【ツアー報告】真夏の宮古島 アカショウビンと海アジサシ 2020年7月13日~16日

(写真:オオクイナ 撮影:中澤均様)

13日、午後、お客様が全員揃って宮古島空港を出発。真夏の宮古島はギラギラ太陽光線が容赦なく発射してくる。最初のポイントに行くと用水路でバンが繁殖していて卵が1個ある。沖縄ではバンは一年中繁殖しているのだ。耕作地の農道をゆっくりと走り、シロハラクイナ、リュウキュウツバメや色の濃い亜種のリュウキュウヒヨドリ、リュウキュウキジバト、脇腹も灰色の亜種のリュウキュウメジロなどの琉球ならではの種や亜種を観察、撮影する。ミフウズラの雄が耕作地を走り回るがなかなか手強い。さらに行くとツバメチドリの成鳥と幼鳥が約140羽程休んでいて、暑いのでみんな口を開けている姿をみなさんでじっくりと観察、撮影する。さらに耕作地を行くと、ツバメチドリの幼鳥が耕運機の後ろをずっと付いて行く。17:35にホテルに戻り、その後は夕食。夕食後は夜間観察に行き、ポイントで待つと、日暮れ頃からインドクジャクがネコのような声で鳴き、翼長1m近くもあるヤエヤマオオコウモリが飛ぶ。亜種のリュウキュウアオバズクの成鳥が幼鳥3羽を連れて枯木にとまる。薄暗くなるとリュウキュウコノハズクが一斉に鳴き出す。リュウキュウコノハズクが近くの枝に飛んできてくれたのでライトで確認する。猫のようなかわいい顔をしたリュウキュウコノハズクをみなさんでたっぷりと堪能してホテルに帰る。

14日 早朝にホテルを出発するとキンバトが道路で餌を啄んでいるが暗くて遠い。周辺ではリュウキュウアカショウビンやカラスバトがあちこちで鳴く。直ぐに、オオクイナの成鳥雌が林から歩いてきて水浴びを始めるので、みなさんで観察、撮影する。するとオオクイナの成鳥雄もやってきて水浴びをする。リュウキュウアカショウビンも何度かやってきてリュウキュウサンコウチョウも水浴びをする。さらに、オオクイナの雄や雌が何度もやってきて水浴びをするので、みなさんたっぷりと堪能する。その後は無料の橋では日本一長い伊良部大橋を渡る。橋の長さは3,540m(サンゴ礁)。周辺でウミガメの泳ぐ姿やベニアジサシ、エリグロアジサシを見る。海岸に行くとエリグロアジサシ、ベニアジサシ、クロサギなどが採餌をしている。良く見るとエリグロアジサシが繁殖していて、ヒナがロープとそっくりな保護色をしている。1時間程粘ったがオオアジサシを見ることができずに移動。奥ではエリグロアジサシ数ペアが繁殖していて、今年は大雨で何度かやり直しをしているので大きなヒナのいるペアや抱卵しているペアを見ることができた。その後、防波堤でベニアジサシが約100羽程繁殖しているので、こちらも皆さんでじっくり観察、撮影する。昼食後はこのツアーの新たな目玉として準備していたクルーズに出る。海は少しうねりがあるものの風が気持ちいい、などと言っている場合では無く、次から次にクロアジサシやマミジロアジサシがばんばんと頭上や船の近くを飛んでくる。至近距離を高速で飛んでいくので「近過ぎてファインダーに入らない!」と贅沢な悲鳴が飛び交う。さらに、セグロアジサシも何度も至近距離を飛んでいき、マミジロアジサシとの識別の勉強になる。すると、いきなり目の前をヒメクロアジサシ2羽が目線の高さで飛んでいき、慌てて「ヒメクロ~~」と叫んだが逃げて行く姿であった。岩礁には大きなオオアジサシが2羽とまっている。その後もずっと次から次にクロアジサシやマミジロアジサシがばんばん飛んでくるので大盛り上がりとなり、あっという間に幸せな2時間が過ぎてしまった。帰路の途中、船長さんの御好意で港の外の岩礁を廻ってくれ、岩礁にとまっているベニアジサシ15羽の中に嘴が全て真っ赤な個体がいて盛り上がる。ベニアジサシの嘴は先端が黒いのだが、繁殖期のほんの短期間だけ真っ赤になるのだ。帰港後はホテルに帰り、近所の料理屋さんで夕食。本日はたくさんの鳥たちに出会ったのでみなさん笑顔で乾杯。

