【ツアー報告】東シナ海第四の秘島 春の粟国島 2022年4月5日~8日

(写真:オオチドリ 撮影:刈田宏様)

5日、午後、那覇空港を出発。粟国島ツアーだが粟国島へ行くフェリーが11便しかなく、本日は渡れないので沖縄本島で鳥を見る。まずは耕作地へ行く。農道をゆっくり走るとハクセキレイ20羽程の群れがいて、何か珍しい亜種がいないか11羽確認する楽しみがある。亜種タイワンハクセキレイをみなさんでじっくりと観察、撮影する。さらに、タカブシギ8羽が田芋畑で餌を採っている。その後は海岸へ行き、現在、立ち入り禁止となっているが工事現場の人に話をして中へ入れてもらう。クロツラヘラサギの綺麗な繁殖羽がいるが遠いうえにずっと寝ている。たまに起きて周囲をきょろきょろする時にみなさんで観察、撮影する。ヒドリガモ、ハシビロガモ、オナガガモなどのカモ類、白色型のクロサギ、アオアシシギ、ヒバリシギ、コチドリなどを観察、撮影して帰ろうとしているとホウロクシギが飛来してみなさんで盛り上がる。その後は再び農道を走る。直ぐにツバメチドリを見付けてみなさんでじっくりと観察、撮影する。すると、向かいの畑からミフウズラの声がするではないか。沖縄本島では、もう、絶滅したのではないかと思うほど見る機会が激減した鳥なのだ。鳴き声から潜んでいる草の塊りは特定できている。後は、どうやってみんなで観察するか、、、だ。ところが、まったく気配が無くなり、近寄っても出て来ない。しばらく待つが、出て来ないので諦めて車で移動しようとすると、狙っていた草地から雌がトコトコ出てきたのだ。慌てて車から降りて、再び、草地をトコトコ歩くのだが、残念ながら全員で姿を観察するのでにはいかなかったのである。その後、別の場所でツバメチドリを観察、撮影して、17:30に観察終了。

6日、早朝にホテルを出発してクロツラヘラサギ10羽、ソリハシセイタカシギ4羽、アオアシシギ、アカアシシギ、ウズラシギ、ヒバリシギなどをみなさんでじっくりと観察、撮影し、朝食後に那覇へ向かう。乗船手続き等を行い出港。「ニューフェリーあぐに」は粟国村が運航している全長65m、451トン、定員270名の立派なフェリーなのだ。粟国島は那覇市の北西約60kmに位置し、面積約7.6k㎡、周囲12.8km、産業は主に農業と漁業だが、近年では製塩業も有名である。周囲に島がないことから渡り鳥が立ち寄る離島として一部のバーダーの間では昔から有名で勝手に「沖縄の舳倉島」と呼んでいる。粟国島まで約2時間。どうも南の島の海というとカツオドリやネッタイチョウがばんばん飛ぶというイメージを持っている人が多いようだが、まったくそんなことはなく、心が折れるほど鳥がいないのだ。そんな中、数名で頑張って甲板で鳥を見ているとサシバが2羽海上を渡っていく。その後、10羽程の鷹柱で旋回しながら高度を上げているサシバの群れを見て渡りを実感する。そして、沖縄では大変に珍しいシロハラトウゾクカモメで盛り上がり粟国島に着岸する。渡りの時期の島は、渡り鳥が入っていると島がわさわさしているのだが、今日の島が静かで嫌な感じなのだ。急いで広場へ行くがハクセキレイ2羽降りている。牧場でセイタカシギ、タカブシギを発見して見ているとアカガシラサギの冬羽がいてみなさんで観察、撮影する。昼食後、西の耕作地と東の耕作地の畑を11枚丹念に見る。しかし、サギ類がちらほらいるだけで、留鳥のシロガシラ、キジバト、セッカ、イソヒヨドリしかいない状況が続く。浜の耕作地でハクセキレイ12羽程の群れを発見。亜種タイワンハクセキレイとシベリアハクセキレイが混じっているので、みなさんでじっくりと観察、撮影する。その後、浜の耕作地もあと数か所で見終わるという時、ツバメチドリを発見して、車でそっと近づく。すると、ヤツガシラが飛び立つではないか。慌ててヤツガシラが降りた辺りの畑に行くと、なんと、オオチドリの綺麗な夏羽の成鳥2羽と幼鳥1羽が餌を採っている。さらに、同じ畑にツバメチドリ12羽も降りているという正に宝の山に当たったのだ。もちろん、みなさんでじっくりと観察、撮影。ちょっと距離があったがみなさんで堪能する。その後、過去にいい思いをたくさんしている「珍鳥街道」を通るが鳥影がまったくなくホテルにチェックイン。小さな離島には珍しくプチホテルがあり、全員個室でウォッシュレット完備というのが素晴らしい。

