【ツアー報告】珍鳥が渡る!秋の与那国島 2023年9月24日~28日

(写真:シマアオジ 撮影:島田真司様)

渡り鳥観察ではもうすっかり定番になっている日本最西端の島、与那国島。春の与那国島ツアーはとにかく大ハズレがほとんどないことから人気ですが、春とは違った鳥たちが見られるのが秋のこの時期です。春に比べるとややリスキーではあるものの、オウチュウ類やベニバト、タカサゴモズ、カタグロトビといった台湾をイメージする渡り鳥の出現率が高く、春には見られないキンバトやミフウズラの観察例が多く、田畑に群れるツメナガセキレイの大群や、飛び回るクロハラアジサシも定番です。秋の南西諸島は当然のことながら台風シーズンのため毎回天気が心配ですが、今回は幸いにも台風の影響は全くなく、むしろ毎日快晴予報で暑くなることが予想される中、出発することになりました。

24日、この日はフライトスケジュールの関係から羽田空港には午後にご集合いただき、資料の配布、翌朝までの予定をお伝えしてから搭乗し、この日は那覇空港まで移動。空港近くのホテルに宿泊となりました。羽田空港も暑かったですが、到着した那覇空港は東京とは違った蒸し暑さがありました。

*諸般の事情により詳しい出現状況をウェブサイトでは公開しておりません。

今回は幸いにも台風の影響が全くない中で4日間を過ごすことができましたが、想像以上の真夏のような暑さには驚かされました。結果的には期待していたオウチュウ類に出会うことができず残念でしたが、カラスバト、キンバト、ベニバト、カラムクドリ、少ない水場に集まるセイタカシギ、アカアシシギ、タカブシギ、ヒバリシギ、トウネン、コチドリといったシギチドリ類に出会うことができ、コホオアカ、キマユホオジロ、そして国内繁殖地ではほぼ見られなくなってしまったシマアオジとの貴重な出会いもありました。また定番のクロハラアジサシの乱舞が見られ、ツメナガセキレイの大群の飛翔も見ごたえがありました。さらには南西諸島ではほぼ見られないトビ、そしてリュウキュウアカショウビンとの出会いも印象的でした。与那国島は日本最西端に位置し、なかなか出かけるのは大変な場所ですが、また季節を変えてお出かけいただけましたら幸いです。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

カラムクドリ 撮影:上野達雄様

 

インドハッカ 撮影:芝田恵美様

 

クロハラアジサシ 撮影:島田真司様

 

ツメナガセキレイ 撮影:上野達雄様

 

チュウシャクシギ 撮影:芝田恵美様

 

セイタカシギ 撮影:島田真司様

 

カラスバト 撮影:上野達雄様

 

与那国馬 撮影:芝田恵美様

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