【ツアー報告】アホウドリ類3種に会いたい!東京~八丈島航路 2022年3月11日~12日

(写真:アホウドリ 撮影:遠藤英一様)

毎年4月上旬に企画してきた東京~八丈島航路ツアーですが、今回はアホウドリ、コアホウドリ、クロアシアホウドリのアホウドリ類3種をまとめて観察する企画に変えたため時期を3月上旬に変更しました。そもそも海況が良くないことが多い伊豆諸島航路ですが3月ももちろん海況が悪いことが多く心配ではありましたが、アホウドリ類3種をこの航路で見るにはこの時期が最も良いと判断し、リスクを承知の上で企画しました。主役のアホウドリ3種はいずれも翼開長200cm、あるいはそれ以上の長い翼をもち、その飛翔形の美しさはほかの海鳥を寄せ付けないほどの強烈な印象を残してくれます。今回は春のような陽気になるとの天気予報、そして気になる海況はこの時期としては低い波高2.0ⅿで次第に波はなくなっていくとのこと。またアホウドリ類観察に重要な風は強い西風が吹くとのことで条件としてはかなり良いと判断しました。

11日、週末であることと、さるびあ丸の出航も重なっていたことから賑やかな竹芝桟橋に20:00前に到着。その後はチケットの準備を進めて予定通り21:30にご集合いただき、資料の配布、トラベルイヤホン使用方法説明、そして翌日の連絡事項、緊急時の対応方法をお伝えし、その後は海鳥観察の基礎知識、アホウドリ類の識別方法、またこの航路の特徴などをお伝えしてから22:10に乗船開始し、東海汽船橘丸は予定通り22:30にまずは三宅島に向けて出港しました。

*諸般の事情により詳しい出現状況をウェブサイトでは公開しておりません。

私が海鳥観察をはじめた頃は定期航路でアホウドリが高確率で見られる日がくるとは夢にも思っていませんでした。ただあれから20年以上が経ち、保護活動の成果もあってかつては私の憧れの海鳥だった幻の海鳥、アホウドリが身近な海鳥になりつつあるなと実感できて嬉しく思いました。今回は過去に経験したことがない数のアホウドリ、クロアシアホウドリに出会うことができ、それにコアホウドリも加わって想像を絶する光景の連続に驚くと共に久しぶりのビッグゲームを堪能することができました。海鳥観察は海況とちょっとしたタイミングのズレで結果が大きく変わってしまうというリスクを含んではいますが、たまにはこういった幸運もあるのでやめられません。今後は6月に八丈島航路、その後は夏に週末利用の3日間で小笠原の海鳥やカツオドリの親子を堪能できる海鳥観察ツアーを企画する予定です。今後もトラベルイヤホンを使用してご参加の皆様全員に的確に出現状況をお知らせすることで、海鳥の見逃し、指示の聞き逃しのないよう配慮した初心者の方にも楽しめる海鳥観察ツアーを企画して参ります。この度はご参加いただきましてありがとうございました。またご一緒できましたら幸いです。

石田光史

カンムリウミスズメ 撮影:柳由紀子様

 

アホウドリ 撮影:鈴木真様

 

オオミズナギドリ 撮影:ikotama 様

 

アホウドリ 撮影:遠藤英一様

 

イソヒヨドリ 撮影:柳由紀子様

 

アホウドリ 撮影:鈴木真様

 

アホウドリ 撮影:ikotama 様

 

クロアシアホウドリ 撮影:遠藤英一様

 

アホウドリ 撮影:柳由紀子様

 

コアホウドリ 撮影:鈴木真様

 

コアホウドリ 撮影:ikotama 様

 

コアホウドリ 撮影:遠藤英一様

 

アホウドリ 撮影:柳由紀子様

 

クロアシアホウドリ 撮影:鈴木真様

 

クロアシアホウドリ 撮影:ikotama 様

 

アホウドリとオオミズナギドリ 撮影:遠藤英一様

 

クロアシアホウドリ 撮影:柳由紀子様

 

アホウドリ 撮影:鈴木真様

 

アホウドリ 撮影:ikotama 様

関連記事

ページ上部へ戻る