ハルマヘラ島は鳥も環境も「脱」東南アジア

写真:モルッカ諸島に固有のアオボウシヒメアオバト

7月29日出発「ハルマヘラ島とスラウェシ島 バードウォッチング 9日間」 ツアー報告

7月の終わりから8月にかけて、ツアーでハルマヘラ島を訪れました。インドネシアのスラウェシ島のさらにひとつ東にある、モルッカ諸島の島です。鳥はスラウェシ島よりもう一段階オセアニア的要素が強く、極楽鳥が生息しています。主目的の奇妙な形のシロハタフウチョウと、ずっと地味なカラスフウチョウの2種ともちゃんと見ることができましたが、極楽鳥以上にもっと印象的だったのは、写真のアオボウシヒメアオバトやマイヒメバトなどのハト類の多さ(9種)、オウインコやショウジョウインコなどのインコ類の多さ(10種)、そしてハルマヘラショウビンやシロガシラショウビンなどのカワセミ類の多さ(6種)でした。インドネシアといってもすでに東南アジア的な要素はほとんどなく、一番目につく小鳥はオーストラリアと共通種のヨコフリオウギビタキですし、ヒヨドリ類は1種しかいないなど、「日常的な」鳥が全く違うのは新鮮な驚きでした。 (日比彰)

ロッジの敷地内で営巣中の和名のないカササギビタキの一種 Moluccan Monarch

全長70㎝にもなるオニバンケン

関連記事

ページ上部へ戻る