7日、早朝にホテル周辺を歩く。風が強くて寒いが、昨日よりツバメが飛んでいる。インドハッカが奇妙な声で鳴き、ムクドリ10数羽の群れにコムクドリ2羽入っている。アカモズの亜種シマアカモズが渡ってきてあちこちにいる。朝食後に学校、牧場、耕作地など全て廻るがさらに鳥影が薄くなっている。浜の耕作地で子供を連れたミフウズラの雄がサトウキビ畑を走って行くが一部の人しか見られなかった。コムクドリ12羽の群れを見付けるが他の種は混じっていない。昨日、ヤツガシラを見付けたポイントに今日もいたのだが、直ぐに飛ばれて見失ってしまう。ヤツガシラは個体によって警戒心の物凄く強い個体とぜんぜん気にしない個体がいる。昼食後、再びヤツガシラがいた周辺の畑を探すと餌を採っていた。警戒心が強い個体なので全員が車内で待つことにする。歩いて来そうな位置に車を停めて待つと、これが正解で餌を採りながらどんどん近づいてくる。みなさんでじっくりと観察、撮影しているとヤツガシラは時々、眠たそうに目をつむってうとうとする。たっぷりとヤツガシラを堪能した後、昨日、オオチドリを見たポイントへ行くと耕運機が入って作業をしている。その周辺を探すとオオチドリの綺麗な夏羽の成鳥1羽と幼鳥1羽がいたが直ぐに飛んでしまう。降り立った辺りを探すと、オオチドリ2羽、ツバメチドリ4羽がいる。先程、車内からの観察、撮影でうまくいったので、再び、全員が車内で待機して待っていると、オオチドリ2羽がどんどん近づいてくるので、こちらもみなさんでじっくりと観察、撮影する。人数が少ないツアーは料金が高くなるが、車が小さいので狭い農道へも入って行けて、なおかつ車がブラインドとなるので写真撮影にはもってこいなのである。その後、インドハッカ6羽が石灰岩を積んだ上にとまっていてじっくりと観察、撮影する。そして最後に「珍鳥街道」に期待をして行くが鳥がまったくいないままホテルにチェックイン。

8日、早朝にホテル周辺を歩く。昨日よりツバメが多く飛んでいる。インドハッカとムクドリの群れが鳴き、シマアカモズも鳴いている。シマキンパラが畑で餌を啄んでいるのをみなさんでじっくりと観察、撮影する。朝食後、学校、牧場、耕作地など全て廻るがさらに鳥影が薄くなり、新たな鳥は入って来ていない。浜の耕作地にハクセキレイ10数羽の群れが降りてて、ハクセキレイ、ホオジロハクセキレイ、タイワンハクセキレイ、シベリアハクセキレイの4亜種が混じっているので、みなさんで観察、撮影する。その後も耕作地など全て廻るが新たな鳥は見当たらずフェリー乗り場へ行き出航、その後泊港に着岸。16:40に那覇空港へ到着したのである。渡り鳥の中継地・粟国島。みなさま、お疲れ様でした。

宮島 仁

ヤツガシラ 撮影:刈田宏様

 

アカガシラサギ 撮影:刈田宏様

 

ツバメチドリ 撮影:刈田宏様

 

インドハッカ 撮影:刈田宏様

 

ソリハシセイタカシギ 撮影:刈田宏様

 

クロツラヘラサギ 撮影:刈田宏様

 

オオチドリ 撮影:刈田宏様

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