【ツアー報告】フォトツアー雪原の立山で白いライチョウを撮る!2024年5月2日~3日

(写真:ライチョウ 撮影:上西康利様)

ライチョウといえば今回訪れる立山室堂、そして乗鞍畳平にてツアーを企画していますが、いずれも夏から秋にかけてのツアーであり、白い冬羽の姿を見る機会はなかなかありません。これはもちろんそういった時期にライチョウが生息する場所に行くことができないからですが、今回訪れる立山室堂はゴールデンウィーク期間中に訪れることができるため、純白とはいかないもののなんとか冬羽のライチョウに出会うことができます。なるべく早く訪れたいのは当然のことではありますが、アルペンルート開通直後は何度も乗り換えをしないと室堂にたどり着けず、機材や荷物が多い我々には不向きで、また公共交通機関ではバス時刻に合わせて行動しなくてはならず急激な天候の変化に対応できない点もデメリットです。そのため富山駅から乗り換えなしで室堂に行くことができる最も早い平日にツアー企画しています。毎回、天気が気になるのですが今回は幸いにも両日ともに快晴の予報が出る中で出発することができました。

2日、この日の東京は前日の激しい雨は上がってはいたものの、早朝からどんよりとした曇り空で今にも雨が落ちてきそうでした。ただ東京駅を出発する頃には空はみるみる明るくなってきていて少々ほっとしました。乗車した北陸新幹線は以前は金沢行きとの表示でしたが、福井まで伸びたことから敦賀行きとなっていて、そのせいか車内は賑やかな感じでした。到着した富山駅はほぼ快晴で、意外にもかなり涼しく感じました。まだお昼前ということもあり、出発後は道の駅に立ち寄って各自昼食の時間とし、その後は今回お世話になる宿に向いました。標高を上げるにつれて空は再び雲が張り出し、次第に霧も立ち込めてきてどうなることかと思いましたが、美女平にたどり着いたころには一気に霧は晴れ、その向こうには青空が広がっていました。ここからはまだまだ雪を冠した山々が見え、弥陀ヶ原に着いた頃には眼下に広がる雲海が見事でした。到着後はホテルのロビーをお借りして観察機材準備、また服装の点検などをしてから再びバスに乗車して室堂を目指しました。この日はとにかく驚くほどの快晴、さらに無風ということもあって左手には中大日岳、奥大日岳、さらには剣岳も見え、さらに進むと有名な雪の大谷が見えてきました。室堂バスターミナル到着後は一旦、室堂平まで行きました。

*諸般の事情により詳しい出現状況をウェブサイトでは公開しておりません。

高山帯特有の天候の不安定さはあるものの、冬羽のライチョウに出会うことができる貴重な時期のツアーでした。毎回、天候に悩まされるものの、今回は両日ともにびっくりするくらいの快晴となり、視界には常時雄山や剣岳が望める状況でした。結果的には総数で10個体ほどのライチョウを観察、撮影することができ、この時期特有ともいえるさまざまな換羽状態のライチョウたちが見られ、ほぼ毎回のように見られている純白に近いメス個体のほか、今回はかなり純白に近いオス個体をじっくり見られたことは最大の成果でした。時間に余裕があったことから最後はこの時期、立山室堂恒例となっている雪の大谷ウォークに参加することもでき、間近に迫る雪の壁を見事な風景とともに見ることができて印象に残りました。この度はご参加いただきましてありがとうございました。今度はぜひ夏や秋の羽のライチョウに出会いにお出かけください。またご一緒できましたら幸いです。

石田光史

ライチョウ 撮影:岡本徹滋様

 

ライチョウ 撮影:上西康利様

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