【ツアー報告】キンバトとミフウズラに会いたい!秋の宮古島 2020年10月2日~5日

(写真:ミフウズラ 撮影:中村裕一様)

2日、お客様が全員揃って宮古島空港を出発。陽射しは柔らかくなったが、まだ31℃の真夏である。早速、海岸へ行き、アカアシシギ、チュウシャクシギ、イソシギ、ダイサギなどを観察、撮影する。クロハラアジサシ数羽がひらひらと飛び、冬鳥として渡来する今季初のササゴイも飛んでいく。その後は耕作地の農道をゆっくりと走るとキンバト雄が餌をついばむ。暫く行くとミフウズラ雌の若鳥が耕作地をゆっくりと走るのでみなさんで観察、撮影する。さらに隣の耕作地にもミフウズラのペアが出てきて走って逃げる。全身の色の濃いリュウキュウキジバトが耕作地のあちこちに降りて餌をついばみ、シロハラクイナが次々に道路を横切る。その後、遠くを何回もミフウズラが走るが写真撮影には距離がある。一旦ホテルに戻り夜間観察。ポイントで車を降りて待つと、インドクジャクがネコのような奇妙な声で鳴き、翼長が1m近くもあるヤエヤマオオコウモリが飛ぶ。アオバズクが枯木にとまっているのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。暗くなるとリュウキュウコノハズクが一斉に鳴き出す。繁殖期なら指笛を吹くと近くの枝に飛んできて答えるので確認できるが、この時期はそうはいかずにライトで探す。すると、道路脇の木にとまっているリュウキュウコノハズクを発見。ちょっと怒ったような可愛い顔のリュウキュウコノハズクをみなさんでたっぷりと堪能してホテルに帰る。

3日 早朝にホテルを出発し周辺の道路を走る。キンバトがあちこちにいて5羽確認するが、いずれも直ぐに飛んでしまう。その後は水場へ行く。カラスバトやキンバトがあちこちで鳴く。水場には亜種のリュウキュウヒヨドリやリュウキュウメジロがやってくるが水浴びをしないで飛び回るだけである。その後、キンバトやカラスバトもやってくるが、お目当てのオオクイナはやって来なかった。車に戻る途中、カラスバトが陽の当る枝にとまっていて金属光沢の綺麗な姿をじっくりと観察、撮影する。その後はアカハラダカの渡りに期待するがこちらも外す。しかし、シマアカモズが入って来たようであちこちで見かけ、周辺の耕作地ではミフウズラが走り回る。10:40 無料の橋では日本一長い伊良部大橋を渡る。橋の長さは3,540m(サンゴ礁)。橋の上の駐車場からウミガメの泳ぐ姿を見て盛り上がる。伊良部島と下地島を行き来してシギ・チドリ類やサギ類、クロハラアジサシなどを観察、撮影しながら走る。岩礁ではとまっているコウノトリを発見。幸田くん(足環J0067)と呼ばれる兵庫県豊田市で放鳥された個体が数年前から住み着いているが、行動範囲が広いのでなかなか出会えないのである。漁港内にある食堂で海鮮丼の昼食。その後は宮古島へ戻り耕作地をゆっくり走る。ミフウズラがあちこちで見られるが直ぐに逃げていくのでなかなか写真撮影にはならない。運動公園で約30羽のツメナガセキレイの群れにマミジロタヒバリがいて、みなさんでじっくりと観察、撮影する。猛禽類が1羽ゆっくりと飛んでいく。「サシバだ!」今シーズン初見なのでちょっと嬉しい。夕方に再び水場へ行く。すると直ぐにオオクイナの成鳥が林から歩いてきて水浴びを始めるので、慌てて観察、撮影。朝、見られなかったので盛り上がっていると、別のオオクイナの成鳥もやってきて水浴びをする。さらに、リュウキュウキビタキの雌が2羽でやってきて水浴びをするので、こちらもじっくりと観察、撮影する。17:20にホテルに帰り、18:30から近所の料理屋さんで夕食。

4日 早朝にホテルを出発。耕作地の農道を走りながらミフウズラを観察、撮影。この日もアカハラダカの渡りに期待するが今朝も飛ばない。その後、路上で餌をついばむキンバトを見付けて、ゆっくりと近づくが写真を撮る間もなく逃げ去る。別荘地の草地にツメナガセキレイとムナグロがたくさんいる。その後は堂々としているインドクジャクの雄2羽、展望台ではサシバの幼鳥2羽、成鳥1羽が次々に周辺の樹林へ入っていく。岬では飛び回る50~60羽のツバメ、ムナグロ、ツメナガセキレイ、マミジロタヒバリなどを観察、撮影しているとコムクドリ4羽がクサトベラの茂みで見え隠れしている。コムクドリの雌はいつもシベリア???と焦るのだ。エゾビタキが入って来たようであちこちで見る。12:00 昼食はオシャレなカフェでオムライス。13:00 にはフェンスにとまっているキンバト雄を見付けるが直ぐに飛んでしまう。その後はマングローブの遊歩道を歩く。アカアシシギ、クロサギ、コサギなどを見ていると、イタチがチュウシャクシギを狙って徐々に距離を詰めていく。しかし、イタチが我々に気付き逃げて行ったのである。14:30 池間大橋を渡る。私個人の感想だが、沖縄県で一番きれいな海がここだと言っても過言ではない。池間島へ渡り、遠くから、カイツブリ、バン、セイタカシギ、ヨシゴイなどを観察する。キンバトがずっと鳴いているが姿は見えない。池間島から宮古島へ戻り、雪塩製塩所でお買物と雪塩ソフトクリームを頬張る。その後、耕作地をゆっくりと走り、ミフウズラを計8羽、キンバトを計6羽観察、撮影しながら17:00にホテルに帰り、18:30から近所の料理屋さんでイセエビ定食の夕食。

5日 早朝にホテルを出発して耕作地の農道や林縁部をゆっくりと走り、ミフウズラ12羽、キンバト3羽、エゾビタキ5羽、シロハラクイナ3羽、カラスバト、オオクイナ幼鳥などを観察、撮影する。林道を歩くとキンバトが足元にいて眼と眼が合う。アオバズクがぐしゃぐしゃの藪の中からこちらを見ている。その後は、ツメナガセキレイ6羽、マミジロタヒバリ1羽をじっくりと観察、撮影する。さらにミフウズラ8羽、ムナグロ、シロハラクイナ、エゾビタキ、チョウゲンボウなどを観察、撮影。11:30 お豆腐屋さんがやっている美味しい“ゆし豆腐そば”の昼食。その後、空港周辺の耕作地でツバメチドリ7羽をみなさんでじっくりと観察、撮影して宮古島空港へ向かった。オオクイナ、キンバト、ミフウズラの宮古島3点セットに渡り鳥がたくさん入ってきて賑やかなツアーとなりました。やはり、秋はキンバトとの出会いが多いです。みなさま、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

宮島 仁

コウノトリ 撮影:刈田宏様

オオクイナ 撮影:中村裕一様

 

リュウキュウコノハズク 撮影:刈田宏様

 

カラスバト 撮影:中村裕一様

 

オオメダイチドリ 撮影:刈田宏様

 

リュウキュウキビタキ 撮影:中村裕一様

 

ツバメチドリ 撮影:刈田宏様

 

キンバト 撮影:中村裕一様

 

ヤエヤマオオコウモリ 撮影:刈田宏様

 

マミジロタヒバリ 撮影:中村裕一様

 

クロハラアジサシ 撮影:刈田宏様

 

クロサギ 撮影:中村裕一様

 

シマアカモズ 撮影:刈田宏様

 

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