、メジロ、コゲラ、モズの姿があり、河口にはアオサギが群れていました。公園内をさらに歩くとシジュウカラの群れが現れ、青空を背景に飛び回るトビの姿を見てから次のポイントに移動してから各自昼食の時間としました。昼食後は対岸の枯れ木に止まるオオワシ、畑地にいるケリ、タヒバリなどを見てから琵琶湖畔から湖面を眺めてみました。この日もカモ類の数はかなり少ない印象でしたが、幸いにもかなりの数のヒシクイが浅瀬で休んでいて間近にホオジロガモが浮上しました。ほかにもカワアイサ、コガモ、カンムリカイツブリ、遠くの堤防にはカモメ、ユリカモメ、ハマシギの姿があり、その後は畑地を歩いてみました。ここではケリが見られえたほか、イカルチドリの姿があり、ほかにもカシラダカやヒバリを見てからバスにて次のポイントに移動しました。ここでは主に淡水域に生息するカモ類を探しましたが、間近には大量のオナガガモ、カルガモの姿があり、美しいヨシガモもかなりの数が見られました。またこの日もトモエガモが飛び立って見事な群翔を見せてくれ、最後はオカヨシガモを見てから最後のポイントに移動しました。この日も最後は雪山を背景に広がる広大な畑地を歩きました。早速、前日を上回る数のコハクチョウが群れ、飛翔する様子も見事でした。そしてこの日も10羽ほどのマガンが地上で餌を探していて、ふいに飛び立って見事な飛翔をしばらくの間、見せてくれました。少々進むとこの日もタゲリの群れが歩き回り、周辺にはケリ、タシギ、さらにはこの日もムクドリの群れに混じるホシムクドリの姿があり、たまたま電線に並んでくれたことからじっくりと観察することができました。さらに進むと枯れ木に止まるチョウゲンボウが見られ、カシラダカ、ホオジロ、そして突然、キジがヨシ原から飛び立っていきました。そして最後は山積みになった土砂に止まっているノスリを見てこの日の探鳥を終えました。

前日に比べて天候も良く、一層穏やかで日中は春のような陽気の一日でした。この日も冬の琵琶湖の名物となっているオオワシをはじめ、ヒシクイ、マガン、ヨシガモ、カワアイサ、ミコアイサ、タゲリ、ケリ、アトリ、ルリビタキ、エナガ、カシラダカ、ホシムクドリ、そしてこの日もタイミングよくトモエガモの群れが見事な飛翔を見せてくれました。結果的には計62種の野鳥たちが楽しませてくれ2日共に目標以上の野鳥たちに出会うことができ幸いでした。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

イカルチドリ 撮影:竹村章様

 

タゲリ 撮影:竹村章様

 

ホオジロガモ 撮影:竹村章様

 

トモエガモ 撮影:竹村章様

関連記事

ページ上部へ戻る