【ツアー報告】真夏の宮古島 アカショウビンとアジサシ類 2022年6月22日~25日

(写真:ヒメクロアジサシ 撮影:山尾文明様)

22日、午後、お客様が全員揃って宮古島空港を出発。梅雨明けの太陽がこれでもかと太陽光線を照射している。最初のポイントへ向かう途中、電線にヨナグニカラスバトがとまっていて、キンバトが路上を歩いている。路上の水溜り近くで待つと、キンバトがやってきて水溜りの周りを歩く。リュウキュウアカショウビンやリュウキュウサンコウチョウが飛び回り、リュウキュウキビタキが鳴く。今年の梅雨は長かったが、やっと明けて鳥たちが賑やかになった。耕作地をゆっくり走ると、電線にチュウダイズアカアオバトがとまっていて、みなさんでじっくり観察、撮影する。歩道をキンバトの綺麗な雄が歩いているが近すぎて直ぐに飛ばれてしまう。18:00にホテルに戻り、18:30に夕食。19:00 夜間観察に行く。日暮れ頃になるとヨナグニカラスバトやキンバトが一斉に鳴き、インドクジャクがネコのような奇妙な声で鳴く。翼を広げると1m近くもあるヤエヤマオオコウモリがばんばん飛ぶ。薄暗くなるとリュウキュウアオバズクやリュウキュウコノハズクが一斉に鳴き出す。1週間前には遠くでしか鳴かずに、やっと見付けたリュウキュウコノハズクだが、今夜は近くで5個体は鳴いている。真上にとまっているリュウキュウコノハズクをみなさんでたっぷりと堪能しホテルに帰る。

23日、早朝にホテルを出発。リュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、キンバト、ヨナグニカラスバトなどがあちこちで鳴く。リュウキュウヒヨドリが何回か水浴びに来た後、リュウキュウアカショウビンが水浴びにやってくる。近くでリュウキュウサンコウチョウが激しい警戒声を出しているので見ると、リュウキュウアオバズクをリュウキュウサンコウチョウの雄が何度もモビングして、さらに逃げていくリュウキュウアオバズクを執拗に追い回している。多分、この近くに巣があるのだろう。オオクイナが池の周りを歩くが池には入らない。リュウキュウキビタキの雄が池の上で囀る。ここには大きな水溜りがあり、水浴びが出来る場所がたくさんある。その後は無料の橋では日本一長い伊良部大橋を渡る。橋の長さは3,540m(サン・ゴ・ショウ)漁港の近くでエリグロアジサシをそっと観察、撮影する。11:30海鮮丼の昼食。昼食後、人気店で沖縄のお菓子「サーターアンダギー」を購入して島内を廻りコアジサシやチュウシャクシギを観察、撮影。その後は船に乗って沖合の岩礁へ行く。岩礁の上にはクロアジサシが数十羽いて白黒まだら模様のヒナも見られる。岩礁から飛び出すクロアジサシやマミジロアジサシが次から次へと船に向かって来て、頭上や至近距離を目線の高さで飛んでいくので大盛り上がりとなる。「近すぎて写真が撮れない」という贅沢な声もする。カツオドリが飛来するとクロアジサシやマミジロアジサシたちが大騒ぎをして追い出しをする。そして、前のツアーで見付けていた小さなモンパノキに接近すると、同じ場所にヒメクロアジサシ1羽がとまっていた。日本でとまっているヒメクロアジサシがこの距離で見られる場所なんてそうそうないだろう。もちろん、みなさんでじっくりと観察、撮影する。アジサシ類をたっぷりと堪能し、あっという間に楽しい時間は過ぎてしまい帰港。17:00にホテルに帰り夕食。

24日、早朝にホテルを出発。リュウキュウアカショウビンが数回水浴びにやってくる。リュウキュウサンコウチョウやリュウキュウキビタキが池の上まで来るが入らない。オオクイナも池の近くまで数回やって来るが池には入らないが、なんとか観察、撮影してから移動。クロツラヘラサギが餌を捕り、チュウシャクシギ、キアシシギが羽を休めている。10:00雪塩製塩所でお買い物。ここの雪塩ソフトクリームが絶品でみなさんで買い食いする。その後はカイツブリ、ムラサキサギ、オオバン、バンなどをみなさんで観察、撮影する。ヨシゴイが飛ぶが直ぐにヨシ原に隠れてしまう。宮古島に戻って、最近、お勧めの「かつお塩アーサそば」の昼食。美味しい食事も旅の楽しみなのだ。午後からは青い海の上を流れるように飛行するベニアジサシをたっぷりと堪能する。その後、耕作地をゆっくり走りながらミフウズラ雌雄やシロハラクイナなどを観察するが直ぐに隠れてしまい撮影とまではいかない。水が溜まっているサトウキビ畑にツバメチドリ50+羽、セイタカシギ2羽、コチドリ3羽、ムナグロ3羽、アオアシシギ1羽、アカアシシギ2羽などがいてみなさんでじっくりと観察、撮影する。キンパラ30羽程の群れが水浴びをしててみなさんで盛り上がる。17:00にホテルに帰り近所の料理屋さんでイセエビの豪華な夕食。

25日、早朝にホテルを出発。リュウキュウアカショウビンが数回水浴びにやってくる。道路脇でリュウキュウサンコウチョウが巣作りをしていて雌雄で次々に巣に入る。リュウキュウキビタキ、ヨナグニカラスバト、キンバトが池の周りで鳴く。その後は移動し耕作地をゆっくり走る。数回、ミフウズラが車の前を横切るがじっくりは見られない。ツバメチドリの成鳥、幼鳥80羽以上降りている畑があり、じっくりと観察、撮影する。昼食後も耕作地を走りクロハラアジサシやムクドリ30±羽などを観察する。リュウキュウヨシゴイの雌が水路に飛び込んだので見に行くと雄が飛び立ち、雌も飛び出したので慌てて観察する。その後も耕作地をゆっくり走りリュウキュウヨシゴイ、ミフウズラやシロハラクイナなどを観察して夕方に宮古島空港へ行く。やっと夏空になり、南の海アジサシ類や夜間のリュウキュウコノハズク、そして、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、オオクイナ、キンバト、ヨナグニカラスバトと楽しいツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

宮島仁

リュウキュウアカショウビン 撮影:山尾文明様

 

クロアジサシ 撮影:山尾文明様

 

エリグロアジサシ 撮影:山尾文明様

 

リュウキュウコノハズク 撮影:山尾文明様

 

マミジロアジサシ 撮影:山尾文明様

 

カツオドリ 撮影:山尾文明様

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