【ツアー報告】真夏の宮古島 アカショウビンとアジサシ類 2022年6月16日~19日

(写真:ヒメクロアジサシ 撮影:宅間保隆様)

16日、お客様が全員揃って宮古島空港を出発。今年の梅雨明けはまだで、毎日、激しい雨が降っている。5月の降水量が東京都の3年分というから半端無い大雨なのだ。本日も雨の予報だが、みなさんが揃うと雨が止んだ。最初のポイントへ向かう途中、電線にヨナグニカラスバト4羽、チュウダイズアカアオバト6羽、リュウキュウキジバト多数がとまっているのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。すると、キンバトも飛んできて、早くもハト類4種の登場なのだ。耕作地もあちこちが浸水してて広大な湿地のようになっている。そんな中でムラサキサギを発見。直ぐに飛んでしまうが、近くの畑に降りたのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。以前、ムラサキサギは池間島の池間湿地でしか見られなかったが、最近は宮古島でも見るようになったので増えているのかもしれない。ポイント付近を車でゆっくり走るとリュウキュウサンコウチョウが車の前を横切る。水溜りで待つと、キンバトがやってきて水溜りの周りを歩く。大きな鳥が水浴びをするので「ズグロミゾゴイ!」と思って慌てて見たがゴイサギだった。周囲の林ではリュウキュウアカショウビンやリュウキュウサンコウチョウが鳴く。ホテルへ行く途中、リュウキュウアカショウビンが電線にとまっていてみなさんでじっくりと観察、撮影する。さらに、ここにもヨナグニカラスバトやチュウダイズアカアオバトがとまっていて、こちらもみなさんで堪能する。18:00にホテルに戻り、18:30に夕食。19:00 夜間観察に行く。日暮れ頃になるとインドクジャクがネコのような声で鳴き、翼長1m近くもあるヤエヤマオオコウモリが飛ぶ。薄暗くなるとリュウキュウアオバズクやリュウキュウコノハズクが一斉に鳴き出す。近くにリュウキュウコノハズクがいないので、場所を変えると電柱にとまっているリュウキュウコノハズクをみなさんでたっぷりと堪能する。ちょっと怒っているような顔が可愛い。

17日、早朝にホテルを出発。駐車場に降りているツバメチドリや道路脇で採餌をするキンバト、道路を横切るオオクイナなどを観察、撮影する。その後漁港に到着。釣り船に乗って沖合の岩礁へ行く。海は少しうねりがあるが岩礁に接近できる。岩礁の上にはクロアジサシが数十羽いて白黒まだら模様のヒナも見られる。今年は大雨だったので心配していたが、無事にヒナが孵っていてほっとする。岩礁から飛び出したクロアジサシやマミジロアジサシが次から次へと漁船に向かって来て、頭上や至近距離を目線の高さで飛んでいくので大盛り上がりとなる。岩礁に小さなモンパノキがあり、クロアジサシと共にヒメクロアジサシ1羽がとまっている。ちょっと距離はあるがみなさんでじっくりと観察、撮影する。ベニアジサシやエリグロアジサシも次々に飛び回っている。みなさんでじっくりとアジサシ類を観察、撮影し、あっという間に楽しい時間は過ぎてしまい帰港。その後は耕作地をゆっくり走りながらミフウズラやシロハラクイナを観察するが、いずれも早く隠れてしまい撮影まではいかない。船に乗っているときは降られなかったが、その後は雨が降ったりやんだりの不安定な天候である。11:30お豆腐屋さんがやっている美味しい“ゆし豆腐そば”の昼食。昼食後も耕作地をゆっくり走りミフウズラ、シロハラクイナなどを観察する。午後は無料の橋では日本一長い伊良部大橋を渡る。橋の長さは3,540m(サン・ゴ・ショウ)。エリグロアジサシ数ペアが抱卵してるので、これらをそっと観察、撮影する。さらに進むが前が見えないほどの豪雨となる。水路にクロツラヘラサギ2羽、チュウシャクシギ1羽がいてみなさんで堪能する。その後は宮古島に戻りベニアジサシ数ペアを観察、撮影してホテルへ。

