【ツアー報告】アホウドリに会いたい!東京~八丈島航路 2019年4月19日~20日

(写真:アホウドリ 撮影:早川弘美様)

いよいよ八丈島航路のアホウドリ観察も後半になりましたが、まだまだ個体数が多く比較的成鳥個体が多く観察できる時期です。国の特別天然記念物に指定され、ここ数年の保護活動によってその数を数千羽まで回復してきたアホウドリ。翼開長240cmという巨大さと、その飛翔形の美しさはほかの海鳥を寄せ付けない威厳があります。ただこの時期の伊豆諸島航路は海況が悪いことが特に多く、観察には天気を含めまず良い条件に当たれるかが重要ですが、何しろ航路は乗ってみないとわからないといった部分があるのも事実です。今回はやはり海況が悪いとのことで、八丈島にたどり着けないなど、さまざまな状況を想定しての出発となりました。

19日、週末ではありましたが、意外にもそれほど混雑していない竹芝フェリーターミナルに予定通りご集合いただき、その後は資料の配布、トラベルイヤホン使用方法説明、そして翌日の連絡事項および海鳥の出現傾向、また今回はさまざま想定されるトラブル時の対応方法をお伝えしてから22:00から乗船し、東海汽船橘丸は予定通り22:30にまずは三宅島に向けて出港しました。

20日、*諸般の事情から詳しい出現状況をウェブサイトでは公開しておりません。

ここ数年、春の海鳥観察としてすっかり恒例となった、この東京~八丈島航路。海況が安定しない時期であるというリスクはありますが、ほかの海鳥観察ツアーに比べると竹芝桟橋から乗下船できることから集合が楽なこと、また集合時間が遅めなことから週末の時間を有効活用することもできます。また観察時間は12時間程度ということで海鳥観察としては時間が短いことから、比較的初心者の方にとっては参加しやすいのではないでしょうか。観察種数こそ少ないですが、日本近海で見られる海鳥の中でも極めて大型で美しい国の特別天然記念物、アホウドリとの遭遇率が高く、今回は観察個体数こそ予想よりも少なめでしたが、全体的に近くを飛翔してくれたことが印象的でした。またクロアシアホウドリ、オーストンウミツバメもしっかり見ることができ成果となりました。今後もトラベルイヤホン使用で、海鳥の見逃し、指示の聞き逃しのないよう配慮した海鳥観察ツアーを企画して参ります。またの機会、ぜひ海鳥観察にお出かけください。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

アホウドリ 撮影:坂東俊輝様

 

スジイルカ 撮影:宅間保隆様

 

オオミズナギドリ 撮影:坂東俊輝様

 

アホウドリ 撮影:宅間保隆様

 

クロアシアホウドリ 撮影:坂東俊輝様

 

クロアシアホウドリ 撮影:宅間保隆様

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