【ツアー報告】秋の佐渡島 朱鷺色のトキに会いたい! 2025年11月15日~16日
学名、ニッポニア・ニッポン。トキは日本を象徴する鳥とも呼ばれ、バードウォッチャーなら誰でも一度は見てみたい鳥でしょう。日本では20世紀初頭までに個体群が急速に減少し、環境省レッドリストでは野性絶滅の状態にまでなってしまいました。ただその後の保護活動により、2000年代以降は個体数が回復し、2024年12月現在、野生下で生息するトキは推定576羽、うち野生での誕生個体は443羽と発表がありました。この貴重な鳥を観察するツアーは絶対に不可欠と思ってはいましたがなかなか前に進まず、その後もさまざま思いを巡らせつつ現地の状況を見極めてきましたが、結果としてやはり現地のトキ観察のルールを熟知した現地在住の方の同行がツアーにはどうしても欠かせないと判断しました。そしてようやく現地案内を引き受けてくださる方と知り合うことができ、長らく思いを巡らせていた佐渡島ツアーが安定的に催行できるようになり、この秋は3回催行できることになりました。ただ、現地の探鳥地の状況、またバス車内からの観察、撮影であることを考慮し、小型バス利用、撮影機材置き場も確保したいことから、お一人様2席利用で10名様限定という極めて小さなツアーとしました。さらにこの時期は日没が早いことから、往路は高速艇を使って早めに佐渡島に到着できるようにして初日の観察、撮影時間を長めに確保できるようにしました。
15日、昨日はそのまま新潟に残っていたため、この日は新潟市内で朝を迎えましたが、この日は早朝からやや雲があったものの、見る見る青空が増えてくるような状況でした。10:30にご集合が完了したことから、その後は新潟駅から佐渡汽船ターミナルまで移動しました。
*諸般の事情により詳しい出現状況をウェブサイトでは公開しておりません。
長らくこの仕事をさせていただいていますが、この佐渡島ツアーほど現地でご協力いただける方々と作り上げている感のあるツアーはほかにはないように感じていて、毎回、佐渡島在住で現地でのトキ観察のルールに精通した現地ガイドさん、そしてトキの生息場所を熟知したドライバーさんに巡り会えたことに感謝しています。今回は幸いにも2日間を通してほぼ快晴になり、青空と紅葉が作り出す風景がトキの美しさを引き立ててくれたように感じました。特に今回は木に止まっているトキが数多く見られたことは特に印象に残り、宿の食事に至るまで充実した2日間でした。この度はご参加いただきましてありがとうございました。
石田光史








