【ツアー報告】真夏の宮古島 アカショウビンとアジサシ類 2023年6月21日~24日
(写真:リュウキュウアカショウビン 撮影:宅間保隆様)
21日午後、お客様が全員揃って宮古島空港を出発。沖縄は那覇が晴れないと梅雨明け宣言をしないが、宮古島はこの一週間ほど太陽がこれでもかと太陽光線を照射してカラカラに乾いている。溜め池に行くとアマサギ、チュウサギ20羽程の中に夏羽のアカガシラサギがいたが直ぐに飛んでしまう。耕作地をゆっくり走るとツバメチドリの成鳥、幼鳥が30羽程降りている畑があり、みなさんでじっくりと観察、撮影する。その後も耕作地をゆっくり走り、道路を横切るミフウズラを見てからホテルに戻り、18:00に夕食。19:00 夜間観察に行く。日暮れ頃になるとヨナグニカラスバトやキンバトが一斉に鳴き、インドクジャクがネコのような奇妙な声で鳴く。さらに薄暗くなるとリュウキュウアオバズクやリュウキュウコノハズクが一斉に鳴き出す。翼を広げると1m近くもあるヤエヤマオオコウモリが近くにとまったのでみなさんで観察、撮影する。キツネのような顔をしていて可愛いのだ。その後、リュウキュウコノハズクをみなさんでたっぷりと堪能しホテルに帰る。
22日 早朝にホテルを出発。道路をゆっくり走るとあちこちでキンバトが路上で餌を啄む。電線にリュウキュウアカショウビンやヨナグニカラスバトがとまり、シロハラクイナが大急ぎで走って行く。漁港に到着後は貸し切りの船に乗って沖合の岩礁へ行く。岩礁にはクロアジサシが数百羽いて白黒まだら模様のヒナも見られる。岩礁から飛び出すクロアジサシやマミジロアジサシが次から次へと船に向かって来るからみなさんで盛り上がる。岩礁の上に小さなモンパノキがあり、ヒメクロアジサシ1羽がとまっている。日本でとまっているヒメクロアジサシがこの距離で見られる場所なんてそうそうないだろう。もちろん、みなさんでじっくりと観察、撮影する。アジサシ類をたっぷりと堪能し、あっという間に楽しい時間は過ぎてしまい帰港。その後は無料の橋では日本一長い伊良部大橋を渡る。橋の長さは3,540m。漁港で生け簀にとまるエリグロアジサシ、ベニアジサシを観察、撮影。その後は漁港内にある食堂で海鮮丼の昼食。昼食後、近くでエリグロアジサシ数ペアが抱卵しているので、これらをそっと観察、撮影する。浜ではキアシシギ、アオアシシギ、チュウシャクシギ、クロツラヘラサギなどを観察、撮影して移動。今年はずっと雨が降っていない好条件なので、池に着くと既にリュウキュウヒヨドリが水浴びをしていて、直ぐに、リュウキュウアカショウビンが水浴びにやってくる。キンバトが池の周りを歩き、リュウキュウサンコウチョウも水浴びに来る。次々にリュウキュウアカショウビンやリュウキュウサンコウチョウが水浴びにやってきて、オオクイナも来たのでみなさんで盛り上がる。17:00にホテルに帰り、18:30から近所の料理屋さんで夕食。
23日 早朝にホテルを出発。道路をゆっくり走り、ズアカアオバト、キンバト、シロハラクイナ、リュウキュウアカショウビンなどを観察、撮影する。池では次々にリュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウヒヨドリ、リュウキュウメジロ、オオクイナがやってきて水浴びをする。リュウキュウアカショウビンは4~5羽がやってくるので、視野の中にずっといるという贅沢なこととなり、みなさんでたっぷりと堪能する。その後は耕作地をゆっくり走る。シロハラクイナがあちこちにいて、ミフウズラ5羽が慌てて逃げていく。11:30に昼食。その後はマングローブの植物やプラスチックのオモチャのようなベニシオマネキを観察。池間湿地ではカイツブリ、オオバン、バン、クロハラアジサシなどをみなさんで観察、撮影する。ムラサキサギの成鳥が幼鳥2羽を連れて飛び回っている。炎天下の中、1時間ほど待ったがリュウキュウヨシゴイは飛ぶことはなく移動。海岸へ行き、コアジサシ、クロサギ、キョウジョシギなどを観察しているとハシブトアジサシ2羽が飛来して近くの干潟に降りる。さらに、ちょっと距離があるがヘラサギとクロツラヘラサギが採餌をしているのでみなさんで盛り上がる。17:00にホテルに帰り、18:30から近所の料理屋さんで豪華な夕食。
24日 早朝にホテルを出発。池へ行く人と耕作地を走り回る人に分かれる。池では次々にリュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウヒヨドリ、リュウキュウメジロ、オオクイナがやってきて水浴びをして、今日はリュウキュウキビタキも水浴びに来た。一方、耕作地を走り回り、ズアカアオバト、シロハラクイナの親子、アカアシシギ、ツバメチドリの成鳥や幼鳥をたっぷりと堪能する。ミフウズラのペアが耕作地をゆっくりと歩く姿をじっくりと観察、撮影する。溜め池に行くとオニアジサシがいて、こちらも観察、撮影。夏羽のアカガシラサギがいたが、オニアジサシを見ている隙に見失う。昼食後の12:30に全員集合し、再び、オニアジサシをみなさんで観察、撮影。公園の小さな池でセイタカシギを観察しているとズグロミゾゴイが飛び出してフェンスにとまる。さらに高山の貯水池にクロハラアジサシ約30羽、コアオアシシギ、クロツラヘラサギなどを観察、撮影していると真っ黒な夏羽のハジロクロハラアジサシが飛来して飛び回る。その後もゆっくり耕作地を走り宮古島空港へ行く。真夏の南の海アジサシ類や夜間のリュウキュウコノハズク、そして、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、オオクイナ、キンバトと楽しいツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
宮島仁