【ツアー報告】ケアンズ バードウォッチング 2023年11月30日~12月6日
(写真:ミコマスケイ)
「海外探鳥初心者からベテランまで、すべての人を楽しませてくれる探鳥地、ケアンズ」。今回、現地を訪れ、改めてそのように実感してきました。人気のシラオラケットカワセミや、グレートバリアリーフに浮かぶ砂州ミコマス・ケイを埋め尽くすアジサシ類の群れ、そして、ディンツリーでのボートクルーズでは、タカサゴクロサギや人気のルリミツユビカワセミの美しい姿を堪能することが出来て、これらは誰の目も楽しませてくれるものでしょう。その一方で、アサートン高原に分布が限られている固有種のなかには、センニョムシクイやトゲハシムシクイといった小さな、茶色い、いわゆる「マニア受け」する固有種が生息しています。鳥が多いため、そのようないろいろな選択肢の鳥たちを選り好みすることが出来る場所なのです。
特に印象深かった出逢いをいくつか挙げますと、やはりミコマス・ケイのアジサシ類の数には圧倒されました。私たちが訪れたタイミングではセグロアジサシが圧倒的に多かったのですが、時期によってはクロアジサシやオオアジサシ、ベンガルアジサシが主流になるということなので、また時期を少し変えて訪れてみたくなります。アジサシ類のみならず、真っ白いヒナを連れた親子のカツオドリやオオグンカンドリなど、ほかの海鳥たちも間近に観察することが出来るのも、楽しいところです。またケアンズツアーの主役、シラオラケットカワセミも驚くほど簡単に美しい姿を観察することが出来ましたので、2日目には見飽きてしまうほどでした。他にもワライカワセミ、アオバネワライカワセミ、モリショウビンなどのカワセミ類、モモイロインコ、キバタン、ホオアオサメクサインコなどのインコ類、セアカオーストラリアムシクイの美しい姿や、オオニワシドリの作った東屋での興味深い行動など・・・本当に見どころに溢れていました。
ケアンズは時差の影響もほとんど受けず、素晴らしい野鳥たちが数多く生息している場所ですので、多くのバーダーにぜひ訪れてほしいところです。そのため、弊社でも来冬もツアーを企画予定です。ぜひツアーを利用してケアンズの野鳥の面白さを実感していただければと思います。ご参加の皆様、どうもありがとうございました。
田仲謙介