【ツアー報告】秋の渥美半島 田原湾と伊良湖タカの渡り 2023年10月1日~2日

(写真:サシバ 撮影:平田雅也様)

秋といえば期間限定で見られるタカの渡り観察を外すことはできません。天候によるリスクが大きいことは残念ながら事実ですが、年間を通して観察できる時期はほんのわずかです。この秋の対馬、白樺峠、福江島、石垣島と催行し、最後を飾るのがこの伊良湖岬です。タカの渡りの時期はある程度決まってはいますが、単に天気のめぐりあわせを含めたタイミングによって変わってしまうため、天気の状況によってはどんどん良い時期がずれたりすることから、良いシーンに出会えるかは運次第といったところです。しかもタカ渡りのポイントはどこも天気予報が難しく、過去には雨予報が晴れに変わり、極めて良いシーンが見られたということもあるし、その逆もありました。今回はタカ渡りの観察は2日目の1日のみで、初日は豊橋駅から田原湾、その後は渥美半島各所にある探鳥地をめぐりながら先端にある伊良湖岬へ向かいます。この秋は台風による影響もなく好天が続き、そのためかここまでの伊良湖岬のタカ渡りは大きな山はなく低調な渡りが続いている状況でした。

*諸般の事情により詳しい出現状況をウェブサイトでは公開しておりません。

毎年恒例とはいうものの、とにかく秋のタカ渡りのお季節になると天気予報を見る機会が一気に増えるものです。今回は事前の天気予報は概ね良好だったものの、初日はやや天気が崩れてしまい探鳥中に雨に降られてしまいました。初日を秋の渡り鳥たちを探しましたが、このツアーの代表でもあるノビタキには出会えず、ただオオアジサシには何とか出会うことができ、ケリの群れやダイゼン、タシギ、渡ってきたばかりのカモ類も見ることができました。また翌日のタカの渡り観察は幸いにも終日好天に恵まれ、この秋のカウント数としてはここまでの最高値の日に当たることができました。伊良湖岬らしく、ほとんどがサシバの幼鳥でしたが、ハチクマ、ノスリ、ミサゴ、オオタカ、ツミ、チョウゲンボウ、チゴハヤブサとさまざまなタカたちを見ることができ、風が強かったせいか、比較的低い位置を飛んでいくタカたちが見らえたことも印象的でした。そして伊良湖岬の主役であるチゴハヤブサは最後の最後に幼鳥、成鳥と両方が現れてくれ、頭上を飛び回る様子は見応えがありました。タカの渡りは秋のごく一時期しか見ることができません。ぜひ今後も秋のタカ渡り観察を秋の恒例行事にしていただければと思います。この度はご参加いただきましてありがとうございました。 またご一緒できましたら幸いです。

石田光史

チゴハヤブサ 撮影:平田雅也様

 

オオアジサシ 撮影:平田雅也様

 

サシバ 撮影:平田雅也様

 

ハチクマ 撮影:平田雅也様

 

サシバ 撮影:平田雅也様

 

ケリ 撮影:平田雅也様

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