【ツアー報告】ヤドリギに群れるレンジャクに会いたい!(追加設定) 2017年2月26日

前日(25)に続きレンジャクの観察をメインとしたツアーです。当日は絶好の観察日和となる快晴の天気でしたが、東京マラソン開催日と重なっていました。このため普段の集合場所には交通規制がかかり、東京駅に近い規制外の路上にバスの待機スペースを確保、スタッフが集合場所・バス待機場所2名に分かれ対応したため、大きな混乱なくお客様には集合していただきました。

予定より5分遅れで出発、高速道路は渋滞もなく順調に進み、快晴の中で高崎JC手前では浅間山・榛名山や赤城山が遠望できました。最初のポイントとなる公園には出発から約2時間で到着、観察器材を準備して出発です。すぐにチョウゲンボウが上空に現れ、青空をバックに旋回するスマートな姿を見せてくれました。当日は日曜日であること、また昨日ヒレンジャクが3羽確認したこともあり、園内に点在するヤドリギが付いた樹木周辺には沢山の望遠レンズを持ったバーダーが見られました。地元のバーダーに話を伺うと、本日レンジャクは07:00頃僅かな時間滞在したがその後姿を見ていないとのことでした。昨日見られた芝生広場にあるヤドリギが寄生する樹木付近で30分程待ちましたが、ヒヨドリが実を食べに来るだけでした。近くの貯水池にいるマガモ・コガモ・カルガモ・ハシビロガモ等の姿や上空に現れたノスリを観察後、昨日確認したコイカルのメスを探すため北側雑木林に移動しました。昨日は地面に降りたシメの大きな群れ内でコイカル1羽を確認しましが、この日は(日曜日で)園内を多数の人々が散策するため、警戒心が強いシメの群れは地上に舞い降りず樹木の中に隠れ、その姿を見つけることはできませんでした。只この雑木林の中で僅かな時間ですがアオゲラが姿を現してくれました。あまり成果のないままバスに戻り、昼食後一旦この地を離れ西に20km離れた場所にある別の広大な公園に移動しました。この2番目の公園ではお目当てとなるミヤマホオジロの美しいオスの姿を、またアカマツ樹葉の中にヒガラやキクイタダキの姿を観察することができました。

この公園を15:00前に出発、再度最初に訪問した公園に戻りレンジャクとコイカルに再度挑戦です。再訪した公園内ではバーダー達の姿もほぼ見えなくなっており、レンジャクが見られる期待も萎みました。途中現れた数羽のビンズイを見た後、シメの群れがいる林へ向かいました。光線の具合と警戒心が強いシメの群れがよく降り立つエノキの木根本付近の地面から、やや距離を置いた場所で待機することにしました。15分ほど待つとシメの群れが徐々にこの地面に舞い降りてきましたが、通行人がまだ多くすぐ飛び立ってしまいます。この繰り返しの中、地面に降りた群れの中でようやくお目当てのコイカルメスを見つけることができました。嘴の橙黄色がはっきりとしており、大きさは(図鑑上)シメとほぼ変わらないのですが、スリムな体型ためシメより小さく感じます。シメの群れは飛び立ったり舞い降りたりを何度も繰り返しましたが、全てのお客様にこの群れの中にいる1羽のコイカルを確認・観察してもらい、またカメラにも収めていただくことができました。帰りがけ、クヌギの枝の上でじっとしているアオゲラを観察16:30頃観察会の締めとしました。帰路は渋滞を避けるため関越道より距離のある東北自動車道を走りましたが、結果大きな渋滞もなく予定より30分早い19:00前に東京駅到着となりました。

主目的のレンジャク達にこの日会うことはできませんでしたが、東日本で観察機会が極めて少ないコイカルをお客様全員見ることができたことは大きな収穫だったと思います。皆様大変お疲れ様でした。

小島久佳

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