【ツアー報告】大洗の海鳥と涸沼の猛禽類(追加設定) 2018年2月7日

(写真:オオワシ 撮影:YK様)

おかげさまで追加設定となったため前日に引き続いて涸沼と大洗海岸に向かうことになりました。幸いこの日も天気予報は晴れマーク一色で早朝から穏やかでした。

7日、前日のような冷え込みをさほど感じることもなく、予定よりもやや早い07:55に東京駅前を出発することができました。この日も前日同様に途中、高速道路のサービスエリアで休憩を取り、ここから探鳥地までが僅かな距離であることから同時に観察機材の準備をしていただき、まずは涸沼の西端に向かいました。ここではノスリ、チョウゲンボウ、タゲリのほか、僅かな時間ながらベニマシコのオスの姿があり、別の干拓地ではセイタカアワダチソウに止まるベニマシコのメス、カシラダカ、ホオジロ、オオジュリンなどが見られました。その後は涸沼の湖畔までやってきて前日同様にオオワシの出現を待つことにしました。湖面にはカルガモ、マガモ、ホシハジロ、遠くにはカンムリカイツブリの大群、そしてこの日はスズガモの群れが見られ、しばらく観察しているとハジロカイツブリの群れが現れました。また前日同様にミミカイツブリが間近にその姿を見せてくれました。この日は幸い11:00過ぎにはオオワシが高く飛翔し、一旦姿が見えなくなったため12:00頃からは各自昼食としました。ただそれとほぼ時を同じくしてオオワシがかなり低い位置を羽ばたきながら飛んでくれました。また移動間際にも再びオオワシが高い位置を悠々と飛翔して締めくくってくれました。その後は大洗海岸に移動しましたが、途中、干拓地を飛び回りながら小鳥を襲っているハイイロチュウヒのメス、さらにはハイイロチュウヒに襲い掛かるハヤブサが見られたことからバスを止めて観察する機会がありました。到着した大洗海岸はこの日も潮位が低くなるタイミングに合わせているため岩礁帯がむき出しになり独特の景観を作り出していました。早速シノリガモが岩礁を縫うように泳ぎまわり、時には岩礁に上がって休んでいる姿も見られました。またウミアイサも同じように泳ぎまわり、スノーケリングしながら採食行動していました。観察しているとウミアイサはどんどん近づいてきてくれたため美しいその姿をじっくりと観察することができました。またこの日も岩礁で餌を探すハマシギの群れ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、ウミネコ、イソヒヨドリが見られ、昨日出会うことができなかったクロサギの姿も見ることができました。またこの日はヒドリガモに混じって2羽のヨシガモがせっせと海藻を食べていました。時間がかなり押していましたが、大洗町にある小さな漁港内では着水しているワシカモメの姿があり、付近では2羽のアカエリカイツブリ、飛翔しながら餌を探すカモメの姿もありました。そして最後は再び涸沼に向かいましたが怪しげな雲が出現して急激に風が強まってきました。北側にあるヨシ原ではつめたい風が吹く中ではありましたが、この風に乗るようにチュウヒが舞い始め、中にはかなり近い距離を独特のV字を保って飛翔する個体もいて盛り上がりました。帰りがけにはハイイロチュウヒのメスがかなりのスピードで飛翔し、干拓地を通過していきました。

最後は涸沼らしい冷たい風が吹きましたが、前日同様にほぼ穏やかな中で探鳥することができて幸いでした。この日もオオワシが何度も飛翔してくれ、大洗海岸では主役のシノリガモとウミアイサ、ヨシガモ、クロサギ、ほかにもアカエリカイツブリ、ミミカイツブリ、ハジロカツブリ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、ハヤブサ、タゲリ、ワシカモメなど計63種の鳥たちに出会うことができました。この度はご参加ありがとうございました。

石田光史

チュウヒ 撮影:佐藤幹夫様

 

アカエリカイツブリ 撮影:YK様

 

オオワシ 撮影:佐藤幹夫様

 

ウミアイサ 撮影:YK様

 

ヨシガモ 撮影:佐藤幹夫様

 

クロサギ 撮影:YK様

 

ミサゴ 撮影:佐藤幹夫様

 

シノリガモ 撮影:YK様

 

ウミアイサ 撮影:佐藤幹夫様

 

ワシカモメ 撮影:YK様

 

シノリガモ 撮影:佐藤幹夫様

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