【ツアー報告】西パプア バードウォッチング 2025年8月2日~11日

(写真:アカミノフウチョウ)
今回の西パプアツアーの主役は、やはり「極楽鳥」と呼ばれるフウチョウの仲間たちでした。彼らに出逢うためには、足場の悪い、蒸し暑い森を歩かなければならず、決して楽な道のりではありません。しかし、その苦労を払ってでも出逢う価値がある――その美しい姿を目に焼きつけながら、実感することができました。
フウチョウの仲間はそれぞれの種で美しさも様々なら、見せてくれる行動も様々です。自分の雌への求愛の場所の落ち葉をきれいに取り除くアカミノフウチョウや、枝先で大きな声を響かせながら翼を広げて踊って求愛するコフウチョウやベニフウチョウなど、どの鳥との出逢いも想像を超えて素晴らしく、いつまでも観察していたい衝動に駆られました。
このツアーではフウチョウの仲間がどうしても目立ってしまいますが、他にも西パプアには魅力的な鳥たちが多く、繰り返し現れる多様なヒメアオバトの仲間やインコに仲間、そして人気の高いカワセミの仲間も豊富で、アカハララケットカワセミ、パプアカワセミ、キバシショウビン、シロガシラショウビン、チャバラワライカワセミなど、毎日のように違う種との出逢いの繰り返しでした。
そしてどこでもその出逢いが簡単ではないヤイロチョウも、狙ったパプアヤイロチョウが1回目・2回目と続けて見られなかったのですが、「3度目の正直」でようやく出逢うことができ、大きな喜びとなりました。
来年も今年と同じ行程でツアーを企画する予定です。ニューギニアの森へ美しいフウチョウの仲間たちに逢いに行き、ご自身の目に感動の光景を焼きつけてください!
田仲謙介