【ツアー報告】フォトツアー初冬の羅臼でシマフクロウを撮る!(追加設定)2022年12月9日~11日

(写真:シマフクロウ 撮影:ikotama様)

季節を問わず魅力的な野鳥たちが目白押しの北海道。特に道東、知床エリアはバードウォッチャーならば毎年でも訪れたい憧れの場所でしょう。さまざまな留鳥はもちろんのこと、この時期は早くもオオワシをはじめとした冬鳥たちがやってきています。とはいってもそれぞれの種にはそれぞれのベストシーズンがあり、それらすべてを一気に網羅できないのも事実です。今回は道東エリアの一部に留鳥として生息しているシマフクロウを撮影することを主な目的として企画したシマフクロウに徹底的にこだわったフォトツアーです。シマフクロウは国の天然記念物に指定されている日本産では最大のフクロウ類で、全長70cm、翼を広げると180cmにも及びます。夜行性のためその姿を見ることは難しいのですが、道東の一部の宿泊施設ではお客様に提供するために活けられている魚を狙って夜な夜なシマフクロウがやってくるようになった場所があり、それらの場所ではシマフクロウが見られるよう工夫し、また結果として保護増殖に貢献している事例があります。この時期はシマフクロウの繁殖期前のためオス、メス共に行動が活発で、つがいで見られる可能性が高いことが特長で、日没が早いため観察時間を長めに確保できること、流氷がやってくる厳冬期に比べて混雑していないこと、そして雪景色で見られる可能性が高いことからシマフクロウ観察、撮影にはベストシーズンであると考えています。さらに出会いの可能性を高めるため、このツアーではシマフクロウの撮影機会を2度設けるという他には例がない日程を組んでいます。

*諸般の事情により詳しい内容をウェブサイトでは公開しておりません。

北海道でシマフクロウを観察するようになってもうだいぶ時間が経ちましたが、今年は複数のシマフクロウの幼鳥を同時に観察するという印象的なシーンに立ち会うことができとても印象的でした。おそらくは初の経験で今後もこのつがいが順調に繁殖行動を継続していければよいなと思いました。今回は1ツアー中に2度の撮影機会を設けるというシマフクロウ撮影にかなりこだわったツアーだったのですが初日はシマフクロウの出現状況が悪く、思ったような成果がなかったので2度の撮影機会があったことが結果的には成果につながりました。一方、シマフクロウ観察、撮影のベストシーズンに合わせているため昼間の時間が短く、シマフクロウ以外の野鳥たちに関しては駆け足な撮影になってしまいましたが、各所でオオワシ、オジロワシが見られ、道東だからこそ見られるコオリガモの撮影もできました。またシノリガモ、ウミアイサ、そしてハシブトガラ、シロハラゴジュウカラ、アカゲラといった小鳥類もわずかながら撮影できました。今回訪れた羅臼町は1年を通してさまざまな生き物が楽しめる貴重な場所です。春から初夏にかけてはミズナギドリの大群やシャチ、夏はマッコウクジラ、そして巨大なヒグマにも出会えます。ぜひまた季節を変えてお出かけください。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

シマフクロウ 撮影:寺田祐治様

 

シノリガモ 撮影:ikotama様

 

シマフクロウ 撮影:寺田祐治様

 

オジロワシ 撮影:ikotama様

 

エゾシカ 撮影:寺田祐治様

 

コオリガモ 撮影:ikotama様

 

オオワシ 撮影:寺田祐治様

 

ハシブトガラ 撮影:ikotama様

 

オオワシとオジロワシ 撮影:寺田祐治様

 

シマフクロウ 撮影:ikotama様

関連記事

ページ上部へ戻る