15日 この日も早朝にホテルを出発。この日もオオクイナの成鳥雌が林から歩いてきて水浴びを始める。首の周りの羽毛が少ない個体で、昨日も3回来ていて、あまり人を気にしない個体なのだ。するとオオクイナの成鳥雄もやってきて水浴びをする。リュウキュウアカショウビンも何度かやってきて、近くの木にとまって羽づくろいをするので、みなさん大喜びで観察、撮影する。その後、リュウキュウサンコウチョウやリュウキュウキビタキも水浴びにきて、みなさんたっぷりと堪能する。また周辺の樹林でリュウキュウコノハズクを観察、撮影する。ここでもリュウキュウアカショウビンがとまっていてじっくりと堪能する。その後の移動中、お客様が「トビがいる」と言う。沖縄ではトビは珍鳥であり「沖縄にはトビはいません」と言いながら飛んでいる鳥を見ると、、、トビだ!沖縄本島でも数回しか見たことが無く、宮古島では初めて見るトビに興奮しているのは私だけであった。到着後は湿地帯でリュウキュウヨシゴイの雌がアシの上に出てきて揺れている。ムラサキサギが近くのアシ原から顔を出す。バン、オオバン、カイツブリなどの水鳥をみなさんで観察、撮影する。その後はお買物と雪塩ソフトクリームを頬張る。12:30に海鮮丼の昼食。食後に昨日外したオオアジサシのポイントへ行くとオオアジサシが飛んでいる。慌てて車から降りてみなさんで観察、撮影する。その後は農耕地のあちこちにツバメチドリの成鳥や幼鳥が降りている。ミフウズラの雄がヒナを連れて餌を食べているがちょっと距離がある。その後も耕作地の農道をゆっくりと走り、ミフウズラが数回現れるが直ぐに隠れてしまい写真を撮るまで行かない。キンバト、シロハラクイナなどを見てからホテルに帰り、近所の料理屋さんで夕食。本日もたくさんの鳥たちに出会ったのでみなさん笑顔で乾杯。

16日 この日も早朝に出発して車で走る。キンバトが数羽、道路に降りて餌を啄む。川沿いの枯木にとまっているリュウキュウアカショウビンをみていると川を歩くズグロミゾゴイを確認。石垣島がこの鳥の世界の分布の北限だったが、この数年で宮古島で見られるようになった。さらに車で走ると道路でキンバトが数羽餌を食べ、オオクイナが水溜りで水浴びをしている。リュウキュウアオバズクが近くの木にとまったのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。ホテルに戻って朝食、荷物の整理をして再度出発。この日も耕作地の農道をゆっくりと走り、ミフウズラが何度も現れるが早く隠れて写真を撮るまで行かない。カラスバトが貯水池の柵にとまっていてじっくりと観察、撮影する。キジバトと並んでいるので大きさの違いが良く分かる。昼食は「ゆし豆腐そば」をいただき、昼食後は再び探鳥。シロハラクイナの真っ黒なヒナを観察しているとキンバトの雌が直ぐ近くに舞い降りみなさんでじっくりと観察、撮影してから宮古島空港へ行く。連日33℃の真夏の宮古島での海アジサシ類、夜間のリュウキュウコノハズク、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、オオクイナ、キンバト、ミフウズラなどなどと贅沢なツアーとなりました。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

宮島 仁

マミジロアジサシ 撮影:岩尾信治様

 

ムラサキサギ 撮影:寺島正彦様

 

ベニアジサシ 撮影:近藤俊三様

 

リュウキュウアカショウビン 撮影:中澤均様

 

クロアジサシ 撮影:岩尾信治様

 

リュウキュウアカショウビン 撮影:寺島正彦様

 

リュウキュウアカショウビン 撮影:近藤俊三様

 

キンバト 撮影:中澤均様

 

リュウキュウアカショウビン 撮影:岩尾信治様

 

エリグロアジサシ 撮影:寺島正彦様

 

クロサギ 撮影:近藤俊三様

 

マミジロアジサシ 撮影:中澤均様

 

リュウキュウアカショウビン 撮影:岩尾信治様

 

アジサシ類 撮影:寺島正彦様

 

クロアジサシ 撮影:近藤俊三様

 

ミフウズラ 撮影:中澤均様

 

キンバト 撮影:岩尾信治様

 

クロアジサシ 撮影:寺島正彦様

 

エリグロアジサシ 撮影:近藤俊三様

 

ベニアジサシ 撮影:中澤均様

 

リュウキュウアオバズク 撮影:岩尾信治様

 

リュウキュウアオバズク 撮影:寺島正彦様

 

エリグロアジサシ 撮影:中澤均様

 

リュウキュウコノハズク 撮影:岩尾信治様

 

リュウキュウコノハズク 撮影:寺島正彦様

 

リュウキュウコノハズク 撮影:中澤均様

 

ベニアジサシ 撮影:寺島正彦様

 

ツバメチドリ 撮影:中澤均様

 

ズアカアオバト 撮影:寺島正彦様

 

クロアジサシ 撮影:中澤均様

 

ズグロミゾゴイ 撮影:中澤均様

 

リュウキュウアオバズク 撮影:中澤均様

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