【ツアー報告】夏休みに行く!東京~小笠原父島航路 2019年8月23日~25日

(写真:クロアジサシ 撮影:坂東俊輝様)

暑さが厳しくなり、国内ではバードウォッチングに出かけるにも行く場所に困る季節。ただ海の上ではさまざまな海鳥たちが見られ、時には大変珍しい海鳥に出会うこともできる時期です。今回訪れる小笠原は通常、5泊6日の周期で定期船が就航しているのですが、年に何度か3日間で往復する航路が設定されることから、普段なかなか小笠原に出かけられない方でも比較的容易に出かけることができます。また今回はたまたま週末の3日間で設定されたことから良いタイミングでツアー企画することができました。ただこの時期の小笠原は言うまでもなく暑さが厳しいため、島内での徒歩探鳥は注意が必要で、また小鳥類の動きも悪く、海上に出ても暑さで体力の消耗が激しく長時間のクルーズには不向きです。そのため我々のツアーでは父島滞在中の2時間ほどを使って短時間のクルーズを企画してカツオドリの親子を観察するオプショナルクルーズも企画しました。たまたま台風11号が発生する中ではありましたが、コースが大きく反れたため幸いツアーに影響がない中で出発することができました。

*諸般の事情から詳しい出現状況をウェブサイトでは公開しておりません。

ここ数年は夏季に台風が発生することが多く、ツアーへの影響も出ているため心配されましたが、今回は台風は発生したものの、コースが大きく反れたことから無事出発することができました。結果的には珍しい海鳥類に出会うことができず残念でしたが、北航路ではほぼ見ることができないアナドリ、オナガミズナギドリ、シロハラミズナギドリ、カツオドリ、クロアジサシ、また珍しいオナガミズナギドリの暗色型にも出会うことができ、オプショナルクルーズではカツオドリの親子の給餌シーンやアオウミガメ、ミナミハンドウイルカといった小笠原だからこその生き物を楽しむこともできました。小笠原に関してはまだまだその魅力をお伝えできていない感じがあることから、来期は恒例の夏の硫黄島クルーズを筆頭に、今春にも企画したザトウクジラ観察とアホウドリの繁殖地である聟島をセットにした企画、また3日間で往復可能な航路のみの企画も継続して企画していく予定です。普段なかなか体験できない別世界のような小笠原の自然を今後もお楽しみいただけましたら幸いです。この度は長い船旅お疲れ様でした。またどこかの海域でご一緒できますことを楽しみにしております。

石田光史

オナガミズナギドリ暗色型 撮影:上野達雄様

 

カツオドリの親子 撮影:上田恵様

 

クロアジサシ 撮影:森下英昭様

 

オオミズナギドリ 撮影:坂東俊輝様

 

オナガミズナギドリ暗色型 撮影:上野達雄様

 

カツオドリ 撮影:上田恵様

 

オナガミズナギドリ 撮影:森下英昭様

 

アナドリ 撮影:坂東俊輝様

 

カツオドリ 撮影:森下英昭様

 

オナガミズナギドリ 撮影:坂東俊輝様

 

クロアジサシ 撮影:森下英昭様

 

カツオドリ 撮影:坂東俊輝様

 

カツオドリ 撮影:森下英昭様

 

オオミズナギドリとアナドリ 撮影:坂東俊輝様

 

イソヒヨドリ 撮影:坂東俊輝様

 

メジロ 撮影:坂東俊輝様

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