【ツアー報告】海鳥北上期の大洗~苫小牧航路 2022年5月20日~22日

(写真:ミズナギドリ類の群れ 撮影:宅間保隆様)

長らく企画、催行してきたこの大洗~苫小牧航路ツアーの中でも特にさまざまな海鳥たちに出会うことができるのが、この5月で、昨年もまずまずの成果を得ることができました。この時期はさまざまな海鳥たちが北上期を迎えるため、ちょうどこの航路上は賑やかになります。もちろん観察種数にとどまらず、観察個体数にも期待でき、ミズナギドリ類5種、アホウドリ類3種、ヒレアシシギ類2種、そして昨年はトウゾクカモメ類4種全てが観察できたことも大きな成果でした。また夏羽のシロエリオオハムにも大いに期待できます。今回もすっかりおなじみになっているトラベルイヤホンを使用し、聞き逃し、見逃しが無いよう配慮しながらデッキ上の全員で海鳥の出現状況を共有しながら探鳥します。今回はお天気は曇りベースの予報ながら、海況に関しては荒れる時間帯はないとの予報の中での出発となりました。

20日、やや涼しく感じる大洗フェリーターミナルに予定よりも少々早くご集合いただくことができたため、ご集合後は資料の配布、トラベルイヤホンの配布および使用方法説明、検温データの回収、そして翌日の連絡事項をお伝えしてから、今回特別ゲストとしてご同行いただいた「新・海鳥ハンドブック」著者、箕輪義隆さん、そしてゲストガイドとしてご参加いただいた宮島仁さんからご挨拶をいただいてから乗船しました。今回は天候に関しては往復共に曇りベース。ただ海況不良はないだろうとの予報の中での出発となりました。

 

*諸般の事情により詳しい出現状況をウェブサイトでは公開しておりません。

 

昨年の5月の大洗~苫小牧航路ツアーでは海鳥北上期だからこその見事な風景を堪能することができましたが、今回のツアーでは数十万羽の海鳥たちが数時間に渡って乱舞するというものすごい光景を堪能することができ、まさにこの大洗~苫小牧航路ツアーにおける歴史的な大成果を挙げることができました。オオミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、アカアシミズナギドリ、フルマカモメのミズナギドリ類5種、アホウドリ類3種、それに美しい色彩の夏羽のヒレアシシギ類2種が加わり、なんと言っても2年連続でトウゾクカモメ類4種が観察できたことは際立った成果であったと思います。また、夏羽のシロエリオオハムの美しさも印象的でした。今回も「新・海鳥ハンドブック」著者である箕輪義隆さんと共に観察を楽しみながら箕輪さんの視点での海鳥の識別方法を教えていただいたほか、苫小牧フェリーターミナルでは1時間ほど時間をとってミニ講演をしていただきました。またゲストガイドとして主に沖縄方面で活躍していただいている宮島仁さんにもご同行いただいたことから、また違った視点で海鳥の知識が広められたように思います。今後もトラベルイヤホンを使用し、瞬間的であることが多い海鳥との出会いに見逃しがないよう配慮しながら探鳥してまいります。またの機会、海鳥観察ツアーにぜひご参加ください。この度はご参加いただきましてありがとうございました。

石田光史

ハシボソミズナギドリ 撮影:松村雅行様

 

キタオットセイ 撮影:須崎明男様

 

アホウドリ 撮影:宅間保隆様

 

コアホウドリ 撮影:松村雅行様

 

ハイイロミズナギドリ 撮影:須崎明男様

 

ハシブトウミガラス 撮影:宅間保隆様

 

クロアシアホウドリ 撮影:須崎明男様

 

シロハラトウゾクカモメ 撮影:宅間保隆様

 

コアホウドリ 撮影:須崎明男様

 

アカアシミズナギドリ 撮影:宅間保隆様

 

ザトウクジラ 撮影:須崎明男様

 

カマイルカ 撮影:宅間保隆様

 

シロエリオオハム 撮影:須崎明男様

 

オオトウゾクカモメ 撮影:宅間保隆様

 

オオミズナギドリ 撮影:須崎明男様

 

シロエリオオハム 撮影:宅間保隆様

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