18日、早朝にホテルを出発。道路脇でキンバト雄が餌を啄んでいる。普段は警戒心が強いのだが、餌を食べだすと夢中になるので、車から降りで観察、撮影をしようとしていると、自転車に乗った人がキンバトの横を通ったので飛んでしまった。水場に行くが周囲が湿地のようになっていて鳥が水浴びに来ない。周囲の森ではキンバトやカラスバトが鳴く。リュウキュウアカショウビンやリュウキュウサンコウチョウが近くまで来るが水浴びはしないで飛んでいく。駐車場に行くとキンバトが餌を啄んでて数人が写真を撮る。その後はマングローブの遊歩道を歩く。陽が出てきて真夏のようだ。すると、上空をリュウキュウヨシゴイの綺麗な雄が飛んでいく。昼前に雪塩製塩所でお買い物。ここの雪塩ソフトクリームが絶品でみなさんで買い食いする。その後はカイツブリ、ムラサキサギ、ヨシゴイ、オオバン、バンなどをみなさんで観察、撮影する。リュウキュウヨシゴイを期待したが残念。12:30宮古島に戻って昼食。その後、耕作地をゆっくり走りながらミフウズラを探すが見られない。再び水場に行くが土砂降りとなってしまい雨宿りとなる。水場には鳥が来ないが周辺にリュウキュウアカショウビンやリュウキュウサンコウチョウが来るので観察する。リュウキュウキビタキ雄を見た人が数人いた。16:30にホテルへ戻る途中、朝のキンバトがいた場所へ行くと雄2羽が餌を啄んでいたので、みなさんでじっくりと観察、撮影する。なかなか、明るいところに出て来ないのでこんなにゆっくりと写真を撮れることはまずない。今回のお客様はハト運が強く過去に例がないほどハト類が見られている。18:30から近所の料理屋さんでイセエビの豪華な夕食。

19日、早朝にホテルを出発。朝から梅雨明けしたような抜けるような青空である。水溜りで待つと、直ぐにキンバトがやってきて水浴びをする。近くの林でリュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウキビタキなどを観察、撮影する。オオクイナが歩いて逃げていくが一部の人しか見られなかった。その後はツバメチドリをじっくりと観察、撮影する。もう直ぐ巣立ち程のヒナや抱卵している個体もいるので、大雨で繁殖をやり直しているのだろう。宮古島に戻って耕作地をゆっくり走る。ミフウズラが道路を走るが前の席の人しか見られない。大きな遊水池がありリュウキュウヨシゴイ雄を発見。ちょっと距離はあるがみなさんでじっくりと観察、撮影する。昼食後も耕作地でミフウズラをちらちらと見られるが撮影まではいかない。水が溜まって大きな池のようになったサトウキビ畑にツバメチドリ21羽、セイタカシギ10羽、クロハラアジサシ6羽、アオアシシギ4羽、アカアシシギ2羽がいてみなさんでじっくりと観察、撮影する。夏羽の綺麗なハジロクロハラアジサシが飛来してみなさんで盛り上がる。その後も耕作地をゆっくり走りミフウズラやシロハラクイナなどを観察して、14:15に宮古島空港へ行く。雨の予報でしたが梅雨明けのような青空になり、南の海アジサシ類や夜間のリュウキュウコノハズク、そして、リュウキュウアカショウビン、キンバト、ヨナグニカラスバト、ズアカアオバト、綺麗な夏羽のハジロクロハラアジサシまで登場したツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

宮島仁

クロアジサシ 撮影:日下部桂子様

 

リュウキュウアカショウビン 撮影:宅間保隆様

 

エリグロアジサシ 撮影:日下部桂子様

 

キンバト 撮影:宅間保隆様

 

ハジロクロハラアジサシ 撮影:日下部桂子様

 

エリグロアジサシ 撮影:宅間保隆様

 

クロハラアジサシ 撮影:日下部桂子様

 

クロアジサシ 撮影:宅間保隆様

 

ムラサキサギ 撮影:日下部桂子様

 

クロハラアジサシ 撮影:宅間保隆様

 

リュウキュウキビタキ 撮影:日下部桂子様

 

リュウキュウコノハズク 撮影:宅間保隆様

 

リュウキュウツバメ 撮影:日下部桂子様

 

エリグロアジサシ 撮影:宅間保隆様

 

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