【ツアー報告】フォトツアー秋の佐渡島 朱鷺色のトキを撮る!(追加設定)2022年11月26日~27日

(写真:トキ 撮影:坂東俊輝様)

学名、ニッポニア・ニッポン。トキは日本を象徴する鳥とも呼ばれ、バードウォッチャーなら誰でも一度は見てみたい鳥でしょう。日本では20世紀初頭までに個体群が急速に減少し、環境省レッドリストでは野性絶滅の状態にまでなってしまいました。ただその後の保護活動により、2000年代以降は個体数が回復し、2022年8月現在、野生下で生息するトキは推定569羽、うち放鳥個体は151羽、野生生まれは418羽と発表がありました。この貴重な鳥を観察するツアーは絶対に不可欠と思ってはいましたがなかなか前に進まず、その後もさまざま思いを巡らせつつ現地の状況を見極めてきましたが、結果としてやはり現地のトキ観察のルールを熟知した現地在住の方の同行がツアーにはどうしても欠かせないと判断しました。そしてこの度、とあることから現地案内を引き受けてくださる方と知り合うことができ、長らく思いを巡らせていた佐渡島ツアーが4月に初催行され、おかげさまでこの秋も2回催行できることになりました。ただ、バス車内からの観察、撮影であることを考慮し、小型バス利用、撮影機材置き場も確保したいことから、お一人様2席利用で10名様限定という極めて小さなツアーとしました。

*諸般の事情により詳しい内容はウェブサイトでは公開を控えさせていただきます。

私の中で長年の懸案だった佐渡島へのツアーがようやくこの春から催行できることになり、おかげさまでこの秋は2回初催行することができました。ツアーを作る立場で考えるとどうしてもツアー造成したい場所でしたが、結果的にはなかなか前に進むことがなく時間が過ぎてしまうばかりだった中、ようやく現地に実際に住んでいて現地でのトキ観察のルールに精通した方に巡り会えたことは本当に幸いな出来事でした。また宿のご主人ということもありツアー中は何から何までお世話になりました。トキが意外なほど宿近くの狭い範囲の中に生息していること、個体数が増えていることから出会いの頻度が上がっていること、そしてトキの撮影に集中した形にしてみたことから、この秋からは週末利用の2日間という短期集中型のツアーにしてみました。もちろん現地ガイドさん、そしてトキの生息場所に精通したドライバーさんの最強コンビだったこと、そして天気予報が良いほうにハズレたこともあって短時間ながら朱鷺色のトキの撮影を十分に楽しむことができました。春の繁殖期に見られる灰黒色のトキも独特の風貌で見ごたえがありましたが、秋に見られる朱鷺色のトキは全く違った魅力ある姿だなと改めて実感した2日間でした。この度はご参加いただきましてありがとございました。

石田光史

トキ 撮影:武藤政男様

 

トキ 撮影:山尾文明様

 

トキ 撮影:坂東俊輝様

 

トキ 撮影:武藤政男様

 

トキ 撮影:山尾文明様

 

トキ 撮影:坂東俊輝様

 

トキ 撮影:武藤政男様

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