【ツアー報告】沖縄やんばるの森の固有種たち 2025年5月7日~10日

(写真:ノグチゲラ 撮影:寺田祐治様)

7日、那覇空港に全員集合して出発。今にも梅雨入りしそうな曇天の中を一気に北上してやんばるへ向かう。14:30 雨が本降りとなる中、探鳥に行く。例年なら、この時期はデイゴの花が満開でそこにノグチゲラがやってくる最も見やすい時期である。ところが、今年は例年より寒くて、季節の進みが1ヶ月ほど遅れていて、デイゴが全く咲いていないのだ。ノグチゲラが鳴きながら飛来してチラッチラッ見えるが全員ですっきりとは見えない。15:00ころに土砂降りとなるが郊外へいく。リュウキュウアカショウビンが遠くで鳴き、ホントウアカヒゲがチラッチラッと見えるが写真撮影とまでいかない。夕方に道路でヤンバルクイナをみなさんでじっくりと観察する。電線にズアカアオバトがとまっていてみなさんで観察する。17:40ホテルにチェックイン。梅雨入り前の大雨でパッとしない半日となる。

8日、今にも降りだしそうな曇天の中、早朝にホテルを出発し、ヤンバルクイナのポイントをゆっくりと走る。あちこちでヤンバルクイナが道路に出ていて、みなさんで観察は出来るが、なかなか撮影とまではいかない。ノグチゲラ雌がヤマグワの実を食べていてみなさんで観察していると飛び立って崖にとまり、まるでカベバシリのように崖を上っていく。さらに、ヤンバルクイナのポイントをゆっくりと走ると、ヤンバルクイナの雌雄がのんびりと採餌をしているのでみなさんでじっくりと観察、撮影する。ホテルへ戻って朝食をいただいた後、やんばるの林道をゆっくり走る。ノグチゲラが近くにとまっていたが数人の方しか見れずに飛んでしまう。リュウキュウアカショウビンやリュウキュウサンコウチョウがあちこちで鳴いている。時々、ホントウアカヒゲがチラッチラッと見えるが写真撮影とまでいかない。12:15に昼食とお買い物。再度探鳥をスタートすると愛想のいいホントウアカヒゲの雄が出てきてみなさんでたっぷりと堪能する。その後、みなさんでノグチゲラをじっくりと観察、撮影してホテルに戻り、夕食後はナイトハイクに出発。翼を広げると7080cmもあるオリイオオコウモリが鳴きながら飛び回る。木の上で寝ている幻想的なヤンバルクイナや路上で餌を食べている珍しい日本一大きなネズミ類のケナガネズミをみなさんじっくりと観察、撮影。さらに、ホテルの駐車場でリュウキュウコノハズクを観察、撮影してホテルに帰ったのである。

9日、早朝に出発し、ヤンバルクイナのポイントをゆっくりと走ると、あちこちでヤンバルクイナが道路に出ていてみなさんで観察、撮影する。さらに、ノグチゲラもホントウアカヒゲも見られて朝だけで“やんばる3点セット”をコンプリート。ヤンバルクイナが採餌をしながら車の直ぐ近くまで来るので、みなさんで盛り上がる。ホテルへ戻って朝食をいただいた後はやんばるの林道をゆっくり走る。リュウキュウアカショウビンが直ぐ近くにとまっていたが前の席の人しか見られなかった。その後、愛想のいいホントウアカヒゲがいてみなさんでたっぷりと観察、撮影する。それにしても美しい鳥だ。12:40昼食とお買い物。午後からは耕作地を回りシロガシラやリュウキュウツバメなどをみなさんでじっくりと観察、撮影する。今日は暑くなったのでデイゴの花が少し開いている。しかし、梅雨の花のイジュやクロツグはまだまだ先のようである。夕方にもみなさんでノグチゲラをたっぷりと堪能する。リュウキュウアカショウビンがとまるが全員で見ることはできなかった。ホテルに戻り夕食。全員が“やんばる3点セット”の写真を撮れたので遅くまで盛り上がる。

10日、明け方から雷と台風のような暴風雨で朝の観察は中止。朝食後に出発。雨が小降りになったり激しくなったりを繰り返す中を南下する。農道をゆっくり走る。夏羽の綺麗なアマサギやアオアシシギ、キアシシギ、ウズラシギをみなさんじっくりと観察、撮影。さらに、シマキンパラやシロガシラなどを雨の中でみなさんでたっぷりと堪能する。12:05に昼食。その後、さらに南下してツバメチドリ54羽をじっくりと観察、撮影し、那覇空港へと向かったのである。

今年は季節の進みが一ヶ月ほど遅れてて、まだまだ冬のようなやんばるでしたが、ヤンバルクイナ、ホントウアカヒゲ、ノグチゲラの“やんばる3点セット”に加え、リュウキュウコノハズク、ケナガネズミ、ツバメチドリとの出会いもあった楽しい4日間でした。みなさま、お疲れ様でした。

宮島仁

ホントウアカヒゲ 撮影:寺田祐治様

 

ヤンバルクイナ 撮影:寺田祐治様

 

リュウキュウコノハズク 撮影:寺田祐治様

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