【ツアー報告】関東有名探鳥地巡り 2015年2月6日(金)~8日(日)

チュウヒ/トラフズク/ベニマシコ/ルリビタキ/シロカモメ/クロサギ/ミヤコドリ/クロガモ/セイタカシギ

 普段、関東で探鳥をする機会のない関西のお客様のご希望に応えるべく、東京発日帰りバスツアーで特に人気の高い関東を代表する探鳥地数ヶ所を3日間で巡るコースです。また今回はただ探鳥するだけでは物足りないであろうということで3日間で100種の鳥たちに出会うことを目標に掲げてみました。 6日、関東以外からお越しのお客様がいらっしゃることを想定して出発は遅めの09:30。前日の雪予報にヒヤヒヤさせられましたが、ほぼ予定通りに出発することができ、まずは群馬県内の湖沼をめぐってオオハクチョウ、コハクチョウ、ミコアイサなどのカモ類を観察し、その後は干拓地で数千羽のミヤマガラスの乱舞を観察。さらには今年話題になっている越冬中のトラフズクを観察することができました。その後はこちらも話題のオオモズ観察にチャレンジしましたが、立っているのも大変なくらいの強風に見舞われたこともあり出会うことはできませんでした。ただ、最後の猛禽類の塒入りではチュウヒのほか、ハイイロチュウヒのオス3羽、メス1羽を見ることができ、この日は41種の鳥たちを観察することができました。
7日は早朝冷え込みましたが天気は良く、まずは公園を散策して冬の小鳥類を観察しました。池では例年通りマガモ、カルガモ、ヒドリガモなどが多く見られましたが、今年はオシドリ、ヨシガモ、オカヨシガモの姿があり、園内では至るところでシロハラ、アオジ、ビンズイ、カケスの姿があり、今年は赤いベニマシコ、青いルリビタキ、やや見づらかったですが黄色いミヤマホオジロが揃ってその姿を見せてくれました。そしてやや時間がかかってしまいましたが最後はトラツグミの姿も見ることができ、午後からは霞ヶ浦周辺で探鳥をしました。まずは越冬中のヒシクイの群れを観察しましたが、この日はかなり遠くにいたため望遠鏡でもやっとという感じで残念でした。付近の川は今年はカモ類の個体数が多く、珍しくオシドリのオス、トモエガモのオスの姿がありました。また草地ではオオジュリン、ホオジロ、ホオアカ、移動中には電線に止まるコチョウゲンボウ、電柱に止まるチョウゲンボウ、水田では越冬中のシギ類が少なかったものの、ムナグロ、タカブシギ、クサシギ、ヒバリシギ、タゲリ、タシギ、セイタカシギを観察することができました。夕方は再び猛禽類の塒入りを観察し、ミサゴ、コチョウゲンボウ、チュウヒ、ハイイロチュウヒの姿を見てこの日の探鳥を終えました。この日は新たに35種の鳥たちを観察することができました。
8日は朝食後にカモメ類が群れる波崎港に向いました。漁港内では思わぬ近さでクロガモが見られ、良く見るとウミスズメの姿もありました。またハジロカイツブリ、ミミカイツブリ、アカエリカイツブリ、オカヨシガモ、スズガモが見られ、カモメ観察のポイントでは基本種のセグロカモメ、ウミネコ、ユリカモメのほか、カモメ、オオセグロカモメを観察しました。その後は銚子港に移動しワシカモメ、シロカモメの成鳥個体、ウミウ、ヒメウ、クロサギなどが見られましたが、雨が強まったことから一旦昼食の時間とし、最後にもう一度カモメ類をおさらいして、雨が激しくなる中移動を開始しました。天気予報では15:00には雨が止むとのことだったので、休憩を多めにとりながら移動しましたが、予報がピタリと当たったようで、現地に到着した15:30には雨は止んでいました。ここまでの観察種は96種だったので目標までは残り4種。干潟に出ると関西のお客様には驚きだったと思いますが数百羽のミヤコドリの群れが見られ、シロチドリ、ハマシギ、ミユビシギで目標を達成し、その後はトウネン、ダイシャクシギ、ダイゼン、ホオジロガモが加わって、この日は新たに28種が加わり3日間の総観察種は104種となりました。
ただ、たくさんの鳥たちが見られれば良いというわけではないですが3日間で100種を越える鳥たちに出会えるということは、関東を代表する探鳥地はやはり素晴らしい探鳥地であることの証であるとあらためて思いました。サプライズ的な種が少なかったのはやや残念でしたが、関東圏外からお越しいただいたお客様に関東の素晴らしい探鳥地を知っていただけたのではないかと思いました。この度はお疲れ様でした。

石田 光史

関連記事

ページ上部へ戻る